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ジャン・アレチボルトの冒険

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「推し」と幻想の28th選抜、乃木坂5期募集の中、拡大を続ける4期枠、深刻化する3期起用率(1) [22Aug21]

2021-08-22 17:00:00 | 芸能

8月15日(日)深夜放送のテレビ東京『乃木坂工事中』において、28th選抜メンバーが発表されました。

構成は1列目5人、2列目7人、3列目9人の総勢21人。

20人だった27th「ごめんねFingers crossed」選抜からのメンバー変動は、3期の大園桃子と1期の松村沙友理が「卒業」でグループを離れ、2期の北野日奈子と鈴木絢音、4期の掛橋沙耶香の3人が新たに起用され、全体で1人増える形になっている。

センターは4期の賀喜遥香が初抜擢され、一部のファンが「卒業」を心配していた生田絵梨花は2列目、28thをもって「卒業」する、センター裏に入った高山一実の右隣。

左隣の星野みなみと二人でかずみんを挟み、彼女を送り出すイメージの配置で、いくちゃん自身が今作を最後にグループを去る感じには見えない。


では、メンバー構成を見ていきましょう。

(表1) 28thシングルの表題曲を担当する選抜メンバー

28th選抜 [5-7-9(21), 12福神=1, 2列目全員]「タイトル未定」

(3列目) 樋口(06/28) 早川(02/05) 清宮(03/05) 北野(09/21) 岩本(06/11) 鈴木(03/22) 田村(03/05) 新内(14/22) 掛橋(01/05)
(2列目) 筒井(04/05) 梅澤(08/11) 星野(26/28) 高山(28/28) 生田(27/27) 久保(07/10) 秋元(25/25)
(1列目) 遠藤(05/05) 与田(10/11) 賀喜(05/05) 齋藤(21/28) 山下(08/10)


選抜発表 : 2021年08月15日(日)深夜『乃木坂工事中』
CD発売 : 2021年09月22日(水)
# 客席側から見た左右でメンバー名を並べている
# メンバー名に続く括弧内の数字(A/B)は、Aが選抜入り回数、Bが選考対象回数。休業がない場合のBは、1期28回、2期22回、3期11回、4期5回
# 名前に色が付いているメンバーは、前作27th選抜から列移動のあった人で、前作の位置を1列目青色2列目緑色3列目オレンジ色アンダー、選抜外4期、休業はピンク色で示している
# センターは名前にアンダーラインを引いている

[参考]
27th選抜 [5-7-8(20), 12福神=1, 2列目全員]「ごめんねFingers crossed」

(3列目) 樋口 早川 筒井 大園 岩本 清宮 田村 新内
(2列目) 秋元 梅澤 星野 松村 生田 久保 高山
(1列目) 与田 齋藤 遠藤 山下 賀喜


選抜発表 : 2021年04月18日(日)深夜『乃木坂工事中』
CD発売 : 2021年06月09日(水)
オリコン第1週 : 1位, 59.0万枚
MV公開初週(1w)YouTube再生数 : 218.7万回


上に載せた28th選抜メンバー構成表は、前作において、今作とは異なる列にいたメンバーに色を付けているのですが、新たに起用された3列目の3人と、3列目から2列目に上がった4期の筒井あやめの4人だけが色付きで、比較的変動の少ない選抜だったことが分かります。

表1は前後の揃いを優先して、メンバーの期別符号を書き込んでいないので、その情報も入れながら、27thから28thへの列移動を以下にまとめました。

(表2) 28th選抜各列における前作からの列移動
# 名前に付けた記号は期別を表し、「"」は2期、「^」は3期、「`」は4期、何もないのは1期
#「U」はアンダー、「4U」は選抜に入っていない4期
# 赤字は列移動のなかったメンバー
========== 3列目 ==========
(U)北野" 鈴木" (4U) 掛橋`
⬇︎
[3列目] ➔ (2列目)筒井` (卒業)大園^
樋口 早川` 清宮` 岩本^ 田村` 新内"
⬆︎
(1列目)なし (2列目)なし

========== 2列目 ==========
(3列目)筒井` (U)なし (4U)なし
⬇︎
[2列目] ➔ (卒業)松村
梅澤^ みなみ 高山 生田 久保^ 秋元
⬆︎
(1列目)なし

========== 1列目 ==========
(2列目)なし (3列目)なし (U)なし (4U)なし
⬇︎
[1列目] ➔ なし
遠藤` 与田^ 賀喜` 齋藤 山下^


28thフロントの5人は、27thからそのままで、センターに抜擢された4期の賀喜遥香の前作ポジションは1列目右端。

また、かっきーは4期が初めて選抜選考の対象となった24th「夜明けまで強がらなくてもいい」から5作連続で選抜に入っており、福神は今作で4回目。

5作連続の選抜、福神4回、センター2回の遠藤さくらと並んで、運営の4期大フィーチャーの中心メンバーです。

従って初センターではあるものの、「意外」や「大抜擢」といった印象は薄く、実際、ネット上のファンの反応を見ても、驚きの声は少なかった。


むしろ28th選抜で注目を集めたのは、3列目に入った2期の北野日奈子と鈴木絢音。

堀未央奈が「卒業」した直後の27thシングルにおいて、2期は選抜メンバーが新内眞衣だけになってしまったんですが、今作はまいちゅん残留の上、北野とあーちゃんの2人が選抜起用され、2期枠が3人に増えている。

運営が2期を意図的に排除したとしか思えないような27thでは、そういったやり方に嫌気のさした少なからぬファンが乃木坂の応援を止めた節があり、表題曲「ごめんねFingers crossed」は、MV再生回数やダウンロード数・ストリーミング数が伸び悩み、動画や配信だけでなく、ツイート数のランキング指標までが、15th以降の最低水準に落ち込んでしまった。

28th選抜の1列目、2列目は、上述したように27thとほとんど同じ顔ぶれで、27thにおける楽曲指標の暴落を機に、運営が選考基準を変えたとは全く思えないけど、27th選抜のように、スタート直後からファン界隈が荒れ模様になるのは避けたかったのかもしれない。

そもそも2期メンバーの実力と経験を考えると、27thでの2期枠1人はあり得ない配分で、それを強行したことは、ファンを離脱させ、楽曲指標の低落を加速させる悪手だった。

(参考記事)
ビルボードHot100から探る乃木坂46「ごめんねFingers crossed」の楽曲人気 (4) D項とファン人数の行方 [01Aug21]


シングル表題曲選抜における期ごとの割り当て枠数は、一歩配分を間違えると大変なことになる、実に恐ろしいもので(笑)、選抜を考える際の重要なポイントと言えます。

ということで、歴代の期別の枠数変遷を載せておきます。

(表3) 乃木坂シングル表題曲選抜の枠数の変遷
凡例
選抜総人数 [選抜入りした1期 / 2期 / 3期 / 4期 - 新4期の人数] : シングル番号 CD発売日 タイトル (その期間に起こった特徴的な出来事)
#「CD発売日」の「13/11/27(水)」は、2013年11月27日(水)発売
#「選抜入りした2期、3期、4期、新4期の人数は、それぞれ選抜発表に参加した07枚目、18枚目、24枚目、26枚目から記載
16人 [16] : 01~06枚目
========== 2期参加 ==========
17人 [16 / 1] : 07枚目 13/11/27(水) バレッタ(2期堀未央奈センター大抜擢)
16人 [14 / 2] : 08枚目 14/04/02(水) 気づいたら片想い
17人 [16 / 1] : 09枚目 14/07/09(水) 夏のFree&Easy(松井玲奈選抜入り)
16人 [15 / 1] : 10枚目 14/10/08(水) 何度目の青空か?
18人 [17 / 1] : 11枚目 15/03/18(水) 命は美しい
18人 [17 / 1] : 12枚目 15/07/22(水) 太陽ノック
16人 [16 / 0] : 13枚目 15/10/28(水) 今、話したい誰かがいる
17人 [16 / 1] : 14枚目 16/03/23(水) ハルジオンが咲く頃(深川麻衣卒業)
16人 [14 / 2] : 15枚目 16/07/27(水) 裸足でSummer
19人 [16 / 3] : 16枚目 16/11/09(水) サヨナラの意味(橋本奈々未卒業)
21人 [17 / 4] : 17枚目 17/03/22(水) インフルエンサー
========== 3期参加 ==========
18人 [14 / 2 / 2] : 18枚目 17/08/09(水) 逃げ水(3期大園桃子&与田祐希Wセンター大抜擢)
19人 [16 / 3 / 0] : 19枚目 17/10/11(水) いつかできるから今日できる(伊藤万理華卒業)
21人 [14 / 3 / 4] : 20枚目 18/04/25(水) シンクロニシティ(生駒里奈卒業)
21人 [13 / 3 / 5] : 21枚目 18/08/08(水) ジコチューで行こう!
21人 [13 / 2 / 6] : 22枚目 18/11/14(水) 帰り道は遠回りしたくなる(西野七瀬&若月佑美卒業)
22人 [09 / 5 / 8] : 23枚目 19/05/29(水) Sing Out!
========== 4期参加 ==========
18人 [08 / 3 / 4 / 3] : 24枚目 19/09/04(水) 夜明けまで強がらなくてもいい(4期TOP3大抜擢&桜井玲香卒業)
22人 [11 / 3 / 6 / 2] : 25枚目 20/03/25(水) しあわせの保護色 (白石麻衣卒業)
========== 新4期参加 ==========
19人 [06 / 2 / 6 / 5 - 0] : 26枚目 21/01/27(水) 僕は僕を好きになる (堀未央奈卒業)
20人 [07 / 1 / 6 / 6 - 0] : 27枚目 21/06/09(水) ごめんねFingers crossed (松村沙友理卒業)
21人 [06 / 3 / 5 / 7 - 0] : 28枚目 21/09/22(水) タイトル未定 (高山一実卒業)


4期が選抜選考の対象となった最初のシングルは24th「夜明けまで強がらなくてもいい」で、28thは5作目に当たります。

そして4期の枠数は、24thが3人でTOP3に「大抜擢」されたものの、白石麻衣が「卒業」センターを務めた25thでは、1期全員が選抜入りした影響か4期は2人となり、1人減少。

しかし、その後は26thで5人、27thが6人、28thは7人と増え続け、今作において、4期が3期を枠数で初めて上回っています。


毎週月曜深夜に日テレ地上波で放送されている『乃木坂スター誕生!』は4期と新4期によるバラエティ番組で、毎回、衣装を用意した歌唱ステージを複数披露し、後半のステージには往年のヒット歌手を1組ずつゲストとして呼ぶ、かなり豪華な作りで、運営の4期売り出しに掛ける熱量を感じさせられる。

選抜における4期の枠数拡大と、2作連続での4期センターは、こういった運営の熱量と符合するもので、乃木坂は今後、4期中心のグループに変わっていく可能性が高い。

そして運営が選抜の4期化を急ぐ中で、他の期のメンバーを生かすという視点が疎かになり、27thにおける2期枠1人という悪手を打ってしまったのかもしれない。


表3を眺めていて一つ気になるのは、新4期が選抜選考の対象となった26th以降、1期2期3期の合計枠数が3作連続で14人に固定され、27thと28thでは、選抜総人数の増大分を4期枠の拡大に当てる形となっている点。

しかし、選抜総人数の歴代最高は22人で、28thは21人まで膨らんでいる。

もし4期枠を今後もさらに拡大するのであれば、総人数の増加で対処するには限度があり、1期2期3期の合計枠数を減らすしかなく、選抜常連メンバーの「卒業」がなければ、アンダーメンバーの選抜入りはますます厳しくなっていく。


そんな中、期別の選抜起用率を眺めると、現在もっとも狭き門になっているのは3期です。

(表4) 28th選抜発足時点での乃木坂46全メンバーの期別構成
凡例
[期別] その期で28th選抜入りした人数(A) / その期の総人数(B) = 比(A/B)の選抜起用率
28th選抜メンバー(E / F)
==========
28th選抜ではないメンバー(E / F)
# Eはシングル表題曲の選抜に入った回数、Fは選抜選考の対象となった回数
# 4期と新4期の「28th選抜ではないメンバー」が28thアンダーかどうかは現時点で不明

[1期] 6人 / 7人 = 86%
生田絵梨花(27/27)
齋藤飛鳥(21/28)
秋元真夏(25/25)
星野みなみ(26/28)
高山一実(28/28)
樋口日奈(06/28)
==========
和田まあや(02/28)

[2期] 3人 / 5人 = 60%
新内眞衣(14/22)
北野日奈子(9/21)
鈴木絢音(03/22)
==========
寺田蘭世(02/22)
山崎怜奈(00/21)

[3期] 5人 / 11人 = 45%
与田祐希(10/11)
梅澤美波(08/11)
山下美月(08/10)
久保史緒里(07/10)
岩本蓮加(06/11)
==========
伊藤理々杏(02/11)
佐藤楓(02/11)
阪口珠美(01/11)
中村麗乃(00/11)
向井葉月(00/11)
吉田綾乃クリスティー(00/11)

[4期] 7人 / 11人 = 64%
遠藤さくら(05/05)
賀喜遥香(05/05)
筒井あやめ(04/05)
清宮レイ(03/05)
田村真佑(03/05)
早川聖来(02/05)
掛橋沙耶香(01/05)
==========
金川紗耶(00/05)
北川悠理(00/05)
柴田柚菜(00/05)
矢久保美緒(00/05)

[新4期] 0人 / 5人 = 0%
==========
黒見明香(00/03)
佐藤璃果(00/03)
林瑠奈(00/03)
松尾美佑(00/03)
弓木奈於(00/03)


25thから27thまで3作連続で6人だった3期の枠数は、大園桃子「卒業」後の28thでは、5人に減少しており、アンダーから1人起用して、6枠を維持するといったことは起こらなかった。

27thにおける2期1人の評判が悪く、28thは2期を3人起用し、4期も7人へ増やしたため、選抜総人数の1枠増でも吸収しきれず、3期の6枠キープを断念したのかもしれない。

ただ今後も、5人いる新4期からの選抜入り、さらには5期の登場が控えていることを考えると、1期2期3期それぞれの枠数拡大はなかなか微妙で、とくに「卒業」の少ない3期では、選抜起用率45%というシビアな状態がしばらく続くかもしれない。


結局、選抜として音楽番組のステージに上げられる人数は本来10人ちょっとが限度なのに、グループ全体で39人もメンバーがおり、さらに5期までグループに入れようとしていることが諸悪の根源ですね(笑)。

ただ握手会に参加するメンバーが10人ちょっとでは、CDを50万枚、100万枚と大量に売り上げるのは難しく、巨大な売り上げ枚数を実現するには、30人、40人とグループの総人数を多くするしかない。

これがAKB48Gや坂道など、CDセールスに依存するアイドルグループが大所帯になる理由で、ステージに上げられる人数よりずっと多いメンバーを採用することになる。


それでも握手会人気の高いメンバーの割合が上がれば、グループの総人数はある程度抑制できるので、シングル毎に選抜とアンダーを入れ替え、全員をそれなりの頻度でステージに上げる「やり繰り」が可能になる。

そして、メンバー全員を適材適所の起用で上手くフィーチャーし、個人とグループの人気を徐々に高めていくことが、握手会スターを多数生み出し、セールスの効率を上げる、もっとも合理的なやり方です。

しかし、こういった方針が適用されているグループは日向坂46くらいで、秋元康氏がプロデュースする大所帯アイドルグループの運営は、最初に目をつけた少数の「推し」メンバーに、宣伝リソースを集中させることが多い。


重点フィーチャーされたメンバーは、常に選抜前列に配置され、テレビ、ラジオ、雑誌、CMなど、さまざまな媒体に登場して注目度が上がり、将来有望なメンバーを応援したいというファン心理もあって、握手会人気が高くなる。

一方、他のメンバーはダンスや歌のスキル、あるいはバラエティやトークの実力があっても なかなか選抜に入れず、メディア露出が少ないため注目度が上がらず、握手会人気が伸び悩んでいく。

こういった「格差」が発生してしまうと、握手会セールスはやがて頭打ちとなり、その数字に運営が満足しなければ、多数のメンバーが選抜入りできず苦しんでいるのに、新人オーディションが開催されるなんてことが起きる。


典型例が最盛期を過ぎた頃のAKB48。

AKB48の握手会セールスは、少数の超人気メンバーがあっという間に全完売を出す一方、多くのメンバーは1枠の完売もなかなか出ないという極端な「格差」があり、ミリオンを維持するには、日数や部数の多さと、参加するメンバーの人数で勝負するしかなかった。

とくに人気メンバーが次々「卒業」し、グループ全体の人気も落ちていくと、握手会の日数・部数の増大と新人採用が加速していく。

全ての姉妹グループが参加するAKB48の大握手会は、初期の頃、3日だったのが、4日になり、5日になり、6日になりと、日数が増え続け、同時に、48Gメンバーの全体人数は何百人へと膨れ上がっていった。


一方、乃木坂46は握手会人気の高いメンバーの人数を、長年かけて徐々に増やし、CD売り上げ枚数をコツコツ増大させ、1st「ぐるぐるカーテン」から5年経った17th「インフルエンサー」でミリオンへ到達している。

特定のメンバーを選抜常連にして、重点フィーチャーする傾向は常にあったものの、8th「気づいたら片想い」で選抜を外れた伊藤万理華が「アンダーの概念ぶっこわす!」と宣言して以来、アンダーライブが始まり、アンダーメンバーのパフォーマンス力が顕著に向上、アンダーがもう一つの選抜と見なされるほどの存在に成長していく。

そして、8th「生まれたままで」、10th「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」、12th「別れ際、もっと好きになる」など、表題曲MVと遜色ないほど人気の高いアンダー曲MVが次々生まれ、握手会人気の高いアンダーメンバーが何人も出てきて、乃木坂はAKBよりずっと少ない人数で、大きなCDセールスを達成することが可能になった。


選抜前列に入るメンバーはほぼ固定され、選抜選考は早くからダイナミズムを失っていたが、その代わり、アンダーの人気を高め、選抜との「格差」を少なくすることで、乃木坂はミリオンに到達する。

この間、2期の加入はあったものの、新人オーディションを何度も開催する必要がなかったのは、「格差」を最小限に抑え、所属メンバー全員で握手会セールスを伸ばせたことが大きい。

しかし、その後の乃木坂は、1期の人気メンバーが次々「卒業」する中、CD売り上げ枚数の維持にこだわり、3期、4期と矢継ぎ早に新人を大量採用することになる。


しかも、運営が短期間で新人から人気メンバーを誕生させようとして、少数の特定メンバーに対する度外れな重点フィーチャーにのめり込んだため、フィーチャーされないメンバーとの間に大きな「格差」が出来てしまった。

「格差」のないことがグループ最大の強みで、それこそが乃木坂46をAKB48とは異なるタイプの発展に導いたのだが、近年、「格差」が明らかに拡大しつつある。

その結果、乃木坂は選抜に入れないメンバーがひしめいているにも関わらず、新人を次々採用しないとCDセールスを維持できない状態に陥りつつあり、最盛期の後にAKB48が辿ったのと同じ道を歩み始めている。


ところで、運営が「推す」のは、当然、握手会人気が非常に高い、そういう適性を備えたメンバーであることがほとんどだが、グループ発足当初は、さすがに音楽的成功を優先させるのか、振付師の意向が色濃く反映されたような、音楽選抜になる傾向がある。

しかし、シングルを何作がリリースして、CDセールスが運営の思うように伸びなければ、乃木坂の6th「ガールズルール」のように、最初の音楽選抜を壊し、握手会人気の高いメンバーを前面に出した選抜に切り替え、その後、握手会セールス重視の選抜が続いていく。

あるいは櫻坂の3rdも、その一例と捉えていいのかもしれない。

========== (2)へ続く ==========

「推し」と幻想の28th選抜、乃木坂5期募集の中、拡大を続ける4期枠、深刻化する3期起用率(2) [22Aug21]

 


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