蟹・道楽日記

まこヲタ蟹の右往左往を綴る日記

ジャガイモンロケ地を満喫する その9

2009-06-03 22:42:58 | ロケ地
クマさんは今持っている夕方の列車をキャンセルして
すぐにでも東京に戻ろうというのである。

昨日の大間岬から港までの移動。
微妙に揺れるフェリーでの雑魚寝。
五稜郭一周。
先ほど味わった寒さなど
色々なことが体に堪えてもう限界なのだそうだ。

市電が函館駅に着くと、クマさんはどこにそんな体力が
残っていたのかと驚くほど猛スピードで歩いて駅の窓口に
直行した。必死に後を追う。
カウンターに指定席券をたたきつけ「コレをもっと早い
列車に変えてください!」と要求する。
今すぐ東京行きに飛び乗ろうという剣幕だ。

しかし窓口氏は「無理です」と即答。
端末を叩くそぶりすらない。
要するにGW最終日の今日、函館から南に向かう便は
全て満席なのだ。たしかにそうだろう。

クマさんはすっかり落胆してしまった。
トボトボと歩きながら喫茶店に入ろうと言うが、あいにく
駅ビルの中にはレストランばかりで喫茶店が無い。
駅前のデパートの2階に喫茶店があるのが見えたので
そこの店に入ってようやく腰を落ち着ける。
クマさんはこの店であと4時間篭城する覚悟だ。

とにかく暖かいココアなどを飲んで落ち着くことにした。
この店でキウイのアイスを食べたのだが美味しかった。
クマさんも「コレは美味い」と絶賛。
にもかかわらず二人とも写真を撮らなかった。

1時間ほど店で過ごした。しかしこのまま夕方まで
何もしないでじっと時間を潰すのは辛い。
俺としてはどこかに行きたい。
クマさんを説得して、なんとか大沼公園まで行こうと
いう事になった。クマさんも最後は根負けしたようだ。

14時18分。
函館駅からスーパー北斗13号札幌行きに乗り込んだ。
列車は函館駅を出て猛然と加速。
1車両に2機搭載されている355馬力のディーゼルが
ぐおーんという唸りを上げる。ああこの瞬間が北海道だね!
この列車は振り式なのでカーブに差し掛かると飛行機の
ように大きく傾くのが面白い。特に高架の上で傾くと
本当に飛んでいるような気分になるのだ。



最初の停車駅大沼公園で下車。函館からたった17分。
しかしここはもう国定公園の真ん中である。
近くには国道が通っていて札幌方面から函館に向かう
団体客は大抵ここのドライブインで休息を取る。
俺も過去2回ほどそうやって来ているのだが、函館から
列車で来るのは今回が初めてだ。

観光地らしく駅周辺には店があってレンタサイクルなども
さかんに呼び込みをしている。
「自転車借りて回ろうぜ」とクマさんが言うがそこまでの
時間はないだろうし、だいたい体力も無いはずだ。
クマさんは次に湖でモーターボートに乗りたいと言い出し
俺も乗りたかったのだが、ここのモーターボートは乗合で
他に客がいないと待たされるだろう。
ここは普通に湖畔を散歩するくらいしかない。
せっかくクマさん連れてきたのにアトラクションがなくて
申し訳ないが湖畔の散歩も癒されるからいいじゃん。



北海道の中でも大沼公園は好き。
というよりここから見る駒ケ岳の姿がお気に入りなのだ。
飛行機で札幌へ直行するような旅だとなかなかこの山を見る
機会がない。今回の旅は久しぶりに駒ケ岳を見るチャンス。
しかも快晴。実は今朝から来ることを計画してたのだ。



湖を見ながら少し休憩。
クマさんも気持ちよさそうにベンチでゴロンと横になる。
空を見上げる。
今夜には東京に戻ってしまうのが信じられない。





しばらく癒しの時間をすごしてから駅に戻る。
途中で夕張メロンのソフトクリームを買った。
普通の売店なのでそんなに美味しいソフトでは無かった。
それにしてもアイスばかり食べる日だ。

大沼公園で駅から函館行きのスーパー北斗に乗り込む。
たちまち函館に到着。観光用のSLが居たので撮影。



いよいよ函館を発つまであと1時間。
お土産でも買いながら駅でのんびり過ごそうと思っていた。
しかしこの1時間でもう1箇所行くべき場所が出来てしまった。
大急ぎで市電の停留所へ向かった。

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