若かりし頃の会社の先輩の訃報を後輩から知らされる。
数日前に葬儀は済んだ様で昔一緒に仕事した仲間達でも知らなかったと言う。
三重県津市で一緒に仕事した男同志6名の一番の年頭で一緒に遊び旅行も良く言ったものである。
数年間は皆同じであったが徐々に転勤して行きバラバラになって仕舞い交流と言えば年賀状のやりとりのみであった。
その後夫々が定年を迎え故郷である三重県に住まいを置き昔に戻っての交流が再開された。
我のみが愛知県刈谷市に皆と外れて住まいを置いた。
しかし事ある毎に連絡があり毎年の様に仲間同士の旅行の誘いもあって昔に戻って楽しんでいる。
しかし数年前から先輩の体調が芳しくなく旅行は無理だと2年前は津市で昼食を共にしたのを想い出す。
昨年の秋も旅行の誘いには来られなく残りの仲間達と湯の山温泉で一泊そして御在所に行ったが、やはり先輩の掛けた旅行は何か物足らなかったと帰宅後妻に話した事を想い出す。
人間何時かは死を迎えるとは言われるが自分の心の中にポッンと穴が開いたように思える。
一昨年津市で久しぶりにお会いし仲間達と共に食事そして記念写真をと一緒に映っている写真を眺め今は亡き先輩の霊に思いをふける。