シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

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カラヤン BPO の “テル“ 演奏は早すぎ

2023年05月16日 | カリスマは死せず
左から、フィルハーモニア管とのロッシーニ序曲集 (60年録音 11:57)、BPO との序曲集 LP ジャケ (71年 11:56)、BPO とのポピュラー曲集 (83~84年 11:38)。 () 内は「ウィリアム・テル」序曲の演奏時間。
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カラヤンは「ウィリアム・テル」序曲を何回も録音を残していますが、先日 その最後の80年代の録音 CD を聴いて おったまげました。

ヴァイオリン群が弾く主旋律の最終部でのパッセージが “早すぎて“、旋律を耳で追えない箇所があり、「えっ もうそこは過ぎてしまったの?」と思ってしまいました。 これでは 演奏を楽しむというよりは、いつのまにか聴き終わっていた、という印象が残るだけです。

世界最高の楽団で、いくらヴィルトォオーゾ (virtuoso 名人・達人) 揃いだからといっても、ああも早くてはねえ。 旋律をよく知っている人なら構わないかも知れませんが、それほど曲をよく知らない人には、演奏の楽しみに触れる事すらできないでしょう。

ですから 多くの演奏を聴かないと、曲の素晴らしさ、演奏の素晴らしさが解らない事も多いのです。 カラヤン BPO の CD ばかりを聴いていると、別の指揮者・楽団による演奏の素晴らしさを知らずに過ごすかも。
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私がこの曲を知ったのは、半世紀以上前の小さい頃 TV の西部劇シリーズ『ローン・レンジャー』のタイトルバックに使われていたのを聴いてからです。 乗馬して疾駆させる場面にぴったりで毎週ワクワクして聴いてレコードが欲しくなり、17cm 盤オーマンディ指揮フィラデルフィア管をお小遣いから買い、楽しんで聴いたものです (当時 400~500円は子供に安くはなかった記憶も)。


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『ローン・レンジャー』(The Lone Ranger) は、ジョージ・W・トレンドル、フラン・ストライカー原作の、西部劇を題材としたラジオドラマ。 またそこから派生したコミック作品、テレビドラマ、劇場映画作品。

テレビドラマ化 (1949~58年 全221話) され、日本では1958年からテレビ放映され、黒い仮面をつけた主人公が白馬にまたがった姿が、アメリカ版『鞍馬天狗』として親しまれた。

主人公ローン・レンジャーが愛馬シルバーを発進させる時の掛け声「ハイヨー、シルバー!(Hi-yo Silver)」や、相棒であるステレオタイプなインディアンの青年・トントの台詞「白人嘘つき。 インディアン嘘つかない」(原語は Honest Injun であり、米国の古い慣用句。 これを訳す際に敢えて助詞を省く等、日本人が滑稽にアレンジしたもの)、トントが主人公を呼ぶ言葉の「キモサベ」などの流行語を生んだ。

テレビドラマの主題曲は「ウィリアム・テル序曲」(ジョアキーノ・ロッシーニ)
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ウィリアム・テル序曲 (William Tell Overture) は、1829年にロッシーニが作曲したオペラ『ウィリアム・テル』のための序曲。 日本でも広く知られるクラシック音楽作品の1つであり、中でも第4部の『スイス軍隊の行進』が特に有名である。

構成 __ 第1部 - アンダンテ (夜明け) 第2部 - アレグロ (嵐) 第3部 - アンダンテ (静寂) 第4部 - アレグロ・ヴィヴァーチェ (スイス軍隊の行進)
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今日はここまでです。

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