Jun日記(さと さとみの世界)

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父帰る

2013-01-31 14:51:34 | 日記・エッセイ・コラム
 父帰る、恩讐の彼方に、というと菊池寛の戯曲、作品ですが、昨日は父とお出かけ、外出、検診を受けに病院まで行ってきました。
もしかすると入院かなと思っていましたが、検査後はそのまま帰るということで、父家に帰る。
昨年末、風邪を引いてめっきり食欲が無くなり、4年来の認知症もあって、気力体力共にがっくりと落ち早1ヶ月、ほとんど飲食が口に出来ない状態が続いていたので、大きな病院で検査してもらうことになったのです。
精神的なものか、それでも消化系の異常か、素人目にもそんな事を考えていました。
検査が進んでいく内に、血液検査、CTスキャンなど、再検査があり、遂には胃カメラまで。
あまり動けない父の外出の難しさに、昨日は一気に仕上げる事になりました。組織検査の結果は後日ですが、どうも癌ですね。
CTスキャンの結果は、誤嚥などもあり、気管や肺の状態もそれなりに以前からの病気があったのですが、それ以前に問題なのが成人三大病の一つのようです。
祖母や伯父などもこの病気で亡くなっているので、もっと以前に疑ってみればよかったのですが、目先の認知症に気を取られていて全く予想だにしていませんでした。
そうか、またこれかと、癌で亡くなった祖母を思いました。
認知症と、癌と、どちらの進行が早くて終末を迎えるのだろうかと先々を思ったり、どちらでなくなる方が父にとって幸せかと考えたり、本人の気持ちを推し量ってみても他人には分からない事でした。
只、以前から父がぼけて痴呆状態で亡くなるのを恐れているような気がしていた私は、ある程度物が分かる状態で逝くかもしれない癌の終末の方が、もしかしたら父自身嬉しいいかもしれないと思ったりしました。
自分の母や兄が亡くなった病気、共鳴感があるかもしれない、そう考えていました。

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