新JOOKOのふぉとエッセイ

     東海道53次探検ウォークや、四季折々の出来事
     そして仏像造顕所勢山社関連など、写真もお楽しみに♪

瑞泉寺の雪景色

2008-02-09 | ノンジャンル
めったに降らない雪だから、きっとこんなに心が浮き立つのだ。
どこに行こうか散々迷い、降りしきる雪の日に世田谷の豪徳寺で撮影をしたのに、翌日まだ溶けきらない雪を見てまたウズウズしてきた。
午後なら時間がとれる・・・と思ったらもう行くしかない。

年が明けての目標は撮影のスキルアップ。そのためには「撮る」ことを目的にした一日を定期的に確保しようと思っていたので丁度良い。

場所はやはり鎌倉に決めたが何処に的をしぼろう・・・と考え、いつでも何かしら花が咲いている瑞泉寺に向かうことにした。

途中には鶴岡八幡宮や荏柄天神社、鎌倉宮などがあるが3時間ほどしか時間がとれないから、ひたすら瑞泉寺に向かう。

鎌倉宮を過ぎ二階堂川の小さな橋を渡ったあたりから、心もち雪の量が多くなったようだ。
瑞泉寺を選んだのは、天園ハイキングコースを背に山懐にいだかれているので、もしかしたら雪がたくさん残っているかなと思ったのも理由の一つ。予想どおりなのが嬉しい。

拝観受付近くの梅はまだ蕾だ。山門までの長い階段はきれいに雪かきがしてあり、滑る心配はほとんどない。当たり前のように歩いているが、こういう配慮は本当にありがたい。

山門をくぐると見慣れた景色だ。
梅の古木の堂々とした姿は、花をつけていなくともしっかりと存在を主張していたし、溶け残った雪がその様を際立たせていた。

ロウバイや椿、紅梅や水仙が咲き、そして例年だとお春のお彼岸のころに咲くミツマタの蕾がふくらんでいて、瑞泉寺の庭には春の兆しがあふれている。
      

    

鎌倉駅から歩くと40分程かかるのに訪れる人が途切れないのは、雪が降るなんて珍しいこと、と想いはきっと一緒なのだろう。
それほど広くはない庭園だが、通路を行ったり来たりして何度も巡り、位置や角度を変えて撮るから飽きることはなかった。

4月からは、講師同行で鎌倉での撮影会に参加させてもらうことになっているから、今日はその予行演習?
どんな撮影会になるのだろう。とても楽しみだ。

「雪合戦しよう!」と、元気な声が聞こえた。
帰り道は子どもたちの下校時間と重なり、校庭のすみに残った雪で遊ぶ子や、道端の雪で戯れる帰宅途中の子たちの姿に、つい笑顔がこぼれてしまう。

電車はちゃんと動くかしら?とか、翌朝凍ったら通勤や通学が大変・・・などと心配しながらも、「今日は買い物に行けない(行かない)わ」「帰りが心配だけど墨絵のような雪景色が素敵!」との雪の日の友人からのメールには、雪を楽しんでいる様子が添えられていたのもほほえましい。

交通機関などにあれこれトラブルもあったが、久し振りの雪景色を楽しませてもらった2日間だった。

一週間後の今日、夕方からまた雪になった。
明日はまた銀世界になるのだろうか?