2007年10月29日。
小川麻琴は20歳になった。
しかし遠く離れた異国に居る彼女に我々麻琴ファンの声は
届かない。せいぜい戸田競艇で冠レースなどをやって
空騒ぎするしかないのだ。
誕生日を祝うOFF会のさなか後藤真希ハロプロ脱退の
報が届いて大騒ぎになった。
この1年でいったい何人がハロプロの舞台から消えて
いったのだろうか?
果たして麻琴は戻ってくるのだろうか?
ハロプロは戻ってくるほどの場所なのだろうか?
考えもまとまらないうちに2007年も終わりが来た。
結局一度も麻琴の姿を見ないままに終わった年となった。
すっかりハロプロの扱いが悪くなったNHK紅白歌合戦
を見ながら、もしこのまま麻琴に会えなかったとしても
思い残すことの無いようにしようと思った。
思い残すこと。それは、「夏ノ詩海岸」だ。
第1回目調査から1年が過ぎた2008年3月。
春の日差しの中レンタカーのトヨタカローラを走らせた。
カローラという車は初めて乗ってみたのだが非常に乗り心地
の悪い車である。とにかくサスペンションがフニャフニャで
首都高の継ぎ目を超えるたびにショックを1回では吸収せず
ゆらんゆらんと大きな揺れが続く。継ぎ目はひっきりなしに
続くのでまるでトランポリンだ。
また変速機がCVTなのはいいが、渋滞で歩くくらいの速度で
走る時は同じ速度を維持する事が困難でギクシャクする。
同乗者がいたら確実に酔う運転だ。
そんな車を走らせているのは東関東自動車道。
すでに成田空港を過ぎて間もなく水郷とよばれる茨城の
鹿嶋地区に入った。
この先潮来を経て旧波崎町方面へと向かうのだ。
今回の調査はこれまでの様に行き当たりばったりで
動くのではなく、あらかじめ目ぼしい場所を見つけて
リストアップし、それらを順番に回る方針である。
まずは候補地だが条件としてはこれまでと同じだ。
・駐車場などがある広い砂浜
・沖に波消しブロックが無い
・浜辺から近所の人家は見えるが、大きな建物は見えない
・展望台や公園などの設備は無い
・近くに山がない
・近くに森がある
これらの条件を満たす場所を探すうちに、九十九里では
無い可能性も浮上してきた。
その第一の候補地は、茨城県旧波崎町。
海水浴で有名な町だ。この町を宇宙から見るとこのような
感じに見えるらしい。
長く伸びる遠浅の海岸。森と市街地とのバランス。
大きな建物も無い。なんとも雰囲気が良いではないか。
もちろん九十九里よりもさらに北にあり、プールの撮影
をした「生命の森リゾート」からもかなり離れている。
ただ何らかの事情があって九十九里では撮影できなかった
とかスタッフがこの辺の地理に明るいとか、そういう理由
で茨城県側での撮影になったのかもしれない。
茨城県の東の端にクサビのように長く突き出した部分が
神栖市である。城之内早苗の出身地だそうだ。
この先っちょの先っちょが旧波崎町で、数年前に神栖市と
合併した。この波崎町には大学時代に2回ほど行った。
海岸の民宿を借り切って泊りがけで飲み会をしたのだ。
なぜ波崎町で行ったのかは覚えていないが、ビキニ姿の
グラマーなモデルさんが笑っているビールの広告のような
旧波崎町のポスターは印象に残っている。
そんな旧波崎町に10年ぶりの再訪であった。
目指す海岸について目に飛び込んできたのは巨大な風車。
このあたりは風力発電のメッカのようで、あちこちで
クルクル回っている。欧米みたいだね。
せっかくやってきた海岸であるが、実際に来て見ると
思ったよりも森の面積が広い。砂浜は広いんだけど。
それとどうしても犬吠埼が目立つ。
メイキングDVDでは麻琴が海岸を歩くシーンがあるの
だがバックに小さく陸地のようなものが映っている。
これがここから見える犬吠埼ではないかと思っていた
のだがちょっと見え方が違う。
どうもやっぱりこの辺の撮影ではなさそうである。
銚子大橋を渡って千葉県に入る。
結局今回も九十九里へ向かう。
今日は天気も良く、快適なドライブだ。
最近のレンタカーはCDデッキがついているので
・恋愛・ライダー
・きらりん☆ランド
・3rd~LOVE エスカレーション!~
などをリピート再生しながら走る。
最近すっかり「モーニング娘。」を聴く機会が減った。
1時間ほどかかって最初の目的に地についた。
やはり航空写真などをつかって目星をつけた浜である。
まずは
今泉海水浴場
堀川海水浴場
隣接するこの二つの海水浴場は比較的人口密度の少ない
地域であるが、集落と砂浜が近いので写真集の作品に
近い写真が取れるのではないかと期待していた。
しかしこの場所は思った以上に市街地と距離があった。
また海の家などの建物が大きく「夏ノ歌」のロケ地とは
イメージが違う。
次に向かうのが白幡海水浴場と本須賀海水浴場
この地域は砂浜が広い。だがそれゆえに遊歩道などが
整備されていて駐車場も広い。なんとなく開けた海岸
という感じだ。ここも市街地との距離もあって建物など
があまり見えなかった。
さらに南へ向かう。
候補地はあと1つ残っているが、そこはあまり可能性が
あるとは思えない。九十九里の海岸線は南に向かうほど
道路は広くなりビルなども目立つようになる。
日が傾きはじめた。心の方が先に暗くなっていく。
本当に九十九里なんかで写真集を撮ったのか?
これだけ探して見つからないなんて絶対おかしい。
このまま永久に分からないのかもしれない。
そして麻琴にも永久に会えないのだろう。
悪あがきをするように、あらかじめ絞り込んだ候補地
とは違うが、途中にある海水浴場に寄り道する。
ほとんどの場所は前回か前々回に調べた場所だ。
どこも写真集のロケ地ではない。
あるべきものが無く、あってはいけないものがある。
寄り道をしていては最後の候補地にたどり着けない。
先へ急がねばならない。
寄り道は止めて、南へ向かって国道を飛ばす。
”このまま最後の候補地について、「ああここも違う」
ということになって、今日は帰るんだろうな・・・”
そう予想していた。
そして、このまま夏ノ詩海岸の場所は永遠の謎として
自分の中でしこりのように残るのだろう。
カーナビゲーションの画面に「○○○海水浴場」と言う
文字が表示された。
もっともこの地域はいたるところに海水浴場があり、
走っていると次から次へと画面に表示される。
寄り道してる時間は無い。
そのまま通り過ぎようとしたとき、
心の中で何かが震えた。
過去のロケ地探索などでも同じような経験がある。
何かが見つかる時、それは必ずしも事前の調査とかが
関係しているわけではない。
突然、「こっちじゃないの?」という愛の第六感が
働くのである。
その海水浴場の入口を示す看板が見えたとき、
迷わずハンドルを切っていた。
そこは、まるでエアポケットのような場所であった。
信号も無い入口は道路というより細い路地だ。
普通の生活道路と行った感じで車を止める場所もない。
観光客や海水浴客向けのお店などもなく、古い住宅が
いくつか建っている。
「ここが海水浴場なの?」
路地の先に入口があって、そこから海に出られるようだ。
車のまま進むのはなんとなく無理そうに見えたので、
申し訳ないが人気の無い路地に路上駐車した。
砂浜に入ってみることにした。
この海岸に以前に来た記憶は無い。
こんな場所があったなんて。
ここは・・・・
夏ノ詩海岸だ!
砂浜からの建物の見え方がイメージ通り。
そして見つけたこの建物。
DVDに一瞬だけ映るこの建物。
実はこの建物こそがロケ地を見つける最大の手がかり
としてこれまでの調査でずっと探し続けていた建物
だったのである。
もうひとつ、屋根の形が特徴的なこの施設も
DVDに映っている。
同じ角度から撮影したもの。
電柱の並び方も合ってる。
先ほどの建物を目標に同じ角度での撮影したもの。
こうやって見ると本当に「夏ノ詩」をここで撮影した
んだとあらためて実感してくる。
あの日、麻琴は確実にこの場所にいたのだ。
この砂浜から
〆〃ハハ
∬∬´▽`)<イエイ!イエイ!イエイ!元気にお別れだよっ
と旅立って行ったのである。
2年遅れて、やっと追いついたよ麻琴。
さてさて、ついに「夏ノ詩海岸」を見つけることが出来た。
この場所はいったいドコなのか?
それはヒミツなのだー!
・・・・嘘です。次回ご紹介を。
小川麻琴は20歳になった。
しかし遠く離れた異国に居る彼女に我々麻琴ファンの声は
届かない。せいぜい戸田競艇で冠レースなどをやって
空騒ぎするしかないのだ。
誕生日を祝うOFF会のさなか後藤真希ハロプロ脱退の
報が届いて大騒ぎになった。
この1年でいったい何人がハロプロの舞台から消えて
いったのだろうか?
果たして麻琴は戻ってくるのだろうか?
ハロプロは戻ってくるほどの場所なのだろうか?
考えもまとまらないうちに2007年も終わりが来た。
結局一度も麻琴の姿を見ないままに終わった年となった。
すっかりハロプロの扱いが悪くなったNHK紅白歌合戦
を見ながら、もしこのまま麻琴に会えなかったとしても
思い残すことの無いようにしようと思った。
思い残すこと。それは、「夏ノ詩海岸」だ。
第1回目調査から1年が過ぎた2008年3月。
春の日差しの中レンタカーのトヨタカローラを走らせた。
カローラという車は初めて乗ってみたのだが非常に乗り心地
の悪い車である。とにかくサスペンションがフニャフニャで
首都高の継ぎ目を超えるたびにショックを1回では吸収せず
ゆらんゆらんと大きな揺れが続く。継ぎ目はひっきりなしに
続くのでまるでトランポリンだ。
また変速機がCVTなのはいいが、渋滞で歩くくらいの速度で
走る時は同じ速度を維持する事が困難でギクシャクする。
同乗者がいたら確実に酔う運転だ。
そんな車を走らせているのは東関東自動車道。
すでに成田空港を過ぎて間もなく水郷とよばれる茨城の
鹿嶋地区に入った。
この先潮来を経て旧波崎町方面へと向かうのだ。
今回の調査はこれまでの様に行き当たりばったりで
動くのではなく、あらかじめ目ぼしい場所を見つけて
リストアップし、それらを順番に回る方針である。
まずは候補地だが条件としてはこれまでと同じだ。
・駐車場などがある広い砂浜
・沖に波消しブロックが無い
・浜辺から近所の人家は見えるが、大きな建物は見えない
・展望台や公園などの設備は無い
・近くに山がない
・近くに森がある
これらの条件を満たす場所を探すうちに、九十九里では
無い可能性も浮上してきた。
その第一の候補地は、茨城県旧波崎町。
海水浴で有名な町だ。この町を宇宙から見るとこのような
感じに見えるらしい。
長く伸びる遠浅の海岸。森と市街地とのバランス。
大きな建物も無い。なんとも雰囲気が良いではないか。
もちろん九十九里よりもさらに北にあり、プールの撮影
をした「生命の森リゾート」からもかなり離れている。
ただ何らかの事情があって九十九里では撮影できなかった
とかスタッフがこの辺の地理に明るいとか、そういう理由
で茨城県側での撮影になったのかもしれない。
茨城県の東の端にクサビのように長く突き出した部分が
神栖市である。城之内早苗の出身地だそうだ。
この先っちょの先っちょが旧波崎町で、数年前に神栖市と
合併した。この波崎町には大学時代に2回ほど行った。
海岸の民宿を借り切って泊りがけで飲み会をしたのだ。
なぜ波崎町で行ったのかは覚えていないが、ビキニ姿の
グラマーなモデルさんが笑っているビールの広告のような
旧波崎町のポスターは印象に残っている。
そんな旧波崎町に10年ぶりの再訪であった。
目指す海岸について目に飛び込んできたのは巨大な風車。
このあたりは風力発電のメッカのようで、あちこちで
クルクル回っている。欧米みたいだね。
せっかくやってきた海岸であるが、実際に来て見ると
思ったよりも森の面積が広い。砂浜は広いんだけど。
それとどうしても犬吠埼が目立つ。
メイキングDVDでは麻琴が海岸を歩くシーンがあるの
だがバックに小さく陸地のようなものが映っている。
これがここから見える犬吠埼ではないかと思っていた
のだがちょっと見え方が違う。
どうもやっぱりこの辺の撮影ではなさそうである。
銚子大橋を渡って千葉県に入る。
結局今回も九十九里へ向かう。
今日は天気も良く、快適なドライブだ。
最近のレンタカーはCDデッキがついているので
・恋愛・ライダー
・きらりん☆ランド
・3rd~LOVE エスカレーション!~
などをリピート再生しながら走る。
最近すっかり「モーニング娘。」を聴く機会が減った。
1時間ほどかかって最初の目的に地についた。
やはり航空写真などをつかって目星をつけた浜である。
まずは
今泉海水浴場
堀川海水浴場
隣接するこの二つの海水浴場は比較的人口密度の少ない
地域であるが、集落と砂浜が近いので写真集の作品に
近い写真が取れるのではないかと期待していた。
しかしこの場所は思った以上に市街地と距離があった。
また海の家などの建物が大きく「夏ノ歌」のロケ地とは
イメージが違う。
次に向かうのが白幡海水浴場と本須賀海水浴場
この地域は砂浜が広い。だがそれゆえに遊歩道などが
整備されていて駐車場も広い。なんとなく開けた海岸
という感じだ。ここも市街地との距離もあって建物など
があまり見えなかった。
さらに南へ向かう。
候補地はあと1つ残っているが、そこはあまり可能性が
あるとは思えない。九十九里の海岸線は南に向かうほど
道路は広くなりビルなども目立つようになる。
日が傾きはじめた。心の方が先に暗くなっていく。
本当に九十九里なんかで写真集を撮ったのか?
これだけ探して見つからないなんて絶対おかしい。
このまま永久に分からないのかもしれない。
そして麻琴にも永久に会えないのだろう。
悪あがきをするように、あらかじめ絞り込んだ候補地
とは違うが、途中にある海水浴場に寄り道する。
ほとんどの場所は前回か前々回に調べた場所だ。
どこも写真集のロケ地ではない。
あるべきものが無く、あってはいけないものがある。
寄り道をしていては最後の候補地にたどり着けない。
先へ急がねばならない。
寄り道は止めて、南へ向かって国道を飛ばす。
”このまま最後の候補地について、「ああここも違う」
ということになって、今日は帰るんだろうな・・・”
そう予想していた。
そして、このまま夏ノ詩海岸の場所は永遠の謎として
自分の中でしこりのように残るのだろう。
カーナビゲーションの画面に「○○○海水浴場」と言う
文字が表示された。
もっともこの地域はいたるところに海水浴場があり、
走っていると次から次へと画面に表示される。
寄り道してる時間は無い。
そのまま通り過ぎようとしたとき、
心の中で何かが震えた。
過去のロケ地探索などでも同じような経験がある。
何かが見つかる時、それは必ずしも事前の調査とかが
関係しているわけではない。
突然、「こっちじゃないの?」という愛の第六感が
働くのである。
その海水浴場の入口を示す看板が見えたとき、
迷わずハンドルを切っていた。
そこは、まるでエアポケットのような場所であった。
信号も無い入口は道路というより細い路地だ。
普通の生活道路と行った感じで車を止める場所もない。
観光客や海水浴客向けのお店などもなく、古い住宅が
いくつか建っている。
「ここが海水浴場なの?」
路地の先に入口があって、そこから海に出られるようだ。
車のまま進むのはなんとなく無理そうに見えたので、
申し訳ないが人気の無い路地に路上駐車した。
砂浜に入ってみることにした。
この海岸に以前に来た記憶は無い。
こんな場所があったなんて。
ここは・・・・
夏ノ詩海岸だ!
砂浜からの建物の見え方がイメージ通り。
そして見つけたこの建物。
DVDに一瞬だけ映るこの建物。
実はこの建物こそがロケ地を見つける最大の手がかり
としてこれまでの調査でずっと探し続けていた建物
だったのである。
もうひとつ、屋根の形が特徴的なこの施設も
DVDに映っている。
同じ角度から撮影したもの。
電柱の並び方も合ってる。
先ほどの建物を目標に同じ角度での撮影したもの。
こうやって見ると本当に「夏ノ詩」をここで撮影した
んだとあらためて実感してくる。
あの日、麻琴は確実にこの場所にいたのだ。
この砂浜から
〆〃ハハ
∬∬´▽`)<イエイ!イエイ!イエイ!元気にお別れだよっ
と旅立って行ったのである。
2年遅れて、やっと追いついたよ麻琴。
さてさて、ついに「夏ノ詩海岸」を見つけることが出来た。
この場所はいったいドコなのか?
それはヒミツなのだー!
・・・・嘘です。次回ご紹介を。