海の生き物達

私、かまぢが海で出会った生き物達を画像と共に思う事を書いていきます

ボラ

2009-05-16 00:26:57 | 少数派系
和名 ボラ 
学名 Mugil cephalus cephalus

ダイバーでなくても鯉並みに名前を知られている超普通種。
北海道から沖縄どころではなくアフリカ沿岸を除く
温帯及び熱帯域の広範囲に生息するらしい。

この魚のイメージは一般的には決して良いものではなく
「ボラ?あの汚いとこにいる魚でしょ」
「大きいけど地味で面白くない」
「大きくて目が気持ち悪い」等など言われてしまう。
確かに自分も子供の頃にドブ川で群れて泳ぐ姿をみて
この魚は嫌だな~となりました。

釣りにはまっていた頃もボラを狙う事はほとんどなく
唯一、当時ポピュラーだった引っ掛け釣りをやったくらい。
でもただ引っ掛けてごぼう抜きにするだけなので
面白みが無くすぐに飽きちゃいました。
食べる気にならないような場所だったので取ったボラは捨ててました。
今思うと酷い事やったもんです。

ボラは食用魚としては決して不味い魚ではなく
卵巣は日本3大珍味の1つ「カラスミ」
ボラは市場に流せないくらいの値段なのに卵巣だけだと高級食材。
この差はなんなんでしょうか?

今は不人気なボラではあるが昔から庶民の生活とは密着していたようで
幼魚期から老成魚になるまでに名前を変える出世魚である。
すばしり→イナ→ボラ→トド
「とどのつまり」という言葉があるがボラが成長して最終的にトドになる。
要するにトドになって終わり→行き着いたところ、終着点。
との語源になっているとされる。

何気に奥が深いボラなんです。

伊豆付近では初夏に産卵の為に大きな群れを作る。
その群れは半端じゃなくこの時ばかりはボラもスターになる。
そして何故かこの群れを「ボラクーダ」と呼ぶ。
バラクーダの群れよりはるかに凄いんですけどねえ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿