試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

国鉄101系弁天橋電車区鶴見線仕様 [Mc170] 回着 (LP402前照灯交換,行先表示類変更:ツヌ105F用組成準備車)

2018-10-19 21:59:08 | 国鉄/JR101系
先行投入。

二代目KATO製国鉄101系弁天橋区鶴見線仕様(Mc170)が回着した。
長期間店頭展示されていた個体のため現品処分に近く今更新製投入が実現している。
導入名目は措置未定保留車を含めたツヌ105Fの組成であり久し振りの純増車両となった。


国鉄101系弁天橋区(鶴見線)仕様 (1980/4)。
[Mc170]:Mc170-M'232-T'c86

更に措置未定保留車解消とJR101系ラシ107F(Mc202)の塗装変更車廃止を連動させる。
当初はセットバラし品のクモハ101-170,クハ100-86(Mc170)を抑えようとした。
しかしコスト面で3両編成による導入が上回った。
従ってモハ100-232(Mc170)は保留車組成計画に存在しなかった車両である。
モハ100形はモハ100-158(ツヌ118F:再生産品),モハ100-158(ツヌ118F旧ツヌ118F:旧製品)が保留車に廻っていた。
更に更新予定のモハ100-256(ラシ107F:旧製品)も捻出が確定的で4両の何れかは休車の可能性がある。
これまで弁天橋区仕様(Mc170)はセットバラし品やAssy車体組立車での投入が大半を占めてきた。
編成単位では二代目となったが初代弁天橋区仕様(Mc170)はJR101系ラシ101F(Mc201)の種車へ充当され既に姿を消している。
二代目弁天橋区仕様もツヌ105Fへの転用が内定しており第一次整備で原形を失う運命にあった。


入工中のクモハ101-170(Mc170)。

組成予定のツヌ105Fは二種類のプロトタイプ候補が存在する。
形式構成は同一でLP411前照灯の所要数が変わるだけに等しい。
現在はまだどちらを選択するか確定していない。
従って第一次整備は暫定的な措置に留まらざるを得ず全車揃って改番が見送りとなっている。
先発入場は部品交換,取付数の多いクモハ101-170(Mc170)とした。
運転台側ダミーカプラーは保管品の101系用KATOカプラーと振り替え中間組込対応化する。
また水性マッキーを新調したばかりだったため表示器点灯色変更対策も同時施工となった。
ツヌ105Fの出場と同時に点灯機会が失われるものの表示器点灯色変更対策済プリズムケースは転用が図れる。
新マッキーの点灯色温度確認にも適しておりクモハ101-170用床板は矛盾する組み合わせが出現している。


中間組込車仕様と先頭車両仕様が同居するクモハ101-170用床板一式。

弁天橋区仕様(Mc170)が標準装備しているLP411前照灯は一旦LP402前照灯へ交換する。
手持ちのLP411前照灯はクハ100-86Assy車体から撤去した1灯だけと危機的状況にある。
単独補充が難しく以後の101系増備時にプロトタイプを制約する要因になっていた。
取り敢えずクモハ101-170,クハ100-86(Mc170)をLP402前照灯車化し都合3灯まで回復させる。
プロトタイプ候補での所要数を決定させた後にツヌ105Fへの転用を図る事にした。
ちなみに種車をツヌ118F(Mc155:再生産品)にしなかったのはLP411前照灯の補完が隠されている。


LP402前照灯に交換されたクモハ101-170

行先表示類は[07 鶴見-扇町]が嵌め込み済である。
このうち[07 ]幕は中間組込車であり流用が利いた。
一方津田沼区仕様にそぐわない行先方向幕部品は[千葉]幕へ交換した。
保管品の[千葉]幕削減は最近の入場車で必須作業と化している。
ところが再生産品LOT[千葉]幕は車体への収まりが非常に悪かった。
元々湯口痕の処理が甘い傾向が強く再生産品LOTは嵌め込みし難い。
ただ接地に難航する個体は稀で面倒な個体を引いたらしい。
仮装着では行先表示器と平行に達せず強目に押し込んだところ周囲が捲れてしまった。
余りに見附が悪く[千葉]幕の外周を一回り小さくしている。
中間組込車であり追求は見送られ傾いた[千葉]幕のまま残された。




クモハ101-170 [07 千葉]:LP402前照灯・KATOカプラー交換,旧製品LOTホース無ジャンパ栓納め取付,行先変更施工。
※弁天橋区仕様。


クモハ101-152 [61 千葉]:ツヌ103F(再生産品LOTホース無ジャンパ栓納め装着車)。
※旧製品。

先にクモハ101-152(ツヌ103F:Tc48)にて再生産品LOTホース無ジャンパ栓納めの使用を解禁した。
旧製品LOTとの色温度差は余り感じられず戦力になると判った。
しかしクモハ101-170に取り付けたホース無ジャンパ栓納めは旧製品LOTである。
まだ旧製品LOTの予備品を多数抱えているため弁天橋区仕様,再生産品LOTは起用していない。
製品付属品も開封せずに予備品へと廻っている。
なお弁天橋区仕様用運行番号表示器部品には[13B]幕も含まれており再び中野区仕様の増強が可能となった。


クモハ101-170 点灯試験[07 千葉]:LP402前照灯交換,表示器点灯色変更施工。
※弁天橋区仕様。

表示器点灯色変更には新品の水性マッキーを用いており一重塗りで表示器用プリズム先端がオレンジ色に変わった。
塗布時はやや濃すぎると思えた。
しかし点灯試験で良好な雰囲気に持ち込めたと確認出来ている。
当面はインク被膜を均等に保てると考えられる。
この間表示器点灯色温度の調整は不要になると思う。
弁天橋区仕様は現行LOTライト基板を持つためLP411前照灯に続き更新用ライト基板の補充も実現した。
これは旧製品1stLOTライト基板装着車の更新に充てる予定である。


クモハ101-170(Mc170)。
※弁天橋区仕様。

次に入場させたのはクハ100-86(Mc170)ではなくモハ100-232(Mc170)となった。
モハ100形の保留車指定対象車は決まっていない。
ここで問題に挙がったのはモハ100形用床板である。
ツヌ105Fはプロトタイプ候補双方とも3+4+3編成を組む。
弁天橋区仕様(Mc170)は千葉方,中野方何れかの3両編成に据える予定であった。
どちらにしてもモハ100-232は非動力車化を要し事前準備としてモハ100形非動力車用床板への交換を行う。
ただクモハ101-170のダミーカプラーを廃止したため中野方への組込が決定的になっている。


入工中のモハ100-235,モハ100-232 (ツヌ113F,Mc170)。

モハ100形用床板はモハ100-235(ツヌ113F:Tc74)から捻出する。
ツヌ113Fは動力車位置偏位解消編成に挙がりクモハ100-144を第二次動力ユニット搭載試作車へ改装した。
この際モハ100-235は非動力車化された。
3+4+3編成のツヌ105Fでは組成都合によりクモハ100形動力ユニット搭載車が所要となる。
ただクモハ100形動力ユニット搭載車は原形復旧が難しく余り勢力を拡大させたくない。
そこでクモハ100-144をツヌ105Fへ異動させクモハ100形動力ユニット搭載車の追加登場を防ぐ。
動力ユニット搭載車を失うツヌ113Fはモハ100-235に動力ユニットを再搭載し乗り切る算段とした。
モハ100-232とモハ100-235は床板一式が相互に振り替えられ各々の問題を解消している。




モハ100-232(Mc170:床板交換施工)。
※弁天橋区仕様。

クモハ100-144は再生産LOT狭幅Hゴム支持再現窓セルを装着する旧製品車両であった。
保留車のツヌ105F用組成準備車は旧製品LOT及び再生産品LOT広幅Hゴム支持再現窓セルで揃える。
見附の揃わないクモハ100-144は側面窓セル交換を要する。
押し出される再生産品LOT狭幅Hゴム支持再現側面窓セルはラシ107Fへの転用が決定した。
車体更新計画が二転三転するラシ107Fだが先ず側面窓セルの方向性が定まった。
ラシ107Fはサハ101-247,サハ101-290が再生産品車体に更新された。
旧製品編成化は2両の車体振替を招き作業効率を悪化させる。
結局当初の計画へ戻り旧クモハ101-148,旧クモハ100-160(元ラシ105F)が更新用種車に確定した。
しかし間にツヌ113Fの入場を挟むためラシ107Fの車体更新は更なる遅延が明白になった。
その代わりサハ101-247,サハ101-290の再入場は回避されている。


入工中のクハ100-86(Mc170)。

最終入場車はクハ100-86(Mc170)となった。
中野方の先頭に立たせるクハ100-86はダミーカプラーのまま存置する。
ジャンパ栓納めの取り付けは無く表示器点灯色変更対策と行先表示類変更が主工程である。
水性マッキーの試用結果はクモハ101-170で確認されており何も考えずに一重塗りとした。
行先表示類は[07 鶴見線]表示から[07C 三鷹]表示へと変更する。
表示器部品の嵌合は相変わらず芳しくなかった。
下手な小径化は行えず何度も嵌め直しを行っている。


津田沼区仕様へ改装したクハ100-86

繰り返された表示器部品の挿入により運行番号,行先方向幕部品は周囲が捲れ始めた。
その都度クラフトナイフで表面を削ぎ再装着を図る。
どうにかバリ状のようなものがはみ出さない見附に辿り着いた時点で作業を打ち切った。
ツヌ105Fの組成開始はまだ先であり急を要さない。
弁天橋区仕様(Mc170)は車両番号標記の他に[千ツヌ]電略標記へ変更しなければならず課題を先送りにした。




クハ100-86 [07C 三鷹]:LP402前照灯交換,運行番号・行先表示変更施工。
※弁天橋区仕様。

[07C 三鷹]表示の採用は東行に改められるツヌ113Fを補填する役割を与えた。
再び動力ユニット搭載車が3号車へと戻るツヌ113Fは行先表示類を[53C 三鷹]に設定している。
取り敢えず動力車位置偏位対策は西行から東行への変更で往なす。
在籍中の101系津田沼区仕様は[三鷹]表示編成が少ないためツヌ105Fで補填する。
撤去された[07 ]幕,[鶴見線]幕は保管品となるが[鶴見線]幕の出番はまず無いだろう。
クモハ101-170も含めLP402前照灯にはメーカー塗装品(保管品)を起用した。
既存車両のLP411前照灯化に比例しLP402前照灯は捻出品が大量に生じてしまった。
敢えて塗装変更品を用いる状況ではなく格下げには至っていない。


クハ100-86 点灯試験[07C 三鷹]:LP402前照灯交換,表示器点灯色変更施工。
※弁天橋区仕様。


クモハ100-108 点灯比較[31C 幕張]:ツヌ122F(現行LOTライト基板更新車)。
※旧製品。

運行番号,行先表示器の点灯色温度はクモハ101-170と差が見られなかった。
長らく使い続けた水性マッキーの出が悪く感じられたのはクモハ100-108(ツヌ122F:Mc155)が復籍入場した頃だった。
表示器用プリズムへの色挿しは三回以上塗り重ねた記憶がある。
随分粘り続けたがもっと早く交換していればカノ1F(Mc178),ラシ105F(Mc148)での作業は捗ったと思われる。
現行LOTライト基板装着車では点灯時の雰囲気を大きく変える工程であり今後は早目に動きたい。


クハ100-86(Mc170)。
※弁天橋区仕様。

二代目弁天橋区仕様(Mc170)は全車の第一次整備が完了した。
後はプロトタイプの確定とそれに伴う改番が残される。
[南テシ]電略標記印刷消去は各車共通だがクモハ101-170はATS[BS]標記まで加わるため難航すると思う。
暫定竣工までは漕ぎ着けたものの今後が正念場と言えよう。
幸いツヌ113F,ラシ107Fの先発入場が決定している。
側面窓セルの遣り繰りに妙案が浮かんだツヌ109F(Mc202)も先行する可能性が高まった。
それまで弁天橋区仕様(Mc170)の3両は保留車に廻る。
モハ100-232の取り扱いを含め各種対策を練る時間に充てたい。




[Mc170] (LP402前照灯交換,ホース無ジャンパ栓納め取付,行先表示類変更)。
※弁天橋区仕様。


旧ツヌ118F。
※再生産品。

クモハ101-170,クハ100-86(Mc170)はLP402前照灯へ置き換えられ行先表示類も変更された。
よって弁天橋区仕様車独自の面影は殆ど感じられずツヌ118F(再生産品)と同等に近付いた。
現状は[南テシ]電略標記印刷がその出自を物語る程度に留まる。
ツヌ105Fの組成には遠回りと思える増備ではあった。
しかしLP411前照灯と[13B]幕の増強が物を言い今後の展開を明るくしている。
旧ラシ105F(Mc148)以降編成増備の途絶えているKATO製101系だが各種部品確保が展開を変えるかもしれない。