notation

映画【クイール】

2006-11-28 02:07:44 | 映画
クイール
2004
崔洋一



今日は「癒されよう」と、満を持して投入。



オイ、何やってんだ。何やりたかったんだ?
あんた、何を演出したのかね。ト書き全部入れただけじゃないの?
これはテレビ東京の陰謀かね?

序盤の飛行機シーン。どうしてCGなんだ?何故犬映画観てて空中でジェットがカメラ脇を轟音で過ぎるんだ?ベスト・ガイか?『ゴクウ、後ろがガラ空きだ』(by イマジン)か?というか、そのシーンは必要なのですか?
どうして雪をCGでやることにOKを出したのかね。セリフで「雪だ~!」が出てくるまでタンポポの綿毛でも写り込んでるのかと思いましたよ。
犬が病気で倒れるカットを何故ハイスピードで撮影したのかね。一瞬で展開が読める映像なんて演出じゃ無いですよ。しかも倒れる様は天才・KEN志村も驚くコケっぷり。しかし、これができる犬も大したものです。
いちいちカメラを振りまくる空気の読めないカメラマン。フレームに入れるためにカメラ振りまくるなら一発で収まる画を捜せ。人間の目はそんなにゆっくり動かんよ。
セットでやってこんなに下手な照明するオマエ、もうあんたの目はダメだ。盲導犬に頼れ。
犬にアフレコすんな。犬の顔と声が合ってなさ過ぎ。しかも音前に出すぎ。手話習え。
モノローグの声、コロコロ変えるな。誰が語りかけてくるのか分からん。フォーカスを絞りきれない映画に感動なんかせん。というか、中学生の読書感想文の朗読会か?最初のモノローグのいちいちはにかみ口調の少女、故人かと思うほど登場が遅い。ある意味凄い演出。いろんなことを想像してしまった。

駄作。
犬モノは何度も言うようですが大好物で、最近だと「トゥルーへの手紙」「Say Hello! あのこによろしく」「いぬのえいが」(「ねえ、マリモ」限定)は、確かに良かった。泣いた。ホントに。

先日の「さよなら、クロ」よりも酷い。アレは最終的に恋愛モノにオチるという驚愕の展開で苦笑。笑えただけオッケーでした。
が、本作は何だ。
誰の目線でも無いし、感情移入できるリアリティも無いし、のめり込むファンタジーも無い。

「オイ、とりあえず可愛いっぽい犬の仕草押さえとけ。寄れ!もっと、もっとだ! The Dog当たるんだからコレがハズれる訳ねぇよ。盲導犬?所詮犬だろ? そのうつぶせ上目遣い、20カットもらっとけ。」という現場の声が聞こえてきそうなナメっぷり。
犬好きナメんな。
こういうのやっちゃうから動物モノは安く見られる。原因、自分たちじゃん。

次に恵比寿ツタヤでこのDVDを借りる人はディスクに傷が付いていて観られないかもしれません。
半額セールだったけれど、200円返せ。犬用ジャーキー買うから。