「草枕」漱石 より
ミレーのオフェリヤに納得するシーンです
何で あんな不愉快な所を 択んだものかと
今まで 不審に思っていたが、
あれは 矢張り 画になるのだ。
水に浮んだまま 水に沈んだまま
或は 沈んだり 浮んだりしたまま、
ただ そのままの姿で 苦なしに
流れる 有様は 美的に相違ない。
両岸に 色々な草花を あしらって、
水の色と 流れて行く人の 顔の色と、
衣服の色に、落ちついた 調和をとった
・・・・・
・・・・・
2012年7月21日
笠原 道夫
「草枕」漱石 より
ミレーのオフェリヤに納得するシーンです
何で あんな不愉快な所を 択んだものかと
今まで 不審に思っていたが、
あれは 矢張り 画になるのだ。
水に浮んだまま 水に沈んだまま
或は 沈んだり 浮んだりしたまま、
ただ そのままの姿で 苦なしに
流れる 有様は 美的に相違ない。
両岸に 色々な草花を あしらって、
水の色と 流れて行く人の 顔の色と、
衣服の色に、落ちついた 調和をとった
・・・・・
・・・・・
2012年7月21日
笠原 道夫
賢げなる人も
人の上をのみ はかりて
己をば 知らざるなり
我を 知らずして
外を知るという 理あるべからず
心の愚かなるをも 知らず
年の 老いぬるをも 知らず
病の 冒すをも 知らず
死の 近き事をも 知らず
・・・・・
・・・・・
徒然草 134段 より抜粋
2012年7月16日
笠原 道夫
「 七百年たっても・・・・」
蟻のごとくに 集まりて
東西に急ぎ 南北に走る
高きあり 賤しきあり
老いたるあり 若きあり
行く所あり 帰る家あり
夕べに寝て 朝に起きる
いとなむ所 何事ぞや
生を むさぼり
利を 求めて 止む時なし
・・・・・
・・・・・
徒然草 74段です
2012年7月14日
笠原 道夫
「 雫 Ⅱ 」
透明な雫は 花の涙 なのでしょうか
あなたが 揺れて 映っています
・・・・・
あなたが 雫を 見つめているのですか
それとも
雫が あなたを 見つめているのですか
いったい どちら なのですか
・・・・・
2012年7月9日
みくさんの 写真に想う
笠原 道夫
「 雫 」
雨が 花弁を 濡らして
雫は 雫を 引き寄せて
膨らみ 大きな雫となる
雨が 花弁を 揺すると
雫は 耐えきれずに 離れる
花弁は 雫の重さから 放たれ
一時 軽くなって 跳ね上がる
・・・・・
ブログ友 みくさんの 写真に想う
2012年7月4日
笠原 道夫
