神エホバは、祭司の裁きの胸掛けを作るように指示し、その胸掛けには3個づつ4列の計12個の宝石を付け、その宝石にイスラエルの12部族の名前を彫り込むように命じられました。加えてウリムとトンミムを裁きの胸掛けのアロンの心臓の上にあるよう指示されました(出エジプト記28:15~30)。次に神エホバはエフォドのそでなしの上着のすそべりにざくろを作り、その間に金の鈴をぐるりと付けるように指示された内容が次のように記されています。
「また、あなたはエフォドのそでなしの上着をすべて青糸だけで作らねばならない。そして、その上端の真ん中に開き口を設けるように。その開き口には周囲には縁飾りが付く。これは機織り人の製作である。それは小札かたびらの開口のようになるべきで、それが裂けることがないようにする。また、そのすそべりに青糸と赤紫に染めた羊毛とえんじむし緋色の物でざくろを作って、そのすそべりにぐるりと付け、それらの間に金の鈴をぐるりと付けるように。金の鈴とざくろ、金の鈴とざくろがそでなしの上着のすそべりにぐるりと付く。こうしてアロンが(祭司の)奉仕をするために、それが彼の身に着けられていなければならない。聖なる所に入ってエホバの前に行くとき、また出てくる際に、彼(アロン)から出る音が聞こえるようにするのである。彼が死ぬことのないためである」(出エジプト記28:31~35)。
大祭司は亜麻の長い衣の上に、「エフォドの上着」と呼ばれる青いそでなしの上着を着、その上にエフォドを着けました(出エジプト記29:5)。どんな場合にもこのエフォドを身に着けたというわけではありません。国民の重大問題についてエホバに伺う必要がある時、大祭司はエフォドを着、ウリムとトンミムを入れた胸掛けを身に着けました(民数記27:21.サムエル第一28:6.エズラ2:63)。
青糸で作られたエフォドのそでなしの上着のすそべりには、ざくろを作り、そのザクロの間に金の鈴をぐるりと着ける、つまりざくろと金の鈴が交互に配置するように指示されました。ザクロの木は大変貴ばれたので、ブドウの木やイチジクの木のように他の貴重な果樹と結び付けられている場合が少なくありませんでした(哀歌7:12,13.ヨエル1:12.ハガイ2:19)。金の鈴はすそべりに付けられたのは、上記の聖句に示されている通り、祭司のアロンが聖所に入り、エホバにの前に出るとき、出てくるときに音が聞こえるようにし、アロンが死ぬことがないようにするためでした。余談ですが、現在の神社には祭壇に近づくときに鈴が吊るされていますが、この鈴の出どころは神エホバが祭司のそでなしの上着のすそにぐるりと付けるように指示された金の鈴に由来するものと考えられます。金の鈴の用い方は、上記の聖句の通りであることを理解される方々は幸いです。
年の瀬も 切り花出荷 道の駅 今日の一句
瀬戸大橋の「与島からの風景」