散文的で抒情的な、わたくしの意見

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岡田版・白い巨塔に感謝する・いいところを書く

2019年05月30日 | 白い巨塔
いだてん、を見ていないので、ネタに困る感じもあります。そういう時に「現代ドラマの大河ドラマ」とでもいうべき「白い巨塔」をリメイクしてくれたことに大いなる感謝です。ついでに唐沢版も早送りながら見たので、楽しめました。

感謝の気持ちで岡田版の「いいとこ」を書きます。

1、音楽にもいいところが

私は音楽に詳しくないのですが、ピアソラ風の部分はいい。ピアソラなのか兼松さんの作曲なのかはわかりません。「ラビリンス」という桜井幸子さんのドラマを思い出しました。

2、里見先生の優しさと自然体

社会派ドラマとして「見ない」ならば、里見先生は自然体でいい感じです。江口さんは財前とともに主演なので熱かった。
特に最終話。なんで他の病院の内科医がずっと財前専属で診ているのか、という疑問は残りつつも、実にいい先生だった。ヒューマンドラマとしては最終話は大成功です。
柳原に対しても学位の面倒をみると実に親切。東佐枝子の告白を、それとわかりつつ、自然に受け止め受け流す感じも良かったと思います。

3、柳原先生

伊藤英明さんは、本当のことを言った後もずっとオドオドしてました。満島さんはふっきったように信念を取り戻し、原作通り無医村に行きます。
その前に野田華子と深い関係になるのですが、「すみません」「いいえ」という演出。野田華子さんの包容力、母性が魅力的でした。
昭和の昼メロみたいでしたが、実は昭和の昼メロを見たことがないので断定はできません、ただ「懐かしい感じ」がしました。

4、東佐枝子

矢田亜希子さんは好きですが、唐沢版の佐枝子さんはデリカシーに欠ける部分があります。奥ゆかしさにかけている。自然と自己中心的なのです。で、里見妻は苦悩します。
飯豊まりえさんの佐枝子は奥ゆかしい。最後に日本から出ていくことを前提に(田宮版ではネパール)、里見に愛を「遠まわしに」告白します。
「そこには里見先生のような方もいるかも知れない」
少しまごつく松山さんをまっすぐに見つめ、「さようなら、里見先生」、、、実にいい演出です。

5、亀やん 地に生きる庶民

風と共に去りぬの主人公は、最後に「タラの大地とともに生きる」ことを誓います。
この亀山君子の旦那、町工場の亀やんはまさに「大阪の大地とともに生きる庶民」です。
人間は金でなんとなると思っている財前又一の首を締め上げ「正々堂々生きてきた俺はお前らみたいなやり方は大嫌いなんじゃ!」と叫びます。
地とともに生きる庶民の正直さ、清廉さを象徴していました。

というわけで、いいとこも多い。岡田版白い巨塔に感謝です。


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