NO.40 姫路市大野川の汚濁の現況

2007-07-13 09:13:27 | Weblog
NO.40通信  [7月12日(月)号]

大野川の汚濁の現況について

大野川を守る会・岡村寛三郎

今週の前半は、東京の中心部の河川を見てきました。
皇居のお堀〔内堀〕と違って、四谷辺りの外堀や高速道路の下の河川などは、さすがに(?)泥混じりで茶色か、緑藻で埋めつくされているらしい状態で、かなりの程度の問題ありですね。それが、品川駅の前の海への河口近くになると、朝の光の中で見ているのに、もう薄黒くなってしまっていて、丸で夜間に見ているのと同じような状態で、これはもうかなり重症ですね。
しかし、皇居周辺にも、1箇所、姫路の大野川の白い泡立ちのようなものや薄茶色の米ぬか状の汚濁もありました。意外にも、それを、皇居傍の「北の丸公園」内の科学技術館から武道館に行く道の脇の池に見つけました。そこは、光の加減では、油が浮いているようにも見えました。そこは、全体的に、泥で茶色に濁っていましたが、「雨が降れば泥で濁る、普段からの、そういう淀み状態」が影響しているのかもしれません。

翻って、姫路市大野川の様子は、最上流部の汚染源のヘドロを取り除いた後なのに、不思議なんですが、上流域・中流域・下流域の区別無く、全流域で、再度、大量の怪しげな泡の行列が始まっています。
(1)とりわけ不思議なのは、姫路独協大学正門どおりの東側グラウンドの西側に当たる用水路の水量調整プールを兼ねた箱型の器・深みの部分では、取り立てての段差なども無く、水路の底もコンクリートで滑らかに舗装されているにもかかわらず、7月初めの同水路でのヘドロの清掃以前と同様に、泡で埋め尽くされんばかりの緊迫した状況へと、日々、悪化しつつあります。
(2)また、同大学正門前の道路の西側の水路の堰止め箇所においても、直前の暗渠の下から大量の泡が流れてきて、滞留しています。ただし、最近は、この流れは、西側のネットで囲われた浄化槽(行く手は、農業かんがい用の「中池」)へは向かわず、もっぱら、まっすぐ大野の住宅街へとそのまま流れ下るように設定されています。
(3)更に、北平野・上大野の境の墓場の前での合流点では、雨も多いせいか、北平野地区からの水路に、圧倒的に大量の泡が含まれています。
〔4〕更に、その墓場前の合流点では、相変わらず、西側(上大野地区)からの流れにも、大量の白い泡が含まれています。

以上、4箇所の白い泡の行列が重なり合い、もう、上記の墓場の前から、目にも鮮やかに、堂々とした泡の行列が中流域・下流域へと向かっています。

(5)梅の橋の下の川底は、なぜか、ここだけがコンクリートではなく、土のままなので、ほとんど段差らしい段差も無いにもかかわらず、大量の泡が浮き立っています。

(6)梅の橋を過ぎて、又、川底はコンクリートに変わります。泡は目立たなくなりますが、ある程度は、姿を現し維持しながら、信和学園さん裏の中流域へと流れていきます。
稲荷神社の麓を中心に、ここから1キロメートルほどにわたっては、毎日、午前6時、
11時、午後5時ごろを中心に、いつもの通り、時間の経過と共に、次第に薄茶に汚れて凄まじい形相と変わって行く泡とその塊の狂宴〔競演?〕が始まります。更に、暗がりを通して、夜中の10~11時ごろにも、その競演が行われていることがわかります。
この数時間間隔での大狂宴は、大方は規則正しく行われ、そして又、見る人の気分を必ず悪くします。
そこで、「とても薄気味悪くて、近づき難いですね・・・」と表現する方が次第に増えてきています。
しかし、亀や「すっぽん」類は生息しています。小魚は、ほとんどいないのでしょうが、上記のように、水面の濁りや汚染がひどいため、見つけることが極めて難しいのが実態です。

(7)北八代の下流域では、昨年までは、足の踏み場も無いほどに群れていた小魚の姿もほとんど無く、たまに見かける鯉も、何日かをおいての間隔で、7月もなお引き続いて、死体を川辺に浮かべているようです(7月8日・発生)。見かけた近隣の複数の人たちの目撃談です。
6月の初旬~中旬には、卵巣癌で瀕死の鯉を始め、なまずや鯉の3件の連続死が目撃されましたが、やはり続いているようです。
このように頻繁に、大きな魚が死体となって川辺に次々と浮かぶ状態は、数十年に亘ってこの川辺に住んできた「人々」にとって、いまだかつて記憶が全く無い出来事です。


第3回 ボランテイア活動 大野川清掃

8月26日〔日〕、朝9時~11時、金山稲荷神社下に集合してください。
参加してくださる方は、下記までご連絡ください。宜しくお願いします。


岡村寛三郎
FAX.079-284-1427
TEL.携帯電話:090-9097-7613



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