冷たい風が吹き始めていた。
オレはバス停で、つい数分前の出来事にどう向き合っていいのか分からずにいた。
興奮を紛らわすため、「バス遅いな」「歩くのはちと遠いか」「タクシーは贅沢だし」
などとどうでもいいような考えをめぐらす。
3年を超えるまこヲタとしての日々のなかで、何かが大きく変わった日。
多分今日は、そういう日になるのだろう。しかし今のところ何の実感も無い。
たぶんこれからもテレビでまこを追いかけ、コンサートに駆けつけ、馴れ合いもし、
これまでと変わらずにまこを応援し続けるだろう。
でもあの瞬間。決して手の届かない存在だったまこと言葉を交わした瞬間は、
オレの心のなかでどんどん大きくなっていくに違いない。
青森駅に到着したが飛行機の時間までかなりある。イベントが早く終わりすぎ
なのだ。そこで、駅の裏手に係留された八甲田丸へ行ってみることにした。
まこが産まれた半年後に姿を消した青函連絡船は、現在函館に摩周丸、
お台場に羊蹄丸、そしてこの青森に八甲田丸が展示されている。
お台場と函館は見たことがあるが、ここは初めてだ。
対岸の港町函館と違い、青森港は連絡線のための港という性格をもっていた。
従って、ここの展示は非常に力が入っていた。
ブリッジや無線室などは、ほぼそのままの状態で保存され、ついこの間まで
海峡を走っていたようである。また、車両甲板やエンジンも公開されている。
最上甲板から、灯が点きはじめた青森の街を眺める。
長い一日が終わろうとしていた。
オレはバス停で、つい数分前の出来事にどう向き合っていいのか分からずにいた。
興奮を紛らわすため、「バス遅いな」「歩くのはちと遠いか」「タクシーは贅沢だし」
などとどうでもいいような考えをめぐらす。
3年を超えるまこヲタとしての日々のなかで、何かが大きく変わった日。
多分今日は、そういう日になるのだろう。しかし今のところ何の実感も無い。
たぶんこれからもテレビでまこを追いかけ、コンサートに駆けつけ、馴れ合いもし、
これまでと変わらずにまこを応援し続けるだろう。
でもあの瞬間。決して手の届かない存在だったまこと言葉を交わした瞬間は、
オレの心のなかでどんどん大きくなっていくに違いない。
青森駅に到着したが飛行機の時間までかなりある。イベントが早く終わりすぎ
なのだ。そこで、駅の裏手に係留された八甲田丸へ行ってみることにした。
まこが産まれた半年後に姿を消した青函連絡船は、現在函館に摩周丸、
お台場に羊蹄丸、そしてこの青森に八甲田丸が展示されている。
お台場と函館は見たことがあるが、ここは初めてだ。
対岸の港町函館と違い、青森港は連絡線のための港という性格をもっていた。
従って、ここの展示は非常に力が入っていた。
ブリッジや無線室などは、ほぼそのままの状態で保存され、ついこの間まで
海峡を走っていたようである。また、車両甲板やエンジンも公開されている。
最上甲板から、灯が点きはじめた青森の街を眺める。
長い一日が終わろうとしていた。