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Jリーグの話題173

2020-02-04 00:01:05 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクトコラムです。
 当ブログでも待望だったVARですが、ちょっとトラブっています。こんなはずじゃなかったのに。他のプロ競技でも普通に導入されたビデオ判定。でも、よく知ると同じビデオ判定でもサッカーのビデオ判定は異質でした。なぜバレーやテニスで普通に実施されているオープンなビデオ判定が、サッカーではできないのか、とても不思議です。
   
【U-23日本代表も大混乱…いま「VAR」でトラブル続出中のワケ】
〔カタール戦での「疑惑のPK」〕
「VARの映像では相手がボールの前に入った齊藤の足を蹴っていることが確認できる。だが主審はオン・フィールド・レビュー(映像確認)に入ることなく、そのままPKを実施した。最終的に判断を下すのは主審である。運用上、問題がないように見える。しかしながらVARは主審の明らかなミスを把握しているはずで「I recommend On-field Review(映像確認を勧めます)」と伝えたに違いない。命令形じゃなくあくまで「そうしたほうがいい」というスタンスは、VARがあくまで主審をサポートする立場であるからだ。VARが介入して明らかなミスを伝えていると思われるが、主審が受け流した形となった。」
〔最終判断を下すのは主審だが…〕
「VARもあくまで主審へのリスペクトを前提とした運用手順になっているのは理解できる。しかし、「I recommend On-field Review」を「No」で返されたら、明らかなミスを防ぐことができなくなる。
 レフェリング事情に精通する日本サッカー協会関係者は「レコメンドを伝えられたら、オン・フィールド・レビューに入るのが基本」と語る。しかし、競技規則に明記されているわけではないため、こういうケースを防ぐには主審へのリスペクトを前提としたレコメンドであっても、映像確認する決まりにできないものか。」
〔正しい判定に導くために使っているのではない〕
「暴論に聞こえてしまうかもしれないが、「状況」「程度」も踏まえずに何でもかんでも「事象」を優先してVARが介入してしまったら、それはもうシステム自体の危機だ。あらためてIFAB(国際サッカー評議会)の競技規則にある原則をここに記したい。「VARは<はっきりとした、明白な間違いまたは見逃された重大な事象>の場合にのみ主審を援助する」
〔もう一度、原則に立ち戻るべき〕
「高速化が進むサッカーにおいて、テクノロジーの導入は避けられないというのが筆者のスタンスだ。しかしながら、である。試合をうまくコントロールするためのシステムなのに、そこが抜け落ちて「正しい判断を導く」に向かってしまっている。「正しい判定を導くために使っているのではない」はずなのにだ。J1も今シーズンからVARを採用することになる。ただ、世界的に見ても一度、原則に立ち戻るべきタイミングに来ている。」
引用:現代ビジネス

 うーむ、気持ちはわかりますが、いろいろなスポーツを普段観ている者としては違和感にしか思えません。「オン・フィールド・レビュー(映像確認)」というものがありますが、なぜオーロラビジョンでオープンに映さないのでしょうか。TV画面にもそのシーンが出たりしますが、審判が観なかったら、その映像は流れないんじゃないかな。バレーやテニスは観客全員がそのシーンを共有できます。映像ではっきり出るから、ビデオ判定結果には一切異論は出ません。ここで最終ジャッジをするのは、主審ではなく、ビデオ映像です。サッカーはあくまで主審。なぜこう違ってしまうのか。

 当ブログの持論は「チャレンジ制」です。ずっと試合が動いているから運営しにくいと思われているのかもしれませんが、果たしてそうでしょうか。サッカーでもしょっちゅう、ファウルやボールアウトで試合が中断します。監督が誤審と思った時点でビデオ判定を申し出て、モニターに映像をオープンに流して決着をつける。これほどフェアなやり方はないのではないでしょうか。
 サッカーでは最終ジャッジはビデオ判定ではなく、主審になってします。そこに問題があるのでしょう。だから映像確認の連絡が入っても、スルーする主審が出て、試合をおかしくしてしまう。U-23アジア選手権のように。
 
 なぜビデオ判定が導入される事になったのか、それは誤審で試合が壊れてしまうから。マラドーナの「神の手」のように永久に誤審を語り継がれてしまう。昨季のJ1でも愚かな誤審がありましたね。そういう誤審を無くすためにビデオ判定が導入されるはずなのに、肝心の最終決定者がビデオ映像ではなく主審のままというのが問題です。
  まぁ、VARが無かった時代よりはかなり改善されましたが、このままでは導入後も誤審問題はくすぶる事でしょう。審判の立場や仕事を守るため? サッカーの「本位」はどこなのか、「審判」でもなく「興行」でもなく、チーム・選手であり、観客なのではないでしょうか。U-23アジア選手権で起こった「映像確認指示スルー」を2度と起こさないために規制強化が必要です。それに理想を言えば、映像の観客への公開とチャレンジ制の導入を唱えたいです。
VAR関連⑪:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190928
 〃   ⑩:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190523
 〃   ⑨:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190511
 〃   ⑧:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190510
 〃   ⑦https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20180830

 〃   ⑥:
https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20180523
 〃   ⑤:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20171115
 〃   ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20171025
 〃   ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170428
 〃   ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20161216
 〃   ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160912

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