試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クハ100-34[ラシ107F] LP402前照灯交換,1stLOTライト基板振替施工 (クハ100-59[ツヌ102F] 現行LOTライト基板更新) ※'弁天橋区仕様

2018-10-30 21:40:00 | 国鉄/JR101系
再々入場。

ようやくKATO製JR101系ラシ107F(Mc202:塗装変更車+旧製品+弁天橋区仕様)の改修は最終入場車を迎えた。
今入場でもクハ100-34(ラシ107F:弁天橋区仕様)と国鉄101系クハ100-59(ツヌ102F:Tc75)の作業を並行する。
従ってツヌ102F(旧製品)とラシ107F(再生産品+旧製品+弁天橋区仕様)は同時出場の見込みとなった。


JR101系クハ100-34(ラシ107F)。
※弁天橋区仕様。

ラシ107Fが初出場した当時クハ100-78(ツヌ118F:再生産品)は転用先が見当たらずクハ100-34(ラシ107F)に改番された。
その後旧ツヌ106F(Mc160)用組成準備車に引き当てられたクハ100-34はクハ100-64(ツヌ106F)への改番異動が決定する。
代替車両にはクモハ100-191(元ラシ107F:塗装変更車←クハ100-22:ムコ10F)を廻し旧クハ100-34へ形式変更した。
塗装変更車に格下げされた旧クハ100-34(旧ラシ107F)だがクハ100-86Assy車体(Mc170:弁天橋区仕様)での車体更新が行われる。
予備部品増強を名目に投入したクハ100-86Assy車体は黄色5号LP411前照灯確保が最大の狙いだった。
ところが先ずクハ100-67(ムコ3F:Mc78)に側面窓セルを供出し車体もLP402前照灯車のクハ100-34(ラシ107F)へ転用となった。
なお101系800番代LOT側面窓セルが装着されていたため旧クハ100-34(塗装変更車→元クハ100-34:廃車)用を流用している。
肝心な弁天橋区仕様用LP411前照灯は出番に恵まれなかったが組成準備を進めているツヌ105Fでようやく採用機会が訪れる。
クハ100-34(ラシ107F)の車体更新に貢献したクハ100-86Assy車体は本来存在しなかった用途で機能する珍しい事例となった。


入工中のクハ100-59,クハ100-34,クモハ101-202 (ツヌ102F,ラシ107F,ラシ107F)。
※旧製品,弁天橋区仕様,再生産品。

ラシ107Fで第一次車体更新を飾ったクハ100-34はサハ101-108(ツヌ122F:旧製品←サハ101-108:ツヌ118F)と同時入場させた。
この時側面窓セル窓サッシ印刷補修方法を油性ペイントマーカー式から油性メタリックマーカー式に変更している。
ツヌ122F(Mc155)は101系800番代LOT側面窓セル装着編成であるが状態の良い中間車両用側面窓セルが尽きていた。
結局サハ101-108(ツヌ122F)には窓サッシ印刷劣化の激しい元サハ101-290(廃車:元ラシ107F)用側面窓セルを再用している。
まだ特性が掴み切れていない時期の試行には不安がありクハ100-34(ラシ107F)を油性メタリックマーカー式補修試作車とした。
現在でもこの当時の痕跡が残っており完全な修復は難しい状況だが他車両との釣り合いを崩さない程度まで改善を試みる。


ライト基板を撤去した台枠 (クハ100-59用,クハ100-34用)。

先行した旧クハ100-34(旧ラシ107F)の車体振替入場では塗装変更済LP402前照灯へと格下げされた。
クモハ101-191時代の先頭車両から中間組込車へと役割が変わるためメーカー塗装済LP402前照灯を温存した。
後の車体更新に於いても塗装変更車5両が残存する編成見附を踏まえメーカー塗装品への交換は見送られている。
今回ラシ107Fが塗装変更車全廃に至りクハ100-34(ラシ107F)も塗装変更済LP402前照灯の置き換えを図る。
但しメーカー塗装済LP402前照灯は保管品を用いずクモハ101-202(ラシ107F←旧クモハ101-148:元ラシ105F)から移設する。
そのため入場車はクハ100-34,クハ100-59(旧製品)にクモハ101-202(再生産品)が加わる3両となった。


点灯色変更対策が施された表示器用プリズム(クハ100-59用床板)。

第一工程はクハ101-85(ラシ107F:旧製品)に倣いクハ100-34(ラシ107F)とクハ100-59でのライト基板相互振替とした。
現在もクハ100-34はクハ100-78(ツヌ118F:Mc155旧ツヌ118F:再生産品)以来の再生産品LOT床板を履き続けている。
これまでの車体振替や車体更新でも現行LOTライト基板は供出対象に挙がらず全く活用されて来なかった。
そこでクハ100-59の現行LOTライト基板更新用とし一足先に竣工したクハ101-75(ツヌ102F:旧製品)と同格まで持ち上げる。
1stLOTライト基板は容易く撤去できる車両で占められてきたがクハ100-59用床板だけは事情が異なった。
導電板と接触するライト基板端部両側が台枠に固く嵌まり込んでおり枕木方向には引き出せない状態だった。
従来方法は通用せず1-3位側台枠を支点とし2-4位側ライト基板端部が円弧を描くよう捻りながら撤去した。
どうやらクハ100-59用台枠には癖があったらしく現行LOTライト基板の装着でも手こずった。
止むを得ず1-3位側用,2-4位側用導電板を引き抜き垂直方向から規定位置まで押し込んでいる。




クハ100-59 点灯試験[27C 飯田橋]:現行LOTライト基板更新,表示器点灯色変更施工。
※旧製品。


クハ101-74 点灯比較[27C 飯田橋]:ツヌ102F(現行LOTライト基板更新車)。
※旧製品:表示器点灯色変更施工車。

別途表示器用プリスム前端を水性マッキーで塗り潰しクハ100-59の組み立てが完了した。
クハ100-59が装着していた1stLOTライト基板はクハ101-75(ツヌ102F)ほどの照度低下には至っていなかった。
しかし点灯試験では現行LOTライト基板更新効果が現れ前照灯及び表示器類の光量は確実に増大している。
中でも光輪がはっきりと浮かび上がるLP411前照灯は好ましい点灯状態へと改善された。
プリズムケースには何も手を加えておらず純粋に1stLOTライト基板,現行LOTライト基板の差だと言える。
また表示器点灯色温度もクハ101-75と同等で調整は必要無く同期させた表示器点灯色変更対策施工が的中した。


国鉄101系クハ100-59(ツヌ102F:床板分解施工)。
※旧製品。

個体差だと思われる現行LOTライト基板の嵌合精度は導電板位置まで偏位させる可能性があった。
スプリング機構の釣り合いが崩れると車体不等沈下を招きかねず不安材料は二乗に膨れ上がった。
だがこの心配は杞憂に終わりクハ100-59の車体は入場前と変わらず平行を保ってくれた。
車体状態の良さもクハ101-75(ツヌ102F)と同等でありクハ100-59(ツヌ102F:旧製品)はこのまま竣工となった。
続けてクハ100-34(ラシ107F)用床板の組み立てに入ったがまだ部品交換が残っているため同時進行はここで取り止めている。
次に控えていたクモハ101-202を分解しLP402前照灯の再交換へと取り掛かった。


LP402前照灯を再交換するクモハ101-202。

車体更新を終えたばかりのクモハ101-202だがLP402前照灯用ライトケースに打痕があると気付いた。
当然メーカー塗装品ではあるものの少しでも先頭車両の前面見附を向上させたかった。
他方運転台付中間組込車のクハ100-34(ラシ107F)であれば多少の瑕疵は見逃せる上に塗装変更品を淘汰できる。
クモハ101-202へ取り付ける新たなLP402前照灯は保管品でも状態の良い個体を引き当てる必要があった。
そのため一旦ライトレンズを撤去しLP402前照灯用ライトケースの状況確認まで行っている。
点検の結果瑕疵品は他に存在せずたまたま見附の悪いLP402前照灯をクモハ101-202へ取り付けてしまったらしい。
徒労に終わったが保管品の黄色5号LP402前照灯区分はメーカー塗装品と塗装変更品だけで構わなくなった。




クモハ101-202 [07C 津田沼]:LP402前照灯交換施工。
※再生産品。

LP402前照灯用ライトケースの打痕は僅かなものだっが一度気付いてしまうと思わず目が行ってしまう。
その場所も悪く車体の陰に全く入らない運行番号表示器側へ向けて取り付けられていた。
事前確認直後でもありLP402前照灯交換は車体へライトケースを嵌め込んだ後にライトレンズを挿入している。
もちろん単体でLP402前照灯を組み上げてから装着しても何ら問題なかったと思う。
だがクモハ101-202ではライトケースの保全に重点を置いため交換工程が台無しにならないよう配慮した。
その他施工項目は無く点灯試験後にクモハ101-202(ラシ107F:再生産品)を竣工させている。


側面窓セルサッシ印刷修繕後に前照灯交換へ移るクハ100-34。

残るクハ100-34(ラシ107F)は元クモハ101-202用LP402前照灯への交換と2-4位側側面窓セル窓サッシ印刷補修が待つ。
組み立て工程を考え都合三度目となる側面窓セル窓サッシ印刷の修正が先行作業に決定した。
初回施工が油性ペイントマーカー式印刷補修だったため窓サッシモールド天面の完全平滑化は行えない。
少しでも体裁を上げるには油性メタリックマーカーの重ね塗りしかなく波打ち現象解消が目標となった。
側面窓セル窓サッシ印刷補修を油性ペイントマーカー式に変更した後も上段窓へのインク付着は極力避けてきた。
しかしクハ100-34では側面窓のインク付着に一切構わず窓サッシモールド上側断面まで塗り潰した。


打痕位置に捻りを加えたLP402前照灯用ライトケース。

油性メタリックマーカーが触れた側面窓は先端を鋭角に切り落としたインク除去用爪楊枝にて復旧させている。
これは後年思い付いた方式で必要なインク被膜を残しながら上段窓の完全透明化へと漕ぎ着けられた。
今後も側面窓へのインク付着を避ける方針は変更しないが中段窓サッシ印刷補修の作業効率向上に繋がると思う。
そして作業は最終工程となる塗装変更済LP402前照灯からメーカー塗装済LP402前照灯への交換を迎えた。
幸いクモハ101-202から捻出したLP402前照灯用ライトケースの打痕は一箇所に限られた。
この打痕を車体の陰に入れられれば気にならなくなると考え当該箇所が車体裾側へ向くよう挿入している。


改修が完了したクハ100-34。

なお旧クハ100-34(旧ラシ107F)より使い続けてきた塗装変更済LP402前照灯は念のため保管品へ廻した。
クモハ101-170,クハ100-86(弁天橋区仕様)の導入かつLP402前照灯車改装を要さない限り出番は巡ってこない。
数多く抱えるメーカー塗装済LP402前照灯とは対照的に黄色5号LP411前照灯の保管品数は不足する状況が続いている。
たまたまツヌ105F組成準備用弁天橋区仕様(Mc170)ではクモハ101-170,クハ100-86(Mc170)がLP402前照灯交換対象車となった。
二代目弁天橋区仕様(Mc170Mc170)の導入はあくまで特例措置であり専らツヌ118F(Mc155:再生産品)が編成増強を担う。
従って用途不要に等しい塗装変更済LP402前照灯だがライトレンズだけは転用の可能性が残り廃棄処分には至らなかった。
クモハ101-202用LP402前照灯へ交換し終えたクハ100-34(ラシ107F)も後は一気に組み立てまで突き進む。
ちなみに全窓サッシを無理矢理厚塗りにした2-4位側用側面窓セルだったが車体への組み付けは従来通りだった。




クハ100-34 [07 ]:メーカー塗装品LP402前照灯交換施工。
※弁天橋区仕様。

ライトレンズを組み込んだところ打痕のあるLP402前照灯用ライトケースは殆ど判別出来なくなった。
上手くライトレンズが生み出す陰影へ当該部が埋没し俯瞰からではその存在は伺えない状態に達したと思う。
初竣工時のクモハ101-202では取付方向に注意しなかったため光源を受けた打痕が余計な影を生み出していた。
ただライトケースとライトレンズの分離はクモハ101-202用LP402前照灯交換まで思い浮かばなかった方法である。
偶然ではあるが瑕疵品と判っていながらの誤魔化装着しが通用しこの打痕程度であれば再用可能だとも判明している。
なお行先方向幕部品はクハ100-34(ラシ107F)以来の印刷消去済[]幕を引き継がせており交換していない。


クハ100-34 点灯試験[07 ]:前照灯(1stLOTライト基板振替施工)。
※弁天橋区仕様:表示器点灯色変更施工車。


クハ100-34 点灯試験[07 ]:尾灯(1stLOTライト基板振替施工)。
※弁天橋区仕様:表示器点灯色変更施工車。


クモハ100-108 点灯比較[11C 三鷹]:ツヌ118F(1stLOTライト基板装着車)。
※旧製品。

またクハ100-34(ラシ107F)用表示器用プリズムは将来の転用に備えた模様で点灯色変更対策が施されていた。
クハ101-75,クハ100-59(ツヌ102F)での表示器点灯色変更対策は新規施工としたため転用には至らず現状維持となっている。
1stLOTライト基板と点灯色変更対策済表示器用プリズムの組み合わせでは点灯試験を行った記憶が無かった。
ちょうど[]幕表示車でもありどの様な点灯状態を示すか確認したが余り落差は感じ取れなかった。
前照灯点灯照度は確実に落ちたはずだが若干赤味が加わった表示器点灯色温度の違い程度しか伺えない。
しかも1stLOTライト基板では[]幕が微妙な色合いに変化すると予想していたためそれを覆す結果となった。




クハ100-34(2-4位側側面窓セル窓サッシ印刷補修再施工)。
※弁天橋区仕様。

点灯試験が終了した後にクハ100-34(ラシ107F)のライトスイッチ部品を[OFF]位置へと切り替えた。
幸い1stLOTライト基板振替による影響は見られず滑らかにライトスイッチ部品は定位置で止まってくれた。
旧製品LOT床板装着車では1stLOTライト基板前照灯用端子部が起因と推測される動作不良が多発している。
一時は運転台付中間組込車の床板更新を考えたがライトスイッチ部品不足により取り止めとなった。
なおクハ100-34(ラシ107F)はクハ100-78(ツヌ118F)用床板を履き続けており不意なライトスイッチ部品移動には至らない。

クハ100-34(ラシ107F:弁天橋区仕様)の竣工でラシ107F(再生産品+旧製品+弁天橋区仕様)は再出場への準備が整えられた。
在籍するKATO製101系では屈指の醜態を晒していたが他編成に劣らない仕上がりに達したと思う。
習志野区仕様は全5編成が在籍しながらラシ107Fだけは組成休止に近い扱いを受けてきた。
塗装変更車廃止完了を以て正規の5編成体制へ至ったと言えこれから活躍の幅は広がると想われる。