英語・医療通訳士、明日への大きな希望

2011-05-06 17:22:03 | Weblog
メディカルツーリズムと英語・医療通訳士の明日

皆様のご清栄をお慶び致します。
さて、今回は、英語・医療通訳士の大きな将来性についてご説明させていただきます。
(中国語やロシア語の医療通訳士の将来性については、次回にご説明させていただきます。)

(1)今回の東日本大震災による被害への救援では、多くの国々から医師団が訪日しました。また、社会奉仕を大きな事業目的とする宗教団体や篤志事業家も次々と会員メンバーを送り込んで下さいました。有りがたいことに、今もなおその支援は続いています。
しかし、それらのほとんどが私ども東日本大震災・ボランティア救援隊・JGC通訳チームに所属される英語・医療通訳士を通訳として採用されました。
この点からみても、英語・医療通訳士の緊急時の重要性は、個人的次元においてのみならず、広く社会的次元においても非常に大きなものがあることが再認識されました。

(2)ご承知のように、我が国でも外国人患者の受け入れ準備が政府レベルでも進んでいますが、2012年度からは、外国人患者等の受け入れ適正基準を満たした病院か否かの公的認証制度が始まり予定になっています。
その場合、全国津々浦々の2,500もの多数の病院が公的認証制度を利用するであろうと予測されていますが、その公的認証を受けるには、多言語の医療通訳士が整備されていなければならないことが必須要件とされることは間違いないでしょう。
この時、多言語とは、最低限、英語・中国語・ロシア語の3カ国語と推測されます。

(3)しかし、上記の国内認証制度を更に国際的にレベルアップさせたものが、JCI認証です。これは、米国系の団体が主宰していますが、この認証取得に向けての膨大な準備作業等においては、厳重に英語の使用が義務付けされています。
ここでも、英語の重要性や汎用性が、いやという程に大きくクローズアップされています。

(4)のみならず、そのJCIの認証取得を目指す国内大病院の動きが、この震災にも拘わらず、勢いを増しています。将来的にも、米国人の患者顧客を獲得する為には、米国の任意の医療保険が利用できるJCI認証取得病院の重みは益々増すばかりでしょう。
米国の任意保険会社は、安価な治療費で、十分な満足を与えられる治療サービスを提供できる他国へのメディカルツーリズムを積極的に利用するようにと国民<被保険者>たちに薦めています.

(5)こう云った重要性が日増しに増加しつつあるJCI認証や病院の国際化進展傾向に対応して、医療機関が外国人患者等を受け入れることが、もはや当然のことのように考えられつつあります。
それも、今回の大震災における救援活動が正に世界的レベルで行われていることを、日本人もまたその目で毎日毎日じかに見てきて、これまで保守的・閉鎖的だった社会的意識が、進歩的・開放的な意識へと、大きく変わりつつあるのだと感じています。

(6)かくて、国際公用語としての英語は、日常生活においては言うに及ばず、非日常の緊急時においては尚更のことながら、もはや議論のレベルを超えて、生活上の不可欠の手段化し始めていると言えるでしょう。
とはいえ、医療英語の分野となると、まだまだ専門性も、科学性や学問性も際立って高いのみならず、日進月歩の革新の歩みも早く大きいことから、一般通常人には益々近づきがたい高根の花になる可能性も否定できません。
そこで、この特殊な分野に属する言語的専門家の医療通訳士の必要性は、今後もますます認識され、それに応じての不可欠性が増してくるでしょう。

以上のような社会的背景を踏まえれば、医療通訳士資格取得への努力は、極めて時代の変化や傾向に即応した適切な選択といえるでしょう。

平成23年5月6日
東京通訳アカデミー・学院長・岡村寛三郎
〒101-0052東京都千代田区神田小川町2丁目6番12号 東観小川町ビル8階
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