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あっぱれ!!産経新聞

2008年07月13日 | その他
7月12日15時46分配信 産経新聞


 拝啓 鳩山邦夫法務大臣

 あなたは法相として13人の死刑囚に刑を執行されました。このことについて朝日新聞は「またの名を死に神という」と書き、あなたを「死に神」呼ばわりしました。朝日の無知蒙昧(もうまい)にあきれるとともに、大臣が心を痛められたことに深く同情申し上げます。

 そもそも法務大臣が死刑を執行するのは法の定めであり、鳩山大臣ご自身も恐らくは、強い自責と葛藤(かっとう)の中で忠実に職務を遂行されたことと思います。あの宮崎勤死刑囚の刑執行も「死刑確定から2年余、異例の早さ」などと伝えられていますが、これとて遅かったくらいで、刑事訴訟法では確定から6カ月以内に執行するよう定められています。歴代法相の中には宗教上の理由から死刑を執行しなかった者がおりますが、これらの者こそ法律違反者であり、それを責めるのが新聞の正しい姿勢であると信じています。

 法を順守する大臣を中傷した朝日新聞はそれとも、「法務大臣は法を守るな」とでも言いたいのでしょうか。自己の主張の矛盾に気づかないようでは、朝日の記事はもはや、すべてがうそということになってしまいます。

 話は飛躍しますが、人類で最初に生まれ、同時に最初に死んだ人の名を「ヤマ」といいます。インドの神話によれば、ヤマは死者の国(天界)への道を最初に見つけたことによって天界の王となります。が、時代が下るとヤマは、かわいそうなことに「死に神」とみられるようになりますが、一方ではヤマは、死者の生前の行為を審判する思想とも結びついていきます。

 このインドの神、ヤマが中国を経由し日本に伝わってきたのが、誰あろう、閻魔(えんま)大王なのです。閻魔はヤマの音写語です。ご存じの通り閻魔さまは、死者の生前の行為を正しく審判し、善行を積んだ者は天国へ、悪事を重ねた者は地獄へと、行き先を分ける“執行責任者”となったのです。もちろんうそをついた人間の舌を抜くという大事な役目も負っていることと思います。

 この閻魔さまの由来を朝日新聞が知っていたかどうかはともかく、刑執行の責任者である法務大臣を「死に神」と呼ぶのは、ちょうど閻魔さまを「死に神」呼ばわりするのと同じで、善良な日本国民なら実に罰当たりなことと思うはずです。そこで鳩山大臣に提案します。「死に神」呼ばわりされたのを逆手にとっていっそ開き直り、閻魔さまよろしく、国民にうそを垂れ流す朝日新聞の舌を抜いてやったらいかがでしょう。ただし、朝日の舌が何枚あるのかは承知していませんが。(東京校閲部長 清湖口敏)

コメント (4)
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