2023年4月29日(土)
十二ヶ岳へのトレイルで見たコイワザクラ
何年も前から山梨県西湖湖畔にある十二ヶ岳に登りたいと思っていた。 が、トンネル近くの駐車場が停められなくなったとか、上り下りが険しい山だとか、それ以外の周囲の山の方に興味があったりで、延び延びになっていた。 数年前に新たな駐車場ができ、再度行きたいと思い始め、今回ようやく行ってきた。
GW始まりの土曜日、駐車場確保のため早朝出発。
6:30過ぎには駐車場に到着し無事停められたが、随分早い時刻から中央高速道路は車が多かった。
小仏トンネル辺りではノロノロ運転、谷村PAでは駐車場が満車でトイレに行けず、
河口湖北岸大石公園経由で向かったためヒヤヒヤした。
道の駅かつやまに行けば遠回りしなくて済んだみたい。
さらに、駐車場を7時ごろには出発したのだが、尾根への登り口がわからずウロウロ。
仕切り直して 7:30に出発。
民家の脇に入り込むように登ってゆくと登山道に出た。
ちょっと変わった観音様?に「この後は無事歩けますように。」と手を合わせる。
歩きやすいトレイルを登ってゆきミネ山を越えると左に西湖、右に河口湖が見えた。
広くなだらかなトレイルだがこの後斜度が増してくる。
毛無山山頂はまだかな、と思い登っていると、
麓には左に河口湖、右に西湖が同時に見えた。
トレイルではヒトリシズカがたくさん見られたが、時折スミレも。
これは何スミレだろう?
白花で距が紫。 これがオトメスミレかな?
名前は牧野富太郎博士が箱根の乙女峠で発見したことに由来しているそう。
ヒゴスミレ?
エイザンスミレ
毛無山山頂到着。(8:59)
予報程天気は良くなく、雲が多く風がある。
登りで汗をかいたので少し寒いくらい。
毛無山山頂からは十二番目の峰を目指してアップダウン。
時折ミツバツツジが見えるがみんな遠い。
右奥は三つ峠山。 という事は、左のうち一つは黒岳かな。
富士山と西湖
峰に高低はあれ、だんだんとロープ伝いに垂直下降、岩登りをするようになる。
ここは四ヶ岳後の下降。
まだフジザクラがあちこちに咲いていた。
丸太跨ぎも多く、全身運動。
九ヶ岳は峰を巻くように下ってゆくが、その辺りからあちこちにコイワザクラが見られる。
そろそろ終盤、満開の時期だった。
コイワザクラは急な岩壁斜面に咲いていることが多く、
この日は土曜日だったがほぼ人に会わなかったので、撮影にはラッキーだった。
ラッキーだったのは岩の上り下りでも。
行列だったらさぞ焦ってしまうことだろう。
特に十一ヶ岳へのこの上りから先は思っていた以上に大変だった。
十一ヶ岳到着。(10:13)
十二ヶ岳が今までの峰以上に大きくそびえている。
十一ヶ岳からの下降。
降り切るとこの吊橋。
「ひとりづつ渡れ」の掲示。 足を乗せると結構たわむ。(;'∀')
渡り終わった所からずっと岩登り。
「まだ岩を登るの~」と思いつつ、足場の良い所で振り返って休憩。
右手前が十一ヶ岳。 一番右奥が三つ峠山。 左の方へ連なってくるのが御坂山塊。
岩を登りきり、平坦なトレイルになり、下りで歩く桑留尾(くわるび)方面への分岐を過ぎるとようやく、
十二ヶ岳山頂と~ちゃく! (10:52)
西湖の向こうに富士山。
山頂奥からは南アルプスの白い峰々も拝めた。
十二全ての峰を通過した。
雲が張り陽も射さず、風で寒いので、分岐の方まで戻ってからお昼ご飯を食べて下山する。
フデリンドウ?
ミツバツチグリ
下山路にもコイワザクラ
下山路はあまり岩の下降はないが、ザレた路面が多い。
ようやくトレイル近くにトウゴクミツバツツジ。
このようなトレイルになるとホッとする。
クロモジ?
この日大きなものから小さなものまで、たくさん見られたヒトリシズカ。
下山するころ再び陽が射してきた。
気分良く歩いていたが、沢の辺りでトレイルがわからなくなったりした。
すぐにトレイルに復帰したが、YAMAPを見ると多くの人が迷っている様子。
だが、その迷うような道はかつて通学路だったようだ。
途中の道標や、この登山道入り口に置いてある看板にも「通学路」の文字が見られる。(正確には「旧根場通学路入口 全長 2.6km」と書かれてある) 実際西湖の北岸道路ができる以前(1961年以前)、西湖西端にある根場地区の人々はこの道を使って河口湖西部の長浜地区に移動していたそう。 特に根場地区の子供たちは長浜地区の学校に通学するためにこのトレイルを歩いていた、と言う話。 ほぉぉ~、と思わずにはいられない。
13:11には下山でき、通常であればもう一遊びと言う時間だったが、この日はGW初日、朝も車が多かったのでまっすぐに高速道路に乗った。 時間が早かったせいか、今年は泊りの人が多いのか、上り線は混雑なしでスムーズに帰ることができた。
長年温めておいた十二ヶ岳に登り、コイワザクラもたくさん見られて大変満足だった。 予想以上に険しい岩の上り下りが多いことにはビックリしたが、いずれまた登りたくなる気がする。