Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

美湾

2017-11-19 19:45:43 | 日記

 旅に出て4日目、3月8日(月)です。今日はケアンズからエアーズロックへ移動します。

日程表は

 「ケアンズ発、09:00、AN361、空路、アリススプリングス経由、エアーズロックへ。

  エアーズロック着、12:20、着後、マウントオルガ観光。その後、エアーズロックを眺めながら、

  シャンパンサンセットでロマンチックなひと時をお楽しみください。」

です。

 私はこの日、飛行機で初の窓際になりました(多分)。おかげで窓外の雲海や地表の青い空を映す奇麗な水溜まり(池や湖ですね)、その他珍しい自然の作り出す造形を飽きる事無く眺めることが出来ました。

 (ケアンズからエアーズロックまでの航空券、変更があったのか、元々の席が入れ替わっていたのか、訂正された航空券ですが、私は訂正通りA席の窓側に座りました。横のB席は家族連れのお母様でした。私が窓ばかり覗いているので、窓の外に何かあるのか聞かれました。勿論、空と雲、地上の織り成す世界だけです。時に飛行機も目にしたかもしれません。雲に潜ったり雲から昇って来たり、私はそんな光景も見たかもしれません。が、今になると、はっきりそうとは言い切れません。)

 特に上空の綿菓子のような雲が作り出す形は面白いものでした。遥かに平面に広がる雲海があるかと思うと、その白い海原に、所々に盛り上がった雲が形を作っている所がぽつりぽつりとあります。2、3個の造形が固まってもりもりと盛り上がっている場所が在るかと思うと、遥か離れた所にもこもこもこと1つ何かの形が出来ていたり、広い部屋の離れた場所に、所々雲の彫刻が置かれているような感じです。部屋の床に当たるところは穏やかな白い雲の平面です。部屋というより、やはり天上での世界です。白い雲と青い気流の空、壁や柱が存在しない、何かを区切ることの無い青いすっきりとした空間、太陽の日差しが遮られる事無く隅々まで行き渡る天界を背に、その下の白い穏やかな雲の波の上を飛行機は水平に飛んで行くのです。煌いているのは金属で出来た機体だけ。この人工の金属の反射が太陽の存在を思い起こさせてくれました。自然そのままならば、この空間で太陽の煌きを感じさせる物は当の太陽以外皆無なのでした。

 私は窓に張り付いて、窓の直下の綿雲、そこから果てしなく続いていく白雲と、その雲の続く場所に出来ている白い塊、その出来上がった赤ちゃん玩具のような柔和な造形を飽きずに興味深く、また面白くひたすら眺めていました。これは本当に楽しいひと時でした。『オーストラリアに来てよかった。』、私が心からそう思ったひと時でした。


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