新JOOKOのふぉとエッセイ

     東海道53次探検ウォークや、四季折々の出来事
     そして仏像造顕所勢山社関連など、写真もお楽しみに♪

小さな観音さんにチャレンジ!

2019-05-14 | 勢山社特派員だより



「彫刻体験講座があるけれど、一緒にどお?」と、勢山さんに誘われた。

勢山さんの知り合いの方と、そのお友達数人が参加されるとのこと。
せっかくなので急遽参加させてもらうことにした。

仏師の工房はやはり珍しいのか、初めて訪れた方が興味深げに室内を見回す様子に講座前の勢山さんの説明には熱が入ったようだ。

工程順に並べられた子地蔵さんを見て、「可愛い!」と歓声が上がったが、ちょっと緊張気味の方も。

初めて彫刻刀を持つ方のために、まずは彫刻刀の使い方から時間をかけてレクチャーを。
怪我を避けるためのテクニックは何より大切との説明に、皆さんの表情は真剣だった。


私はすでに子地蔵さんを幾つか彫っているので、今回は小さな観音さんにチャレンジ!
勢山さんの話に耳を傾け注意しなければいけないことを再認識したけれど、観音さんは子地蔵さんに比べて形が複雑だし、荒彫り前の状態から始めなければならないのでドキドキしてしまう。

さあいよいよ彫刻開始だ。

それぞれお手本を見ながら一生懸命に彫刻刀を動かしていたが、工程ごとに勢山さんが各人を回りながら説明をすると、緊張がほぐれたのか時には笑い声も。


午後の時間があっという間に経ち、私も集中してしまい後半は写真を撮るのを忘れていたほどだった。

日常と違う時間は、私だけでなく参加された皆さんにとっても貴重だったにちがいない。

元号が令和に変わり、巷ではまるでお正月のように賑わった場所もあったようだ。
いつの時代も一番に願うことは平穏な日々?
平凡かもしれないが突然起こる災害のことなどを考えると、何事もなく過ごせること自体が奇跡なのかもと思ってしまう。

角が取れ丸みが出てきた彫りかけの観音さんは、完成にはまだまだ時間がかかりそうだ。
中々彫り進められないけれど、これからも無心に1つのことに向き合う時間を大切にしたい。


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