JOHNY’s BLOG

かほりたつあざやかなはなとどめおくおもいをよせる淡雪のふみ

モルスキン

MOLESKINE モレスキン ルールドノートブック・横罫・ラージ ([文具])

戦争という物語

2004-08-01 04:13:41 | Weblog
 人の運命にはさからえない。恐れても何の益にもならない。
いまTVに流されている映画からの言葉。シェイクスピア的、舞台が中世以前、戦士に語らせる言葉あたりがいかにもという感じ。人の人生を語ろうとするとき多くの場合それは死を目前とした人たちに課せられる。誰しも考えたくないが逃れ得ないことを表す言葉を託す。それが戦士であり、そこには戦士が生きる状態である戦争がある。
戦争とは人が人生を語らせる場として人為的に作られたものといえるのかもしれない。
 人生を語るために多くの運命とはいいがたい人為的死を伴う戦争状態を好んで作り出す。はたして誰が戦争によって語られる言葉でうるおうのか。戦士は誰のための駒として命の灯を消していくのだろうか。戦争という物語を作り後世に語り継ごうとするもの。権威であり国家であり宗教である。
 個人はその礎となる、そのような存在ではない。
 運命には逆らえないが、作り出される物語としての死は恐れるべきものであるというべきだろう。

             JOHNY