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映画【笑の大学】

2006-11-12 22:09:54 | 映画
笑の大学
2004
星護


原作・原作の三谷幸喜と言えばシチュエーションコメディ。本作で三谷幸喜は監督をしていないそうです。

登場人物がここまで少なくても面白い。下手な仕掛けをごちゃごちゃ入れたり、いくら金をかけても面白くないものなんかに見習って欲しいものです。
一部屋と二人がいれば映画ができてしまう。
ゴダールの言葉で「車(という密室)と男と女がいれば映画は撮れる」(うろ覚え)というのがありますが、直系ですね。
そう言えば、昨日観た「裏窓」も1シチュエーション。
結局そこにいる人間を観て感動したり笑ったり泣いたりするのだから、つきつめればこうなるんでしょう。
音楽にしてもそれを歌っていたり演奏している人を感じている訳ですから。ミックスダウンに感動する人は少ないでしょう。

本作の演出は、ここまでやらなくても良かったのでは。かえって鼻についてしまった。
ラストシーンのヒューマンドラマがどうも気に入らない。安っぽくなってしまった。
もっとシンプルでクールにおかしい感じが良かったな。
監督、テレビ屋さんですね。

とは言うものの、先日やった1シチュエーションで出演が2人だけの芝居ものの喜劇っぽい台本+演出は、足元にも及びません。
現代を意識しすぎた始末。ごちゃごちゃ。まだまだだわ。