J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

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日本代表のこと・・・288

2015-04-25 00:01:56 | サッカー(日本代表、W杯等)

 事例紹介コラムです。
 今朝の山陽新聞朝刊スポーツ欄で、J2岡山の記事の横に「敵地で勝つことを要求 就任1ケ月余り ハリルホジッチ監督に聞く」というタイトルで、ハリル監督のインタビュー記事が載っていました。ハリル監督の記事はよく読むので、どこかで読んだ内容かなと思って読んでみましたが、この記事は実に的確で濃く、コンパクトにとりまとめられた質の高い内容でした。以下、抜粋して紹介。
            
【欧州視察前の15日、合同インタビュー】
Q:現状や課題は
H:3月の2試合に勝ち、内容も良かった。日本はFIFAランク50位。世界で言えば3部リーグに相当。英プレミアリーグとJリーグは大きな違いがある。玉際の戦い。日本の審判は体が触れるとすぐ笛を吹くのも問題。選手の技術は悪くないし、スピードもあるが、プレーが遅い。相手の背後にスプリントする選手が少ない。
Q:今後の強化策は
H:疑問なのは、選手に自信があるのか。劣等感があるのではないか。これでは強い相手に好結果を望むのは困難。勇気や野心が必要。精神的に働き掛け、自分達は強いという気持ちを少しずつ植え付ける。敵地で勝つ事を要求。難しい環境で勝つ事が強化の秘訣。相手はボールを持ったらターンして前を向くが、守備では近くに詰めてターンさせない状況を作る必要がある。メッシにもターンさせない。難しいが不可能なら負けるだけ。小さな事だが、細部にこだわる事がハイレベルに達する要因。
Q:目指すサッカーは
H:これまで日本はボール保持を重視したが、それで勝てたのか。ブラジルW杯でのコロンビア戦でも、日本はボールを支配しても4失点で負けて、幻想の結果。日本がバルセロナのようにプレーする必要はなく、違うやり方がある。それはアイデンティティー(存在意義)。攻撃はより速く、少ないボールタッチで3人目、4人目を使い、ペナルティエリアに多くの数をかける。
Q:監督の目標は
H:W杯の8強、4強で戦う姿を想像できるか。可能性はあるが、人生で一度きりかもしれない。だから挑戦しよう。成功の約束はできないが、何かを成し遂げるためにモスクワへに行く。これが心底からの言葉。

 という内容でした。本当に日本人選手を適格に分析した上での発言ですね。ボールはよく回せるが、ゴールに迫る事ができないと、今までの様々なシーンでも言われてきた事です。ハリル監督の戦い方は堅守からカウンター等の速攻という戦術のようですが、どうせ相手は強いのだから、攻撃的にならずにカウンター攻撃でいこうという事でしょう。まさに弱者の戦法。弱いアジア勢の一国、日本にはふさわしいのではないでしょうか。
 あと、敵地で勝つ事を要求というのがいいですね。ただ、まさに商業主義で、国内で常連選手を出して、弱い相手で組んで、まやかしの強さを見せつけて国民を錯覚させるという事ですが、今までは実はそうだったのかもしれません。本当に日本を強くしようと思えば、とにかくアウェー戦を組み、なるべく強い相手をマッチメイキングする事でしょう。果たして、今の日本協会にどこまでできるのか。
 しばらくフル代表の試合がなくて退屈ですね。ただ、すぐになでしこジャパンのカナダW杯がやってきます。こっちはこっちで世代交代が進まず、佐々木監督の戦術にマンネリ感を感じている選手が一体感を出せていないという厳しい現実があります。とにかく頑張って欲しいですね。

コメント
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