神が宿るところ

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富田北向観音堂

2023-11-11 23:33:35 | 寺院
富田北向観音堂(とみたきたむきかんのんどう)。
場所:茨城県石岡市国府5ー9-34。国道6号線と茨城県道118号線(石岡田伏土浦線)の「貝地」交差点から、県道を北西へ約130mで左折(西へ)、約85m。駐車場なし。なお、西隣に「府中誉」醸造元(酒蔵)がある。
「富田北向観音堂」は、常陸国の総社である「總社神社(通称「常陸国総社宮」)」(2018年1月13日記事)の神宮寺に付属する観音堂であったといわれている。元は神宮寺とともに「常陸国総社宮」の地内にあり、「景清の産湯の水」と称する泉の近くに藤原景清(平安時代末期~鎌倉時代初期の武士、通称:悪七兵衛 平景清)の守り本尊の観音像を安置した仏堂を建てたとの伝承がある。元禄年間(1688~1704年)に神宮寺が現在地から北方約50mの旧・石岡市富田町(現・国府4~6丁目及び貝地2丁目)内に移され、更にその後、 現在地に移ったことにより観音堂も当地に移築されたという。現在では、神宮寺はなく、この観音堂だけが残っている。堂本尊は十一面観世音菩薩で、安産・子育て・厄除けに御利益があるという。天仁年間(1108~1110年)の銘がある鰐口も残されており、石岡市指定文化財(工芸品)となっている。
なお、南側にある曹洞宗「平福寺」境内には「常陸大掾氏墓所」(次項予定)と「平景清の墓」という五輪塔がある。


写真1:「富田北向観音堂」境内入口


写真:「富田北向観音堂」


写真3:同上、境内の地蔵堂、石碑。
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