JOHNY’s BLOG

かほりたつあざやかなはなとどめおくおもいをよせる淡雪のふみ

モルスキン

MOLESKINE モレスキン ルールドノートブック・横罫・ラージ ([文具])

石田衣良

2004-08-05 04:11:39 | マスメディア
IWGP(池袋ウエストゲートパーク)、ホントによく見てます。何度も再放送してるから。
原作は石田衣良。代表作ともいえるでしょうか? 
 自分自身が若いことから遠ざかりつつある最近、感覚を取り戻すために何度もみちゃうのかもしれない。
 もちろん作品自体が良くできていて、描かれる人間の普遍性に惹かれているという側面があるのでしょうけれど。
 
 今日の回では、あることに依存している少年を中心に起こる事件を描いていました。その少年は数を数えることに囚われています。何でも数えないと落ち着かない、数えることで心の安定を図る。
 人はだれでも心の安定を得るために何らかの依存対象を持っていると考えられる。それがより一般的なもの、もしくは適度な範囲であれば多少特徴的なものにそれを求めても、異常、病気、の範疇にはくくられることはない。
 何事も適度であることが一般人であるために求められること。
 おそらくほとんどの人がそのことを知っていて自分自身を抑えることに躍起になっている。一旦一般の外に出てしまえば戻ることは難しいから必死になって中にとどまろうとする。そこに問題がある。
 とどまろうとする過程で人は他者を排外し攻撃しがちだ。
自分以外のものにスケープゴート的役割を負わせることを画策する。自分を守るためのひとつの手段なのであろう。
 そういった方法でだけでしか自分を守れない、心の安定を得られないことに対する不安、嫌悪感、イラダチが石田衣良の作品には良く描かれている。
 
 何にどんな風にどの程度依存しているかによってその人の心のうちが見える。そんな風に思う。

          JOHNY

ブラックジャックによろしく

2004-08-05 01:51:25 | マスメディア
MSNニュースのトップに次のような記事がありました。
心臓外科医:
人気コミックのモデル 名誉棄損で敗訴

「ブラックジャックによろしく」に登場する心臓外科医のモデルとして知られる医師が裁判で負けたというもの。
TVドラマでツマブキ君演じる研修医の周りで起こる様々な出来事。医療に携わる者として、人間として生きることはできないのかと悩みながら成長していく姿を描いたもの。そのなかに出てきた一人の外科医のモデル。
 裁判内容をここでかくことはしないが、ニュースを見る限りではあのコミックの内容(ドラマ)が現実の出来事と強くリンクさせられているということを伺わせられる。
 今更ながら良くできていた作品だったんだなと思う。
 ドラマを見ていたときに私はこんなメモを残した。

世界にたった一人取り残された

ドラマの中での主人公のつぶやき、この言葉、視聴者をある時間、人をひきつけるのには十分なくらい魅力的。
一人ぼっちという感覚は誰もがどこかで一瞬感じたことがあるであろうから。
 友達だと思っていた彼からの何気ない言葉に、突然そんな気持ちにさせられたり、がんばってやってきたことに対する評価が、あまりに低かったりしたとき。
私、一人ぼっちかも…誰もそばにいてくれない…生きてる価値ないのかも…。
否定の渦に巻き込まれ消えていきそうになる。本当に消えてしまう前にたいていの人は何かしらのきっかけでを使って立ち直る。それは身近な人にかけてくれる言葉であったり、お気に入りの写真を見たり絵を見たり、海に出かけてみたり、とっておきの夜景を見に行ったり、人それぞれのきっかけがそこにはある。

 そして私の場合は…ちょっとかわってるんですよね~いいにくいんだけど(変態っぽいってわけじゃないよ)
それはずばり勉強すること。

 さびしくなったら勉強する…書いてみるとやっぱ変か? もしこのことを人に言ったら相手顔に?マークが浮かぶのは必至におもえる。
でもね、やっぱりそうなんだ。

仕事に行くでしょ、で大学、家に帰ってパソコンに向かい朝が来て睡眠をとって仕事で大学…。
こんな繰り返しの毎日に疲れてくるとかなり出不精な私もまちにでたりする。
行く町はたいてい決まっていてほとんど渋谷。
 3年ぐらいのローンで買ったフラッシュイエローのお気に入りバイクを引っ張り出していざ出発。
 遊園地のそばのワンルームに住む私のところから渋谷に行くにはまず目白通りまでゆっくり走り・・・。ここまでで一旦終わっている。きっかけはワンフレーズだが大きく私の心が動いたことは確かだ。

 現実とリンクしたドラマの主人公が語る言葉には、感情に訴える心の普遍があり、そこから私は新たな言葉を語る。
 事実であるか否か裁判に勝つか負けるか以上に考えるべきことがそこには存在する。
人の存在、個人の心の動きを感じることの大切さ。
裁判、医療、コミック、ドラマ、日々の生活すべてに大切なこと。そんなことを考えました。
 
             JOHNY