小林恭二 2001年 新潮社
私の好きな作家、小林恭二の著作のリストアップも、あと少しで一段落しそう。
というわけで、ここに挙げたことのなかったもののなかから、ひさしぶりに読み返した。
渋谷の猿楽町(著者が住んでたことがあったんだっけ?)が舞台。
「わたし」の二歳年下で近所に住んでいた君枝は、三白眼で前歯が反っ歯で醜い子供だったが、やがて猿楽町の女神になる。
「わたし」の同級生で小学生のころから付き合いのあった友子は、やがて消息を絶ち、猿楽町に戻ってきたときには、透き通るような肌と瞳をした容貌で、スーパースリムと呼ばれる新たなファッションの象徴的存在となった。
「わたし」の幼なじみの千原は、小学生のときから自分はナンバー2の座にいて組織を操るような存在だったが、ひさしぶりにあった「わたし」を今度は渋谷区のある委員会のオブザーバーに誘う。
「君枝」「友子」「千原」「わたし」の四章からなるが、おぼろげな記憶では君枝のことをモンスターフルーツに喩えてたような気がしてたんだけど、どうやら違ったみたい。
ラストに向かって物語が加速するような感じ、改めて、読んでおもしろかった。
私の好きな作家、小林恭二の著作のリストアップも、あと少しで一段落しそう。
というわけで、ここに挙げたことのなかったもののなかから、ひさしぶりに読み返した。
渋谷の猿楽町(著者が住んでたことがあったんだっけ?)が舞台。
「わたし」の二歳年下で近所に住んでいた君枝は、三白眼で前歯が反っ歯で醜い子供だったが、やがて猿楽町の女神になる。
「わたし」の同級生で小学生のころから付き合いのあった友子は、やがて消息を絶ち、猿楽町に戻ってきたときには、透き通るような肌と瞳をした容貌で、スーパースリムと呼ばれる新たなファッションの象徴的存在となった。
「わたし」の幼なじみの千原は、小学生のときから自分はナンバー2の座にいて組織を操るような存在だったが、ひさしぶりにあった「わたし」を今度は渋谷区のある委員会のオブザーバーに誘う。
「君枝」「友子」「千原」「わたし」の四章からなるが、おぼろげな記憶では君枝のことをモンスターフルーツに喩えてたような気がしてたんだけど、どうやら違ったみたい。
ラストに向かって物語が加速するような感じ、改めて、読んでおもしろかった。