大野川の浄化進展に立ちふさがる下水道汚染

2007-07-25 10:26:09 | Weblog
姫路市大野川の浄化、一部進展!
もう一つの問題

平成19年7月25日 水曜日
大野川を守る会・岡村寛三郎

最近では、(1)雨も多かったせいもありますが、基本的には、(2)源流の姫路独協大学周辺のヘドロ蓄積の除去作業の効果として、大野川中・下流域での浄化は、4月~6月の極度の汚染状態に比較し、半ば程度まで進んだように感じます。

更に、副次的効果として、大野川を守る会の会員が、チラシ配りや立て看板で、河川の汚染状態や改善についてのお知らせ活動を盛んにしてきましたので、沿線の住民達の意識も変わってきたのか、下流域では、ゴミを投棄する人が目立って減り、この点でも綺麗になってきました。

逆に、下流の船場川と合流する直前の山陰橋袂の下水の漏出箇所近くでの、トイレットからの汚物の蓄積が、新たな重大な汚染源として発見され、これの放置が問題となっているのは、極めて残念です。

フランスでは、150年前もから、上下水道の民営化が進み、今では約75%が民営化されているそうです。他方、英国では、サッチャーさんの政権時以来、20年間に亘って上下水道の民営化が進み、既にほぼ100%に達しているそうです。
日本でも、姫路市でも、役所の都合優先の下水道行政では、市民の暮らしは、根本的には良くなりませんから、市民サイドで管理運営される下水道システムを実現するため、市の下水道局を解体し、民営化できないものでしょうか?
大胆な提案ですが、下水の漏出によって、強烈な臭気や家々の前でのトイレットからの生ものの堆積による不衛生に苦しんでいる住民達の苦しみを考えれば、下水道行政の根本的な変革を迫るしかないでしょう。

役所は、下水道施設の改善に向けての予算不足を理由の一つに挙げるでしょうが、例えば、5月初旬にお城の前で行われる「ザ・祭り」などは、全く何らの効果も意味もない行事で、寄付金や労力の奉仕を半ば強制されている企業や市民の多くが、心中では強く反対していることは、よく市民の間で噂になっています。しかも、その行事に、4千万円とか5千万円とかに上る多額の市の予算が投入されていることを知れば、市税のその無駄遣いぶりのひどさにあきれるしかないでしょう。
こんな無駄遣いをやめれば、市民の暮らしの改善に本当に必要な下水道施設の改善が、もっともっと確実に進展するでしょう。
以上