JOHNY’s BLOG

かほりたつあざやかなはなとどめおくおもいをよせる淡雪のふみ

モルスキン

MOLESKINE モレスキン ルールドノートブック・横罫・ラージ ([文具])

白い巨塔 財前教授

2004-08-22 23:56:07 | マスメディア
 なぜか昨日今日の夕方、白い巨塔の再放送がやっていましたね。それも唐沢さんじゃなくて田宮二郎主演の。このバージョンかすかに記憶にあります。田宮氏が人気抜群だった頃。たぶん母親がファンだったからみていたのかな。山田太一脚本の「高原へいらっしゃい」、もみた記憶があるし。これも昨年だったかな、リメイクされました。
 過去作品へのノスタルジーではないけれどやはり古い方が見応えがあるように感じます。たとえば新しい方の財前約は唐沢俊之でなかなかの演技をしました、それなりに評価も高かったと思ういます。しかし比べてみるとちょっと軽い。役者としての格が違うというのを感じてしまう。多くの役柄に関して同じようなことがいえたと思う。新しい方の弁護士役は上川隆也。この人のこと私大好きなのですが、それでもかっての役者、児玉きよしと比べると軽いと感じてしまう。
 もしかしたら現代という時代全体が軽くなっているのでそこからすると新しい時代には新しいもので、というのがいいのかもしれないが、はたしてどうなんでしょう。
 役者の格、時代の格、軽いこの世界、私には役不足・・・ちょっと傲慢ですね。

 財前教授が語った言葉。
確かに、さとみにはかなわないかもしれない、あの純粋さには。人間の格としてはやつの方が上・・・。
 傲慢さを備えたときでもなくすことのできない恐れとは、純粋さに対して。
 自身の経験から思うことですが、この人には絶対にかなわない、と思う人に共通して感じるのは、純粋さ。純粋で人の意見を聞き際限なく吸収していく、こういう人がいるんだ、と驚かされるとともに、追い抜かれることに恐怖する。
 最近会ったその例に当てはまる子は女の子で学部の4年生、彼女との出会いは英語のクラス。彼女は今、中国へ留学しています。
 少し前ならば今司法試験受験生のノブ君。出会ったのは学部の英語クラス、大学院から一年生までごちゃ混ぜのクラス。彼が一年生で私が4年、その頃は私も司法試験の勉強をしていました。色々な話をして楽しかった、互いに成長できた時間。以後彼は学スエーデンへ留学していました。
 私は仕事をしながらウロウロして今の大学へ。

 みなそれぞれの生活世界でがんばっているからなかなか会えないですが、間違いなく成長している。心もとないのが私。

彼らの持つ純粋さにコンプレックスを感じながら、私もなんとかついていくぞ、とずっと思っている。
 
 財前教授のことばにそんなことを思い起こされました。
    
         JOHNY