「そうだ、僕ちょっと松山に仕事の話が有るんだった。」
「先に入って待っていてね。」
彼は野原さんにそう言うと、家の中に向かって
「母さん、母さん、じゃあ同じ会社の人だから頼んだね。」
と声をかけると、松山君と話をする為再び外へと出て行ってしまいました。
野原さんは直ぐに奥から出てきた小手川君のお母さんに案内されて、玄関前の座敷に通されました。
さて、外に出た小手川君はまだ前でうろうろしていた松山君を呼び止めると、
「松山、内に来た女性のお客さんに声をかけるのはいい加減に止めてくれないか。」
と、迷惑そうに頼むのでした。
「何故だい?」
と、松山君は意外な顔をして不思議そうに古手川君に聞くのでした。
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