恍惚状態で一日が暮れる！

間違いなく花粉症に罹ってしまった。
昨夜用意した保険証と診察券を見ながら結局一歩も外に出ずじまいの一日が暮れる。
朝から冷たい風が吹き時折風花が舞う外を眺め老人にはこたえる今日の気温で病院を訪ねる意欲が削がれてしまった様である。
仕方なく炬燵の何時もの定位置に座り込み頻繁に飛んで来るメジロを見ながら気力ない顔をしてボーとしている様は、恍惚状態の老人そのものだと自分でも判る。
側にいる妻は辛いのは本人が一番わかっているのにと医者嫌いの我に呆れ顔で言う。
それにしても寒さが身に応える、ミカンに寄るメジロさえも寄り添って寒さを耐えている様にみえる。