J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

松本山雅の強さ11 【J特】

2012-07-25 00:18:37 | ファジアーノ岡山

 生観戦レポです。
 アウェー松本戦・後編アルウィン編です。駐車場に降り立ち、少し離れたスタジアムまで、みんなで歩いて向かいます。まずは涼しさ。梅雨明けして酷暑の日が続く岡山とは別世界です。山雅サポも一緒に道を歩いていきます。とにかく空気がいい、周りの景色はアルプスの山々に囲まれ、まるで高原の中にスタジアムがあるような感じ。とにかく自然が多い。よく見ると、芝生等の植物が一面に敷き詰めてあり、高原植物のようなものも花を咲かせています。チームカラーどおりの緑に溢れた空間で、すごい景色だなとビックリしました。
 アルウィンの隣に、天然芝(たぶん)コートがあり、こちら地元の子ども達が楽しそうにボールを蹴っています。それを寝そべってみている山雅サポのおじさん・・・ ほのぼのとしたいい景色でした。その中に自然に調和した美しいスタジアムがある訳です。
   
 前もって再入出場不可と聞いていたので、ずっとスタジアム周辺を見学でウロウロしていました。すごいのが入場前の列。2ケ所のゲートで見えなくなるまで列が続いていました。某山雅サポの話では、一番早い人で朝6時から並んでいたとか。BBQやキャンプがてら待っていたグループも3ケ所あったとか。12時間並び続けるって・・・想像を超えています。

 この日のスタジアムMCは元ASIAN2のTATSUさんだそうです。ダイナさんとはまた違う印象でした。「グッズ販売選手お手伝い」という事で、この試合に出場しない選手が限定グッズ販売所に立つと聞いていて、「久木田、喜山・・」とブツブツ言いながらグッズ売り場も覗いてみましたが残念。時間が合わなかったのか遭遇せず。
 聞いた話ではこの運動公園自体が、植物の関係なのか火も使えず、かなりスポーツ興行面で利用制限が厳しいようです。広くいろいろ使えるカンスタとはその辺りも様子が違いますね。全体的な印象は「コンパクト」。とても上手く活用されていると思います。このコンパクトさで、岡山よりも多い平均観客数1万人足らずのお客さんをいつもさばいている訳ですから。

 会場外のあちこちで和太鼓の演舞が繰り広げられています。そうでした、この日は「レディースデー」で、女性中心のグループ「国宝松本城古城太鼓」さんの演奏でした。賑やかなイベント内容は以下のとおり。②は松本理容美容専門学校とのコラボです。③はインターハイのサッカー競技が今年初めて長野県で開催され、正式種目に「女子サッカー」が加わり、大町北高校女子サッカー部の壮行セレモニーもありました。
【レディースデー】
①レディース限定ガラポン抽選会  ②ヘアーリボンとシュシュ ヘアーアレンジサービス  ③長野県の女子サッカー応援企画
④JA全農長野・JA松本 スイカブース  ⑤特設スイーツブース  ⑥「国宝松本城古城太鼓」演奏  ⑦yamaga foodium女性限定サービス
   
 スタグルエリアが見えました。すごい人です。緑ばっかり。日立台もそうですが、ここもユニレプ着用率がハンパなく高いです。ほとんど私服の人見られませんでした。バックスタンド側の「スタめし」ゾーンで、5軒のブースが向かい合わせで5軒ずつ並んでいます。長い列がズラっと続いてしまう様子は見られません。これって、カンスタのように長い列ができていくと真ん中でごっちゃになってしまいますから、構造上列を伸ばしてはいけない形なのですね。さばきが悪く長い列に嫌気がさして、買うのをやめたという例を耳にした事がありますが、ここはさばきが上手いようです。これがスタグルコーナーかと思っていたら何と、メイン側にももう10店同じ「スタめし」ゾーンがあったようです。気付かなかったなぁ。

 以前のカンスタホーム戦でお会いした「蹴刊バモ通」編集長氏と会いました。ブログにリンクを貼ってもらっている関係で、今回はOSS委員会としての交流になるのかな。向こうも業務中なので、会う時間を前もって聞いておくと、「KO30分前が一番いい」との事。短い時間でしたが交流させていただきました。途中、山雅サポのおじさんが我々の様子を見て、「ボラの交流? それは素晴らしい! どんどんおやんなさい」と褒めてくれました。編集長さんもボラリーダーとしてお忙しそうでした。
蹴刊バモ通該当ページ:http://www.matsuaz.com/team-vamos/2012/07/23/1343054526354.html
     
 編集長氏にこの日のチームバモス(チームボランティア)の参加人数を聞くと、何と80人! 岡山の倍以上の数を耳にして思わず「参りました!」と口にしてしまう。ついでに有償スタッフの人数を聞くと、ほんの数名しかいないとの事。一般的に、ボランティアの減少とともに有償スタッフの姿が目立ってくる傾向が出るよと耳にしていた中、それが純粋な参加メンバー数と知って、2回目の「参りました!」を口にしてしまう。
 バモスのメンバーさんも、心から楽しそうにしっかりと仕事をされていて、レベルの高さを感じました。しまくんに「岡山も負けちゃあいけんな」と口にはしましたが・・・

 3番ゲートからアウェー席へ向かう。すでに大勢の岡山サポがいました。aoi氏にアドバイスを受けながら、レンダンマクを張りました。スタンドに入る。やっぱ噂どおり素晴らしい専スタです。いくらカンスタがこういう部分がいいとか何とか言っていても、この素晴らしい環境の専スタには負けるでしょう。収容人数が確か2万人。ちょうど良い規模、美しいピッチ、きれいな空気、うらやましかったです。Jリーグで「街ナカ」スタジアムを今後推進(後日紹介)していくと聞いていますが、アルウィンを体験すると、こういう郊外にある自然に溢れた美しいスタジアムでもいいじゃないかと、そういう気持ちになりました。そう思ってしまうくらいにアルウィンは良かったです。
      
 そしてすごかったのが、山雅サポの応援。バックスタンドまで等しく一体感に包まれたいい応援でした。当方もあちこちのJ1サポの応援を観ていますが、ここよりすごいと思うのはほんの数か所だろと思うくらいに圧倒されました。そうですね、去年の12月に埼スタで観たレッズサポで、空間を少し小さくしたような印象かな。自分の中で「あれよりすごい応援はどこがあったかなぁ・・・」と思わず思い起こしていったくらいです。まぁ、あくまで個人的主観ですので、読者の皆さん、余り気にしないで下さい。
 ファジサポも熱かったですよ! 大旗部隊の旗も壮観でしたし、ビッグフラッグも雨や風の心配の中で挙行されました。きっと山雅サポも驚いた事でしょう。当方も初めてビッグフラッグの下に入ってしまいました。本物はこういう生地で、こういう感触なんだと体験できました。
   
 両チームサポによる応援コールの交換がありました。山雅サポからの「ウェルカム松本」コールが特に良かったです。タイミングは置いておいて、MCが先導してサポがコールをする光景は観ていて、本当にいいものでした。アウェー側で張り紙がありました。「アウェーチームサポーター アンケート用紙回収場所」という事で、アウェーサポからも積極的に声を集めています。もちろん、ホームのサポーターからも集めているのでしょう。以前に某黄色いチームやJ1磐田で来場者アンケート、目安箱を実施されていたのを思い出しました。この辺が「違い」に出るのでしょう。情報開示に消極的な所には難しいのかな。

 最後にゲートで、編集長氏のお見送りを受けました。ふと「どうして山雅さんはああいう応援ができるの?」と素朴に聞いてみると、どうやらJFL時代に長野と信州ダービーを繰り広げられていた時期に、「もっとやろう、もっとやろう」とレベルが上がっていったそうです。好敵手の存在がすべてのレベルを上げていったという事がよく学べました。   
   
 マッチデープログラムを読みました。J2岡山と同じA4見開き計6ページ。真ん中に大きく選手(ソンヨル選手)のインタビュー記事。山雅さんでは「選手が主役」というカラーにされている事がよく伝わってきます。その下には「選手のお部屋」という事で、「今選手がハマっている物事」として元岡山の玉林選手が、温泉ばなしをしています。いい笑顔ですよ。
 右のページでは「今日のアルウィン徹底紹介」として、イベントとスタグル(YAMAGA FOODIUM)の紹介。イベントは「レディースデー」として、女性にちなんだ合計7つのイベントを詳しく紹介されています。字がやや小さいですが、よくわかります。まさにイベント満載さがよく伝わってきました。スタグル紹介がまたいい。合計20の出店を地図付きで紹介。残念ながら「スタめしプロジェクト」のメニューはこの試合では販売されていなかったようですが、わかりやすくて美味しそうなページです。メニューよりもまず業者名が前面に出ています。ココイチさんの名前もありましたが、「穂高地ビール」や「安曇野小町」など店名を聞いただけで美味しそうな印象でした。業者も自分ところの名前が出るから責任を持ち、更に張り切って頑張られている事でしょう。当ブログとしては、「しっかり店名を表示して売る」スタイルが一番いいと思っています。
 「ホームゲーム抽選会」も楽しそうです。節ごとに各スポンサーから協賛品の提供を受け、その景品リストが載っています。こういう賑やかなハーフタイム抽選会はいいですね。このMDPはスカパーのチラシと抽選券とともにビニールに入っていました。まさにホスピタリティですね。雨が降った日はグシャグシャとは違います。

 もう一つ、勉強になったのはゴミ箱を置いていない事。YAMAGA FOODIUMで食べた後にエコステーションを探すが、どこにもない。お店の人に聞くと、アルウィンには置いていないとか。どこかよそにもゴミ箱を置いていない所がありましたが、それもありかと思いました。エコステーションを設置せず、持ち帰りをお願いするのが本当の「エコスタジアム」かもしれないと思いました。ただ、帰り際にゴミ袋でいくらか回収はされていましたが。

 この日の入場者数は約9千人。ネット関係を観ていると、向こうでは「ちょっと伸びなくなってきたなぁ」という空気らしいです。それでもこの人数というのはすごいかなと。最後に、当ブログへはいろいろなチームのサポさん、フロントさんが観に来られていると思いますが、一度アルウィンに行ってみて下さい。あの空間は見る価値ありますよ。クラブを視察するのもいいと思います。月曜に休みを取ってでも行く価値はあると思いました。

コメント
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