もう一つの世界!

せめて週末くらいは スマホを離れて
もう一つの世界を歩いてみませんか?
新しい世界に会えますよ!
・・・・・

徒然草 第155段 「 先延ばしするな 」

2020年03月27日 | 団塊世代


「 先延ばしするな 」 155段

自然界には 春夏秋冬と順番があり、暑さや寒さの備えができます
ところが、人間界の「死」は順番を守りません
しかも「死」は人間の予想通り、必ず前から来るとは限りません
全く思ってもいない方向、後ろからしのび寄ってきます
人は誰でも「自分もいつかは死ぬ」と頭でわかっていても
「そんなに急に死ぬはずがない」となんの根拠もなく信じています
ところが、そんな淡い期待は簡単に裏切られてしまいます
だから人生においては、時機の良し悪しや、世間の習わし、周囲の事情で、
先延ばしすることを強く戒めています。

全く 兼好さんのおしゃる通りなんですが ・・・・・
凡人にはなかなか ・・・・・

2020年3月27日
 徒然草で想う
  笠原 道夫


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「 方丈記とコロナウィルス 」

2020年03月22日 | 団塊世代




今から800年以上前に書かれた
「鴨長明の方丈記」の一節
京都の大火事とコロナウィルスが
妙にダブってなりません
両方ともに人災です

『さる安元三年(1177年)四月二十八日だったろうか。風が激しく吹き、騒々しい夜、戌(いぬ)の時(午後7~9時頃)、都の辰巳(東南)の方向から出火し、戌亥(北西)の方向に広がった。最後には朱雀門、大極殿、大学寮、民部の省まで燃え広がって、一晩のうちにすべて灰になってしまった。
 火元は樋口富小路であったそうだ。強く吹く風に火勢は増し、燃え広がる様子は、扇を広げたように、末になるほど広がっていった。遠い家でも煙にまかれ、近い家ではただ炎を地面に吹き付けるばかりだ。
 空は灰が吹き上げられるので、炎の光が照り映え、一帯が紅いに染まる。その中を、風に吹き切られた炎が一・二町を越えて飛び火していく。それに巻き込まれた人々は正気でいられただろうか。あるものは煙にまかれて倒れ伏し、あるものは炎に包まれてたちまち絶命してしまった。
 身体一つでかろうじて逃れたものは、家財を運び出すことはできなかった。貴重な財宝も塵となってしまった。その損害はどれほど莫大だったろうか。この大火で公卿の十六の館が焼けた。その外の焼けた家は数知れない。都の三分の二にもおよんだということだ。男女死んだ者数千、馬牛のたぐいは数知れない。
 人がなす営みはみな愚かなものだが、これほど危険な京のなかに家を作ろうと財を費やし、心を悩ますことは、大層愚かしいことなのだ。…』

2020年3月
 コロナウィルスに想う
   笠原 道夫
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スチーブ・ジョブスと徒然草

2020年03月05日 | 団塊世代


徒然草108段に「余命一日」があります

スチーブ・ジョブスと徒然草

アップルの創始者 スチーブ・ジョブスは
徒然草を愛読していたようです
有名な逸話があります
「もし、命が今日で終わるとすると、今日やろうとしていることが
 本当に 心からやりたいことなのか?」
と毎日自分に問いかけていたようです。

実は、私たちの「今日」は「明日死ぬぞ」と
告げられた日と なんら変わらない一日です
その一日に
無益のことをして
無益のことを言い
無益のこと考えて

そのまま
一日が空しく終わり
一か月が過ぎ
一年が過ぎていく


ああ・・・
耳が痛い!?

2020年3月5日
 徒然草を読んで
  笠原 道夫


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