ポルボトの「毛沢東主義」とはなにか? ・・・ 中国共産党革命に関する本は 無数にあるが、 私は1992年に出版された「廬山会議」という本が、一番 正確に毛沢東の思想と人をの真相を伝えていると思う。 この本は国際賞 をとったが、中国では発禁となっている。興味のある方はネットで買えるかも? 革命家としての毛沢東は強い指導力があり、国民党軍(蒋介石)と日本軍と の三つ巴の戦争の中、確実に解放区を拡げ、日本敗退と共に1949(日本 敗戦4年目)に蒋介石(国民党)を台湾に追放、中華人民共和国を宣言した。 これまではいい、革命家としての力量は最大の功労者であったかもしれない が、政治家としては経済と国家経営に無知な独裁者(皇帝)に成り果てたと 思っている。 ソビエットのコルホーズを真似た「人民公社」の失敗・・「大躍進」と称して15 年でイギリスを抜くと豪語、国中に幼稚な泥高炉群を築かせ、使い物にな らない(屑鉄)を何千万トンと作った。そのため木炭用に木は伐採され山は 禿山となり、雨のたびに大洪水をとなり、農民も田畑を置いて鉄作りに追わ れた ・・・ その結果大飢饉が起こり、この「大躍進」は二千万人以上の餓 死者を出しし、国家建設が大頓挫した。 ところが、忠実に忠告した盟友の彭徳懐達を失脚させ、一応自分も身は引 くが、 劉少奇・登小平等の努力で何とか経済も立ち直りかけた時、 毛沢東 は権力の奪回を目指して、上海から、馬鹿餓鬼共をあふって、世にも不思議 な「文化大革命」と称する、狂気の大破壊の暴挙に出て、知識階級を自殺に 追い込み、大学生は下放と称して、辺境の農村に追放する。更に江青・四人 組のため大いに混乱し彼等が粛清されるまで国の再建はストップ状態に近い こととなる。 「廬山会議」の冒頭に書いてある。 人間は・人類始まって以来見果てぬ夢を追い続けている ・・・ それは「貨幣 のな、上下のない、争いのない純朴な農本社会」というユートピア!を追い続 けると。 帰農主義「原始共産主義社会」。マルクスエンゲルスの思想の根底 もそこにあると思う、ポルボトもその夢に取りつかれたのか? レーニン革命から ~ ベルリンの壁崩壊までの、壮大な社会主義の実験? もわずか80年たらずで終わった!。 社会主義も崩壊・資本主義も先が見えぬ・・・ただ人口だけが膨らんでゆく! どうなるのだろう? キリング・フイールドを見て思ったこと・・・・!