シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

"独断と偏見" で世相・経済からコミックまで 読んで楽しい 面白い内容を目指します。 

リーダー・創業者の条件とは?

2023年04月07日 | 電子産業は花形?
断崖を滑り降りるスキーヤー。 スイスの景色。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
6日朝刊の訃報欄に 私が勤めていた会社の創業者2人のうち1人が87歳で先月亡くなっていたとの記事がありました。

1960年代 20代の同僚2人他で大手商社を辞めて会社を創設しました。 設立資金がなく 出資元の大手放送局の6畳間ほどの地下室で創業したとの伝説が残っています。

その後 数千万円の米国製装置を輸入販売したり、国内工場で製造した小物の電子機器を輸出していましたが、73年の石油ショックを機に 売上の半分を占める輸出事業を一時 全廃しました。 小物の輸出事業は儲からなくなると見越しての創業者の決断でした。

そして 米国製装置の一部は輸入だけでなく、国内でノックダウン生産を始めました。 自社独自製品も加えて 日本の電子産業が伸びると共に業績が伸び続け、私が入社した頃の200人ほどから今はその100倍規模の社員数に膨れ上がり、国内だけでなく世界規模でも業界を代表する5大企業の1つに数えられるまでに成長しています。
………………………………………………
その方は仕事に対する熱意が半端なく、しかもカリスマ性がある人でした。 他社の例も見ると 1代で企業を設立し、大企業に育て上げる創業者という人は、大概 個性が強い人が多いようです (逆に 並の個性の人では並の事しかできないのかも知れません)。

並の個性の人が創業者だったら、そうした企業は世間の荒波か景気動向に巻き込まれて、とっくに消え去っていたかも知れません。 実際 そういう 消え去った新興企業の方がうんと多かったはずです。

また 大きな能力・強い個性を持った人が他人や部下を見ると、なんで自分のように出来ないんだと不満を持つのではないでしょうか。 そこで部下の能力を最大限引き出して、仕事を達成させる、部下を育てるという別の能力も必要になってきます。

創業者がいくら大きな能力・強い個性を持っているといっても、1人で出来る事は土台限界があります。 大きな能力や別の能力を持つ部下をたくさん抱え、事業を拡大するから 企業規模が膨らむのだろうと推理します。
………………………………………………
別の言葉でいうと 権限移譲といういい方になるのかも知れません。 本当は自分がやった方が早く 仕上がりもいいのだが、部下に任せた以上は部下がやり遂げるまで待つ。 また その成果がたとえ 100% 満足できるものでなくとも、よくやったと褒めてあげる、こうした配慮も大事でしょう。

部下は上司に少しでもねぎらってもらいたいと思って仕事に精を出していますから、それを「遅かったな」とか、「俺がやっていたら もっとよく仕上がっていたぞ」とかいわれては、部下も立つ瀬がありません。

褒められれば また頑張ろうと思うでしょうが、上記のようないいかたをされては その気が失せてしまうでしょう。

手を出さず、じっと見守るという „我慢する能力“ も必要です。 そう 多くの部下を率いるリーダーというのは様々な能力が必要です。 ただ単に威圧的に叱咤激励して酒を振る舞うだけがリーダーの条件ではないのです (私が気づいた一例です)。 そうしたリーダーに多くの人が付いていくようです。

今日はここまでです。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。