蟹・道楽日記

まこヲタ蟹の右往左往を綴る日記

美瑛今更紀行その1

2007-09-03 21:50:59 | ロケ地
モーニング娘。10年記念隊のコンサートが札幌で行われる。
当初参戦予定は全く無かったのだが、7月に飯田さんの産休が発表され、
このコンサートがラストとなった。
俺は別に飯田さんのファンではないのだが、最近は何かと縁があった人だ。
是非見に行くべきだろう、とバスツアー後に参戦を決めた。

格安ツアーを使ったため、前日に北海道に飛び、コンサート翌日の夜に
帰るという日程になった。4月に娘。ツアーのために組んだ日程と同じだ。
4月の北海道旅行では滝川へ行って食道園を初体験。夜はナイトインという
ヲタ王道コースを歩んだ。翌日は旭川でコンサートも見た。

「前回は滝川と旭川に行ったけど、今回はどうしようか?」
いつものように北区さんと相談した結果、「美瑛に行こうぜ」となった。
例によって出発直前の思い付きだ。

美瑛とは、モーニング娘。の「ふるさと」のPVを撮影した場所である。
画面に現れる雄大な北海道の風景が印象的だ。
このPVの撮影地に行って、同じアングルで写真を撮ったりするのが
ヲタの北海道旅行の定番になっているようだ。

そんな美瑛であるが、実は美瑛がどこにあるのかすら今まで知らなかった。
漠然と、「あんだけ雄大な風景なんだから、北海道のなかでも辺境と言える
都市から離れた場所なんだろうな」と思っていった。
ところがあらためて地図をみると、美瑛町は旭川と富良野の間にあり、旭川
から車で30分程。旭川空港からは数キロしか離れていないことを知った。
なんだ意外に便利な場所にあるんじゃん。

前回と同じく、北海道在住のスペシャリストである2号さんが、車を出してくれる
ことになった。2号さんが来てくれるなら心強い。ゆっくり美瑛見物しよう。

と、思っていたら実は2号さんも美瑛は行ったことがないとの事。
そして北区さんも飯田ヲタのくせに美瑛についてはほとんど知識がない。

そこで美瑛を訪れたヲタのブロクをあちこち巡回した。美瑛は「聖地」とも呼ばれ、
訪問記を書いたヲタは沢山いる。それらの記事を片っ端からプリントアウトした。
それが、出発前夜である。
翌朝4時起きのはずなのに、終わったのはAM1時を回っていた。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「滝川には前回行ったから」美瑛観光を計画したのに、結局また滝川ICで
降りて食道園に行ってしまったのだ。ランチで昼食。
そこからは一般道を使って美瑛までのドライブ。
滝川-芦別-旭川-美瑛と、ずいぶん遠回りなコースを通り、ようやく
美瑛町に入ったのは午後3時を過ぎていた。

まずスタート地点として美瑛駅を目指したはずなのに、曲がる道が分らずに
飛ばしてしまい、結局一つ南の美馬牛駅まで行ってしまった。
ところが、最初にこの駅に来た事が吉と出る。


この小さな駅が、なっちが列車を待っていた駅である。




”ホームに立つなっち。その向こうのカーブから列車が現れる。”
というシーンはこのアングル。



こっちは反対側。
画面奥の線路が合流してその先へ続いている箇所を
石黒さんが歩くシーンがある。

小さな駅だが、制服姿の警備員のおじさんがいた。他の観光客に案内を
している。我々をモーヲタだと知ると、「ここでなっちの真似をする人は
10人目くらいだよ」などと言われる。ちょっと赤面してしまう。
駅舎のなかには観光チラシがあるのだが、その中に美瑛ロケ地巡りなどと
いうヲタのブログをプリントアウトしたものが置いてある。
昨日の夜印刷してきたものとほとんど同じだ。
本当にロケ地巡りするヲタは沢山いるんだな。

そういうことなら遠慮なく、おじさんに「神社」の場所を聞く。
神社とは「留辺蘂神社」のことで、後述するが「ふるさと」PVのロケ地だ。
地元の小さな神社なので地図やパンフレットにも載ってない。
おじさんは「神社」と聞いただけで「それなら西美の杜美術館の近くだよ」
と教えてくれた。俳優の榎木孝明氏が絵も描いており、その絵を展示して
いる美術館なのだという。この美術館は観光地図にも載っているので、
そこを目指せば良さそうだ。

おじさんによると、この周辺でのロケは本当に多いらしい。
ついこの前も「牛に願いを」のロケがあったし「でぶや」のロケもあった。
また、この駅は毎年SLを運行する時期になると、大勢の鉄道マニアで
溢れかえるらしい。
「SLは先頭で煙出してるだけで、実際は後ろに付いてる機関車が列車
を動かしてるんだよ、カメラ回ってないところではSLも煙ださないよ」
などと夢のないことを教えてくれる。

なんだか名残惜しい感じがしたが、先へ進むことにした。
この駅からすこし進んだところに、美馬牛小学校がある。
れっきとした小学校なのだが、観光マップにも乗っていて訪れる人も多い。
そしてここは、「ふるさと」の飯田さんのシーンに使用されている。


美馬牛小学校
少し離れた場所からもこの塔は見える。


飯田さんが見つめていた石碑
もちろん北区さんは同じ場所に立ったりする。



このグラウンドでは市井さん親子のシーンを撮影。

さて、美馬牛駅おじさんの教えに従って、留辺蘂神社へ向かおう。
道中、何箇所か神社がある。もし場所を聞いてなければ一つずつ見ては
「ここかな?」「ここじゃないな」などと検証する羽目になったはずだ。

教えられた美術館の近くに、果たしてそれらしい社があった。
車を止め、ドアを開けると蝿が車内に入ってくる。蝿の多い場所だ。


この蝿だらけの神社こそ、ふるさとの最後の幻想的なシーンの撮影地である。



ここで花火をしたかった。


訪れたヲタは「なっちと結ばれますように」とお祈りするらしい
俺はそんなこと願いませんけどね。(むしろマコたーん!)
この隣には・・・

これ、土俵だよね?
後ろの雄大な風景と、ちょっと合ってない感じもするけど、
意外に古いものが残ってる町だと思った。


この辺まで来ると、景色は益々雄大なものになっていく。
美瑛がロケ地に選ばれるのは、この光景が、羽田空港から実質2時間
程で来れる場所にあるからだろう。
旭川空港からは車で10分程だというし、飛行機の便も沢山あるから、
日帰りロケも十分可能だ。

さて、さいたま日報から飛んできた方はこの先が気になるかもしれない。
出し惜しみするわけじゃないが、今回はここまで。