定年 再就職とシネマの日々(旧かんちゃんSr.のオヤジな日々)

あと3年で70の大台です。再雇用の職場も定年、パート仕事をしています。映画と写真を愛しているオヤジです。

『テネット』受入れ難く

2020年09月24日 21時50分00秒 | 日記
かっこつけたタイトルにしたが、要はストーリーについていけず、分からないまま終わってしまった。

老齢のせいでなく、やっと回復中のアルコール依存症のせいでもないと思うが。
論理的な思考のもと、理路整然と話しをするとか、時間の前後関係を把握する能力が僕には欠けている。

ドラマは時系列で展開していなければダメで、回想が挟まると途端に頭が混乱して来るのだね。

テネット150分作品。名優 デンゼル・ワシントンの息子 ジョン・デヴィッド・ワシントンが主役。精悍である。

徹頭徹尾理解不能だったので、書くことが出来ないけれど...。
ラスト10分間は、
順行する時に乗るチームと、逆行する時のチームが、敵であるテロリスト集団を挟み撃ちにするわけ。
逆行とは、暴発した爆弾がヒュンと元型にもどったり、発射した銃弾が銃口から銃槍に戻ったりしているわけ。

クリストファー・ノーラン監督の脳内構造を見てみたい。

この手の作品は今後、見て見ぬフリでスルーするしかない。
一度トイレに立ったが、元よりチンプンカンプンなのであるから、鑑賞上、何の影響もなし。泣


村上虹郎の冷め方

2020年09月23日 21時18分00秒 | 日記
2世俳優では、仲野太賀なんか好きだが、村上虹郎は太賀より年少のまだ23歳。

村上虹郎を初めて見たのは、6年前の『二つ目の窓』、実父とも共演した作品。一貫して虚無感を抱えるユースを演じている。冷めてはいるが、やはり情熱は秘めている少年から青年への通過点、その微妙な感情を上手く出して来る印象。

最新作『ソワレ』のダブル主演 芋生 悠は同年。イモウハルカもナチュラルな冷め方をしている。
ストーリーは和歌山が舞台。紀州・道成寺に伝わる安珍・清姫伝説をトレースした部分もある。
東京で役者を目指す生活に疲弊した自信喪失男子と、父からの暴力のトラウマを抱える地元の女子の逃避行。
ラストがいいですよー。

それにしても、23〜24歳の役者たち。小松菜奈はもはや別格の感があるが、玉城ティナ、そして池田エライザは映画監督の道を歩み出した早熟ぶり。
どの人からも目が離せない、遠くからジジイ目線で見守りますよ。

マチネは昼公演。本作のタイトルの
ソワレは夜公演。
ソワレアワー割がある映画館にて、シニア料金より更に安く観てきました。



たまには行きたい揚州商人

2020年09月22日 20時31分00秒 | 日記
中国ラーメンの揚州商人で、初めて食べたのは、息子の車で行った西東京・田無の店。この店が結構好きなのだが、居住地近辺にはない。

どういうわけだか、若干涼しくなった途端、食欲が減退している。
先週土曜日にスタートし、延々と続くであろう新しい業務のプレッシャーかもしれない。

美味しいモノなら食べられるとばかり、都内の揚州商人にて、坦々まぜ麺を注文した。
麺の太さが3種から選べる。
欲深い僕は、極太麺をチョイスして
ガツガツと食べ始めたのだが...
味は良し、しかし完食できず。

美味しくても食べきれない。
明日から自作のうどんにしようかな。

中国大陸には行ったことはない。揚州とは、井上靖『天平の甍』の高僧・鑑真が居たところだな。8世紀のハナシ。


パリの将棋道場

2020年09月21日 21時37分00秒 | 日記
バングラデシュ版父子鷹と言うべき物語。

母国でのチェス競技において無敵な少年・ファヒム。父が反政府的な動きをすることで、有名人である息子も狙われることに。

危険回避のため、父子でフランスへ難民として渡ることになる。もちろん2人とも仏語など話せない。

難民受入れ施設に身を寄せながら、居住権の申請に通う。難民となった理由のインタビューを重ねるが、通訳はインド人、自国難民の申請を優先させる意図で、父子を不利にするデタラメなインタープリター。

その間、息子はパリのチェス道場に通い、仲間の子どもたち中で、フランス語が達者になるには、時間を要さなかった。

通訳の嘘を見破るが、時間切れで父は不法滞在者となり、宿無し。法的に息子は施設での生活を許されるが、チェス友の家を順に泊まり、チェスの腕と語学力を上げていく。

ネタバレのオンパレードも、ここいらで止めるが、
濃いいのは、50代のチェスの師匠、全仏レベルの実力者だが、とにかく偏屈者。だが、同年輩の道場経営者に恋をしている模様。

そして何より胸を打つのは、父の自己犠牲のあり方である。
我が国ではあり得ない方法で、居住権を得るまで、悲惨な毎日を送るさまに、希望を見出す余地はなかったのだが。

チェス道場生は全て少年少女。
IQが高そうな面々は皆癖ありだが、
ライバル同士が助け合う様子が微笑ましい。

見どころ満載で、劇的展開にハラハラするトゥルーストーリー。



mid90s

2020年09月20日 16時12分15秒 | 日記
主体性がない映画マニアなので、息子のインスタを見て、なかなかの作品なんだろうな、と食いついた。

1990年代半ばといえば、僕は既に『
40にして惑わず』のいいオジサンであったが、それから25年惑いっぱなしで恐縮です。

主人公の少年が冒頭シーンで着ていた、ストリートファイターIIのTシャツを見て、一挙にあの当時の絵が浮かぶ。小学生の息子と篠原涼子が歌うテーマ曲を、新宿の映画館の最前列で聴いている画像。

作品はスケボー野郎と小僧たちの群像劇。一見ダメな奴らが、純な心持ちを垣間見せるところ、こたえられない。

最近の対で見るべき作品として、
『1917命をかけた伝令』+『彼らは生きていた』がある。
その伝で言えば
『行き止まりの世界に生まれて』+『mid90s』だろうね。

90年代ブームであることを、うすうす感じ取っていた。スケボー野郎が、POLO SPORTSのウェアを着ている。その頃僕は、同じブランドのキャップをかぶっていたなぁ。