関西でも、医療は国際化の動きが顕著

2012-03-21 06:59:03 | Weblog
医療、関西地区でも世界市場にターゲット
(3月21日・日経新聞)

関西には多くの製薬会社やバイオベンチャー、先進医療の研究実績を持つ大学がある。
一日の長がある医療関連の知的財産を生かし、画期的な医薬品や医療機器を開発するほか、国内外から患者を呼び込む「医療ツーリズム」を活性化するための試みが始まっている。
関西国際空港の対岸にある「りんくうタウン」[大阪府泉佐野市]では、昨年10月に国内外の患者に総合的ながん治療を提供する「りんくう出島クリニック」が開業した。
同ビルにはもともと手術や化学療法で治りきらなかった患者が集まる「ゲートタワーIGTクリニック」がある。
動脈にカテーテル[細管]を通し、血流を止めてがん細胞の育成を抑える「動脈塞栓術」が専門で、9年間で約7千人が受診した。
両クリニックが連携し、個々の患者に最適ながん治療を提供していく考えだ。
大阪府など、行政も医療拠点づくりを後押しする。「りんくうタウン」駅南側の府有地には高度な治療ができる医療法人やメディカルホテルを備える「メディカルセンター」<仮称>の設置計画が進む。
府は10億円を限度に補助、大阪府・住宅まちづくり部タウン推進室は、「関空に近い地の利を生かし、海外からも患者を呼び込みたい」と意気込む。
神戸市では、ポートアイランドに2013年度に開業する神戸国際フロンティア・メディカルセンター(KIFMEC)が、生体肝移植や再生医療などで海外からの患者や医師の受け入れを狙っている。
計画を主導する神戸国際医療交流財団<神戸市>の田中紘一理事長は、「内外から患者や医師が集まれば、治療法の更なる発展につながると強調。財団は、シンガポールやサウジアラビアなど世界各国の医療機関等と提携し、医師や患者の相互派遣を担うネットワークづくりを進めている。
以上

最新の画像もっと見る