思い出してみると、以前にも書いたような気がする石鹸箱。
そうして、セルロイドの華奢な石鹸箱以外にも、ポリ容器の同じ色合いの石鹸箱があったような気がする。
そう考えてくると、今回の小箱は、本当にもろく華奢なセルロイドの薄く軽い石鹸箱だった。
かなり昔の物なのだろう。
デザインというものは、繰り返し繰り返し復刻版として甦って来るのかもしれない。
品物に纏わる思い出というものも、繰り返し繰り返し甦ってくるのだろうから、また何処かで同じ石鹸箱に出会うことがあるかもしれない。
全く同じ石鹸箱ではないだろうが、また淡く苦いような懐かしい思いに捕らわれることだろう。
父にもそうした懐かしい思い出があった石鹸箱なのかもしれない。確かに、父は自分の石鹸箱だと私に話していた。
淡いブルーが男性的であり、淡いピンクが女性的でもあり、白とグレーのモノトーンが品を寄せていた。
万人受けのする配色と、今はないセルロイドの質感がマッチした、アンチークな逸品といえる小物だったのかもしれない。
読んで思い浮かんだ人も少なからずいるかもしれない。
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