円楽さんのお墓へ向かうとき
ちょっと通り過ぎてしまった、
引き返す途中、寺の入口に「牡丹灯籠」との石柱が、
え、なに、こんなところにこんなものが。
牡丹灯籠は、かの三遊亭円朝が25歳のときの作品。
幽霊との恋路を描いた悲しくもロマンチックなストーリーは
題材として人気で落語からドラマ、映画と幅広く作品化されています。
飛び込みだったので情報がありません、境内を見ていたら
桂昌院のお墓があると記された説明板が。
え、こんな寺に桂昌院のお墓?
信じられないままとにかく行ってみました。
何となく立派なお墓、本物かなぁ。
どうも本物みたいです。
元は谷中にあったらしいけどこの地に移転したらしい。
桂昌院は五代将軍・綱吉の生母として
大奥で絶大なる権勢を振るい、女性として
最高位の位となる従一位を生前に贈られています。
道路から見ると広い境内です、
右の門柱奥に牡丹灯籠の碑が立っています。
あちこちで小僧さんが迎えてくれます、
広いので案内の文字板が各所に設置されていました。
そして入口にはマスクをしたカエルさん、
子ガエルと共に「ようこそようこそ」と迎えてくれます。
帰りには「またねまたね」と名残りを惜しんでくれたり。
「気をつけておかえりください」の石柱も。
この道を真っ直ぐにただひたすら走ると自動的に家に帰ります、
ちょっと行って左に行けば白幡塚古墳、
右に行けば伊興史跡公園、
さらに帰る途中には広重の墓がある東岳寺が。
この辺りはとんでもないところ、なんでもある、
これからもまだまだ来そうなところです。
旗本の飯島平左衛門の娘お露は、一目惚れした相手の
萩原新三郎に恋い焦がれ死にし、乳母のお米もあとを追って死んでしまった。
それを聞いて以来、新三郎は念仏三昧の日々を送っていたのだったが。
お盆の十三夜。新三郎の家に、なんと、お米に伴われてお露が訪ねてきた。
その手には牡丹燈籠が下げられている。
死んだと聞かされたふたりの訪れにビックリする新三郎だったが、
久しぶりの再会を喜び、睦みあうふたり。それを下男の伴蔵が覗いていた。
蛍が飛び交う蚊帳の中をよく見れば、新三郎が抱いているのは骸骨・・・。
data: PowerShot G7X MarkⅡ。 撮影 9月7日 宝受寺