神が宿るところ

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柏熊古墳群

2014-03-22 23:46:13 | 古墳
柏熊古墳群(かしわくまこふんぐん)。
場所:千葉県香取郡多古町南玉造。千葉県道16号線(佐原八日市場線)沿い、ガソリンスタンド「ENEOS 柏熊SS(加藤本店)」付近から、向かい側の狭い道路に入る(東へ)。日蓮宗「妙法山 正岳寺」(住所:多古町南玉造3756)の北側から東側にかけて散在。駐車場なし。
柏熊古墳群は、栗山川と常磐川の合流点を見下ろす標高約35mの比較的狭い台地上に分布する古墳群で、前方後円墳2基、円墳8基が確認されている。中でも、柏熊8号墳と呼ばれる古墳は、通称「杓子塚(しゃくしつか)古墳」ともいい、全長71.5m、前方部幅20.5m、後円部径42.5m(現地の説明板では、全長82m、前方部幅24m、後円部径49mとなっている。)という大型の前方後円墳。「杓子」の名のとおり、後円部に比べて前方部が大きさ・高さとも小振りで、4世紀後半頃の築造と推定されている。出土した円筒埴輪は、千葉県内でも最古クラスという。


写真1:「正岳寺」前の坂道を上る途中にある「第六神社」鳥居。「柏熊7号墳」は、この上にある。


写真2:「第六神社」社殿。背後の円墳の裾部を削って建てられている。なお、「第六神社」は旧・南玉造村柏熊新田の鎮守で、「熊野大神」の末社とされ、祭神は高皇産霊神。由緒不詳ながら、元禄時代に当地が開拓されたときに勧請されたものとみられている。


写真3:「柏熊7号墳」。径32mの円墳


写真4:「柏熊5号墳」と「柏熊6号墳」。「第六神社」前から坂道を更に上って、突き当たりのT字路を左折(北へ)、すぐ。小道の右手が5号墳、左側が6号墳。それぞれ径約15mの円墳とされる。ひょっとすると、1つの前方後円墳かもしれない。


写真5:「柏熊5号墳」には地蔵堂などが建てられ、今も信仰の地となっている。


写真6:「柏熊8号墳」、通称「杓子塚古墳」。「5・6号墳」から北に約250m進んで左折(西へ)、更に約300m。民家の裏手の雑木林のようになっている。地図で見ると「正岳寺」の背後にあるが、崖で「正岳寺」側からは上れない。大きくて、全体像が掴み難いが、前方後円墳の形状がよく残っているようだ。


写真7:同上。比較的新しい石祠が祀られている。
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