notation




 
 
タロットカード殺人事件 SCOOP
2007
ウディ・アレン


アレン監督の最新作。
やっぱり楽しい。間違いないですね。

往年のアレン節が帰ってきた感があります。
前作の「マッチポイント」もとても興味深い作品でしたが、アレン監督に期待してしまうのはやはりこのラインでしょうか。
「マンハッタン殺人ミステリー」と同じくミステリーがモチーフです。
とはいえ、ラストシーンでほっとする映画です。
アレン監督ファンには間違いなくハマリます。

寝不足気味で劇場に行ってしまったため序盤で居眠りしてしまい、肝心のスカーレットの赤水着姿を拝めませんでした。
もう一度観てきます。


全てのウディ・アレン監督作品には誰かの人生が詰まっています。
幸福も悲劇も。
常に両方。
斉藤環風に言うと、決してトラウマで語らない(キャラの生い立ちを描かない)ことで、その瞬間を描き、その人自身を語るという一貫した狂言回し。
とても高度な演出ですが、コレでこそ人間が描けると思うのです。

余談ですが、タイトルは「タロットカード殺人事件」よりもオリジナルの「SCOOP」の方が良かったのでは。
往年のアレン監督ファンへのサービスなんだと思いますが、そっちの方がストーリーの可愛らしさと登場人物のキャラクターに直結していると思えます。


とはいえ、どんな方にとってもウディ・アレン監督作品を劇場で観られるというのは人生の一つの楽しみだと思うのです。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )