
上段はクライバー指揮の CD、下段左からダノン指揮、フランス語版、シュヴァルツコップ、ホリディの CD 各種。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
2006年7月12日投稿分__
ワルツ王 ヨハン・シュトラウス2世のオペレッタ「こうもり Die Fledermaus 」は、ウィーンをはじめドイツ語圏の国々の歌劇場の年末定番の演目で有名ですね。
………………………………………………………
カルロス・クライバー指揮/バイエルン国立管の CD (75~76年 DG) は、プライ (金持ち地主アイゼンシュタイン)、ヴァラディ (その妻ロザリンデ)、コロ (声楽教師でロザリンデの昔の恋人)、クッシェ (刑務所長フランク)、ヴァイクル (ファルケ博士)、ポップ (ロザリンデの小間使いアデーレ)、リスト (その妹イーダ)、レブロフ (ロシアの貴族で遊び人オルロフスキー公爵)、ムクセネーダー (台詞の牢番フロッシュ) といった芸達者ぞろいで おおいに楽しめます。 このオットー・シェンク演出版では、第二幕終盤でポルカ「雷鳴と電光 Unter Donner und Blitz 」が挟まれ、気分を更に盛り上げます。 クライバーは後にライヴ映像版 (86年 Unitel) を作りましたが、それよりはこの CD のほうが成功したと思いますね。 映像版よりは CD 音声だけの方がうんと楽しめます (もちろん 私の偏見ですが)。
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
聴きどころも多く、1) 「序曲」劇中登場するメロディーをつないだもので、世界中に TV 中継されるウィーンの新年コンサートでも必ず演奏される。 2)「舞踏会に行こう」第一幕ファルケ博士が舞踏会に行こうとアイゼンシュタインを誘う。 3)「私はお客を呼ぶのが好き」オルロフスキー公が第二幕で歌う。 4)「あの上品な物腰」アイゼンシュタインがハンガリーの伯爵夫人に変装したロザリンデを口説く場面。 5)「シャンパンの歌」第二幕の晩餐でシャンパンをたたえる場面。 6)「第二幕のフィナーレ」華やかなワルツにあわせて全員が歌い踊る。 7)「田舎娘をやるときには」第三幕でアデーレが女優の才能をアピールする場面 など (Wikipedia)。
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
ポップ歌手は、二幕でのアデーレの「笑いの歌 Laughing Song (候爵さま)」を歌うことが多いようです。 ミドルティーンの英歌手シャーロット・チャーチも CD に収めていますが、如何にこれを歌うにはしっかりと発声を修行しないと歌えないかの見本のような歌い方です (はっきりいうと 汗をかきかき やっと歌っている様子です)。
………………………………………………………
アンナ・モッフォをロザリンダ (ダ!) に据えて、オスカー・ダノンが指揮、ウィーン国立歌劇場で録音した英語版のハイライト (63年 BMG) はリマスターされての再発ものですが、音質的には成功していません。 聞き慣れたドイツ語版と違って、ミュージカルに近い感触になっています。
また「ウィーンのワルツ Valses de Vienne」というフランス語版 CD を聴いてみたら、歌手たちの歌唱力が随分と低く、一流とは … シュヴァルツコップは「チャルダッシュ Klaenge der Heimat 」を、ホリディは「候爵さま Mein Herr Marquis 」をそれぞれの CD に収めています。
以上
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
2006年7月12日投稿分__
ワルツ王 ヨハン・シュトラウス2世のオペレッタ「こうもり Die Fledermaus 」は、ウィーンをはじめドイツ語圏の国々の歌劇場の年末定番の演目で有名ですね。
………………………………………………………
カルロス・クライバー指揮/バイエルン国立管の CD (75~76年 DG) は、プライ (金持ち地主アイゼンシュタイン)、ヴァラディ (その妻ロザリンデ)、コロ (声楽教師でロザリンデの昔の恋人)、クッシェ (刑務所長フランク)、ヴァイクル (ファルケ博士)、ポップ (ロザリンデの小間使いアデーレ)、リスト (その妹イーダ)、レブロフ (ロシアの貴族で遊び人オルロフスキー公爵)、ムクセネーダー (台詞の牢番フロッシュ) といった芸達者ぞろいで おおいに楽しめます。 このオットー・シェンク演出版では、第二幕終盤でポルカ「雷鳴と電光 Unter Donner und Blitz 」が挟まれ、気分を更に盛り上げます。 クライバーは後にライヴ映像版 (86年 Unitel) を作りましたが、それよりはこの CD のほうが成功したと思いますね。 映像版よりは CD 音声だけの方がうんと楽しめます (もちろん 私の偏見ですが)。
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
聴きどころも多く、1) 「序曲」劇中登場するメロディーをつないだもので、世界中に TV 中継されるウィーンの新年コンサートでも必ず演奏される。 2)「舞踏会に行こう」第一幕ファルケ博士が舞踏会に行こうとアイゼンシュタインを誘う。 3)「私はお客を呼ぶのが好き」オルロフスキー公が第二幕で歌う。 4)「あの上品な物腰」アイゼンシュタインがハンガリーの伯爵夫人に変装したロザリンデを口説く場面。 5)「シャンパンの歌」第二幕の晩餐でシャンパンをたたえる場面。 6)「第二幕のフィナーレ」華やかなワルツにあわせて全員が歌い踊る。 7)「田舎娘をやるときには」第三幕でアデーレが女優の才能をアピールする場面 など (Wikipedia)。
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
ポップ歌手は、二幕でのアデーレの「笑いの歌 Laughing Song (候爵さま)」を歌うことが多いようです。 ミドルティーンの英歌手シャーロット・チャーチも CD に収めていますが、如何にこれを歌うにはしっかりと発声を修行しないと歌えないかの見本のような歌い方です (はっきりいうと 汗をかきかき やっと歌っている様子です)。
………………………………………………………
アンナ・モッフォをロザリンダ (ダ!) に据えて、オスカー・ダノンが指揮、ウィーン国立歌劇場で録音した英語版のハイライト (63年 BMG) はリマスターされての再発ものですが、音質的には成功していません。 聞き慣れたドイツ語版と違って、ミュージカルに近い感触になっています。
また「ウィーンのワルツ Valses de Vienne」というフランス語版 CD を聴いてみたら、歌手たちの歌唱力が随分と低く、一流とは … シュヴァルツコップは「チャルダッシュ Klaenge der Heimat 」を、ホリディは「候爵さま Mein Herr Marquis 」をそれぞれの CD に収めています。
以上