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「てんがらもん」231回 ある薩摩おこじょの114年間。

2016-08-26 17:54:30 | 「てんがらもんラジオ」

  今日のゲストの二川道子さんが書かれた2冊の本が紹介されました。二川さんが話されたのが『日本一になった薩摩おこじょ』、これは二川さんの祖母白浜ワカさんを絵本にしたものです。もう一冊はインタビューをした前迫さんの紹介で『私のウィーン物語』、二川さんのウィーン生活体験談です。

  白浜ワカさんは明治11年生まれで亡くなったのが平成4年、亡くなるまでの4年3ヶ月余114歳の長寿日本一でした。明治大正昭和平成と書き連ねてみて、この期間の長さと日本の激動期、それも明治維新直後を生き抜いてきたのですからそこから多くのことが知ることが出来ると思います。

   明治11年・1878年とは西南戦争で西郷隆盛が自刃した翌年です。その鹿児島で生を受けたひとりの女性の114年間の生涯と言われれば関心を持たざるを得ません。

   桜島で生まれたワカさんが、結婚し子を成したあとちょっと実家に寄ったことを姑にとがめられ、離縁され子供と別れさせられたというのです。当時の嫁の立場がどのようなものだったか、考えさせられます。同時に都城で再婚し7人の子供の教育のため大八車での野菜の引き売りで資金を生み出し、全員を大学に進学させたことなどに薩摩おこじょの芯の通った気丈さを感じます。

   この作品は鹿児島児童書出版助成対象作品に応募していました。その講評のなかに「文章がうまく、完成度が高い」とあります。二川さんは番組のなかで次の作品に向けて引き続き書いていく意欲を示されました。先に触れた『私のウィーン物語』は2004年です、是非第三作目を書かれそれが「てんがらもんラジオ」で紹介されること期待してます。  

番組は   http://www.ustream.tv/recorded/90756618

ワカさんの100歳110歳の時の元気な姿が見られます(本の内容の紹介・chidoriさんのブログです。)  「てんがらもん」231回

wikipediaでも  wiki/白浜ワカ