自燈明

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七十番 良暹法師

2014年08月16日 | 百人一首
寂しさに 宿を立ち出でて ながむれば いづこも同じ 秋の夕暮れ

寂しさに耐えかねて家を出て辺りを見渡すと、どこも同じ寂しい秋の夕暮れだ。

さびしさに 「に」は、原因・理由を表す格助詞。
宿を立ち出でてながむれば 「宿」は、自宅の草庵。「ながむれば」は、動詞の已然形+接続助詞“ば”で順接の確定条件であり、見渡すとの意。
いづこも同じ 「も」は、強意の係助詞。
秋の夕暮れ 体言止め。余韻を残し情緒を持たせる表現方法として用いられている。

りょうぜんほうし (生没年不詳)
良暹。平安中期の歌人。祇園別当。
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