備前の古社を訪ねる(備前国内神名帳の研究)

備前の由緒ある神社を巡礼する

コラム66.芥子山山頂の岩

2008-10-16 21:42:31 | Weblog
「布勢神社」(岡山市)は、芥子山の最も西の山腹にある。神社の横に、きれいに舗装された道路が上に延びているが、その行き止まりは「大多羅寄宮跡」である。
岡山藩主池田光政は、寛文6年(1666年)に藩内の11,130社のうち601社を残してその他を廃祀にし、それらの祭神を71社の寄宮に合祀した。次の藩主池田綱政は、旧上道郡大多羅村にあった句々廼馳神社の境内に新たな寄宮を造営して従来の寄宮のうちの66社を合祀した。明治維新後、岡山藩の保護を失って荒廃した大多羅寄宮は明治8年(1875年)に布勢神社に合祀された、という。
「大多羅寄宮跡」から東に山頂(232m)が見えるが、その先は徒歩となる。芥子山山頂に行くには、芥子山小学校の北あたりで用水路(倉安川)を渡ると、自動車で登れる道路がある。結構急坂が続くが、道幅も特に問題ない。ただし、平日でもハイキングやランニング等をしている人が多く、注意が必要。駐車場もある。
山頂には、特に巨岩があるというわけではないが、岩が積み重なったようになっているところがある。また、写真では大きさがわかりにくいが、遊歩道脇に平らな岩が露出している。ちょうど東に向いており、その先の眺望も開けている。

岡山市教育委員会文化財課のHPから(史跡大多羅寄宮跡):http://www.city.okayama.okayama.jp/museum/okayama-history/04oodarayorimiya-ato.htm

marusanさんのHP「オープンエア・岡山」から(芥子山):http://www2a.biglobe.ne.jp/~marusan/phkeshigoyama1.html


写真上:大多羅寄宮跡


写真中:芥子山山頂の磐座?


写真下:芥子山山頂の平たい岩