集合後、ブースの添乗員さんから各自質問がありました。インフルエンザ等に掛かっていないかという問いも勿論聞かれました。オーストラリア国内に風邪のウィルスを持ち込んでは行けませんからね、当然ですね。それで私も正直に、
「38度近い熱が2日間あって、漸く昨日の夕方4時くらいに平熱まで下がったところです。」
「熱が下がってから丸1日経てば大丈夫なのでしょうが…。」
と、半分諦めた感じで、私は60%は行きたい欲望に駆られながら眉根に皺を寄せていました。『駄目でしょうか…。』という心の声が口に迄は上って来ませんでした。
「大丈夫です。」
「えっ?」
添乗員さんのこの言葉に、いいのだろうかと私はびっくりしました。
「いいんですか。」これは言葉に出ました。せめて1日過ぎればと思っていた私に、
「もう1日経っています。」
と、添乗員さん。
そうです、私はこの日電車の中にばかりいたので、もう5日の夕方を過ぎたという感覚が実感としてなかったのです。言われてみれば熱が下がってから丸1日が過ぎていたのでした。何となく半信半疑でそうですねと鸚鵡返しに返事をして、私は旅行に行けるのだという嬉しさを噛みしめるより、唯ホッとしたのを覚えています。それでも、やはり少々の罪悪感という物が私の心の中に残っていました。
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