東十条探偵団2

明日は何を撮りに行こうかな?

兵(つわもの)どもが夢の跡

2024-07-27 | 風景

  7月20日恒例の「足立の花火」が予定されていた、
  天気予報は午後から、夕方から雷雨に注意と。
  去年は74万人が押しかけたらしい、
  広い荒川河川敷だけど立つ場所もないだろうに。

 

   ある日の夕方、ふと荒川土手まで行ってみた。
   そっかぁ週末には花火大会があるんだ、
   準備もすっかり終わったみたいだね、荒川左岸です。

 

 

   左岸のこの辺だけに階段状の観覧席みたいな段差が造られている、
   花火大会のためではないだろうけど花火は対岸正面から上がるので
   ちょうど特等席になる。ブルーシートにはNoが振ってあり有料席だね。

 

 

   こっちは貴賓席かな白いイスが並んでいる。
   右岸の打ち上げ場所の正面、
   スターマインなど芸にある花火は対岸の正面から打ち上げられる。

   夕方になりドーンドーンと何やら音が響いてくる
   私は見に行かないでTVで見ようと録画予約もしてある。
   さてドーンドーンの音の中で開始時刻の7時になった。

 

 

   テレビをつけたらいきなりこんな画面が、
   ドーンドーンは花火ではなく雷鳴が轟いていたんだ。
   開始20分前の中止宣言、現地ではブーイングの嵐だろうな。

 

 

   足立区長が苦渋の表情で中止を告げる。
   でもこの判断は間違っていなかった、
   観客が引き上げる途中から雷雨が襲ってきた、
   決断が遅かったら悲惨な状況になっただろう、区長は正しかった。

 

 

   花火大会じゃなく稲光大会になってしまった、
   最寄り駅近くではずぶ濡れの観客が多数目撃されている。
   なお延期じゃなく中止と発表された。

 

 

   すぐにSNSでいろいろな写真が追いかけてきた、
   これじゃ花火大会ではなく稲光大会だよ。
   本当にこれだけ落雷があったのか時間をかけて撮ったのかは分からない。

 

 

   翌朝、向島百花園へ行くため右岸を走る、
   兵(つわもの)どもが夢の跡。

 

 

   夢の跡というものは空しい、一年に一回の花火大会
   夢を持って期待を込めて遠路来た人もいただろうに。

 

 

   ほとんど乱れていない右岸の有料席
   観客のマナーもよくなったみたいだね。

 

 

   2017年の大会から、
   このころはまだ多少の余裕はあった、土手から自由に見られた。

 

 

   今はガッチガチの規制があって近づくことさえできない。
   この「足立の花火」が始まったころは土手に寝転んで見ていた、
   今からン十年前、世の中はまだのんびりしていた時代だったんだなぁ。

     data:EOS70D/EF70-200 1:2.8 L。 撮影 7月 21 日  「足立の花火」の顛末

     

コメント
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