試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クハ100-67[ムコ3F] 弁天橋区仕様側面窓セル交換施工 (クハ100-86Assy車体[Mc170] 回着,窓セル相互交換)

2018-05-30 22:20:58 | 国鉄/JR101系
代打。

KATO製国鉄101系クモハ101-56+モハ100-806が竣工しムコ3F-2(Mc56)は出場を目前にしていた。
101系武蔵小金井区,豊田区仕様編成では広義の101系0番代LOT側面窓セル統一を目指している。
ムコ3F-1(Mc17←ムコ3F)ではクハ100-67だけが101系800番代LOT側面窓セル装着車で残り編成見附を崩していた。


国鉄101系クハ100-67(ムコ3F:101系800番代LOT側面窓セル装着車)。

ムコ3F(Mc78)はトタ冷房5F(Mc198)へと改装された旧ムコ3F(Mc78)の穴を埋めるため導入が決定した。
これは武蔵小金井区,豊田区仕様での非冷房車編成がトタ5F(Tc14)だけになってしまった影響である。
非冷房車編成の復活に当たり旧金型車両のトタ5Fでは物足りなさが拭えなかった。
トタ冷房5Fとの離合にも新金型編成が必要だと思えた。
当時ムコ10F(Mc194:101系800番代)リリース前であり選択肢はトタムコ3F(Mc78)に限られた。
仮に投入が遅れていればムコ3Fではなく個性の強いムコ10Fが出場していたと思う。
在籍するKATO製101系でHゴム支持色温度に拘った編成はムコ予備00F(Mc60),ツヌ122F(Mc155),ツヌ131F(Mc70)が該当する。
このうちツヌ122Fは101系800番代LOT側面窓セル装着車で揃えた珍しい存在になっている。
一方ムコ予備00F,ツヌ131Fは明灰色Hゴム支持再現側面窓セルで揃えた。
単独導入が多かったムコ10F出自車だが1対1で交換を行えていれば複雑な遣り繰りは不要だったはずである。
側面窓セルLOTが雑然とした原因はツヌ122Fへの101系800番代LOT側面窓セル集約が切っ掛けだと思われる。


入工中のクハ100-86Assy車体,クハ100-67 (Mc170,ムコ3F)。

側面窓セル交換対象には挙がらないはずだったムコ3Fだがクハ100-67はHゴム支持色温度統一の余波を喰らった。
ユニットに絡まない車両であり101系800番代LOT側面窓セル装着車のまま存置され続けてきた。
先に竣工したクモハ101-56+モハ100-806はその入場過程で明灰色Hゴム支持再現側面窓セル装着車に結び付けた。
12両体制へ変わるムコ3F(Mc78)でクハ100-67だけHゴム支持色温度が異なる事態は回避したかった。
側面窓セル窓サッシ印刷の劣化も生じておりクハ100-67の状態は芳しくない。
新たに部品取用のクハ100-86Assy車体(Mc170:弁天橋区仕様)を入手出来たためさっそく活用を図る。
トタ冷房5Fもクハ100-79が101系800番代LOT側面窓セル装着車で残っている。
本来ならクハ100-79を入場させる絶好の機会になり得た。
ただ弁天橋区仕様(Mc170)は僅かにHゴム支持色温度が異なる。
明灰色系統ではあるもののトタ冷房5Fはトタムコ3FまでのLOTに拘っている。
そこで転用先をクハ100-67に変更しムコ3F全車の側面見附統一を先行させる事にした。


色温度の異なるHゴム支持再現 (弁天橋区仕様,101系800番代LOT)。

KATO製101系中野区,津田沼区仕様の大半は車体更新,車両更新の進行で新金型車両が先頭に立つ。
両先頭車両が旧製品で残る編成はツヌ102F(Tc75),ツヌ107F(Tc83),ツヌ116F(Mc154),カノ1F(Mc178)の4本まで激減した。
ツヌ116F-1(T'c91),カノ1Fの2編成は原形保存を名目に旧製品での存置が確定している。
今後車体更新を行うとすればツヌ102F,ツヌ107Fの2編成に限られた。
共にLP411前照灯への交換で旧製品特有の癖が緩和されており車体更新は喫緊の課題になっていない。
クハ100-86Assy車体の導入は車体更新を考えず部品取を容易に行えるようにしたためである。
目当てはLP411前照灯(黄色5号)だったが先に窓セル類が供出対象になった。


側面窓セルを交換したクハ100-86Assy車体,クハ100-67。

窓セル類は前面用を除く全てをクハ100-86Assy車体から転用する。
101系0番代2ndLOT用よりも若干濃灰色に振られたHゴム支持色温度だが101系800番代LOTほど濃くはない。
クハ100-67へ弁天橋区仕様用側面窓セルを組み付けると明らかに印象が変わった。
これだけの効果を得られれば十分である。
ユニット間への起用は気が進まずクハ100-67だからこそ行えた側面窓セル相互交換だった。
なお側面窓セル窓サッシ印刷が劣化した101系800番代LOT側面窓セルは補修を行わずにクハ100-86Assy車体へ装着した。
だが101系800番代LOT側面窓セルは絶対数が少ない上に今後の状況次第で起用される確率が高い。
折を見て窓サッシの補修を施し再用に備える予定である。


クハ100-67 [32H 御嶽]:101系0番代2ndLOT前面窓セル装着車。
※外嵌式尾灯車。


クモハ101-56 [45H 東京]:ムコ3F-2(101系800番代LOT前面窓セル交換施工車)。
※内嵌式尾灯車。

101系0番代2ndLOT前面窓セルは流用したため入場前の前面見附と全く変わっていない。
クハ100-67では側面窓セル交換以外に手を加えた箇所が殆ど無かった。
そのためクモハ101-78,クモハ100-81(ムコ3F)と同形態を保っている。
唯一[御嶽]幕だけが独自性を主張する。
ムコ3F-2で突き合わせるクモハ101-56は101系800番代LOT前面窓セルに交換済であり対照的な取り扱いとなった。
形式構成上クハ100-67が先頭に出る機会は皆無である。
他の役割は2ndLOTライト基板予備車を兼ねるのみに留まる。


クハ100-67 点灯試験[32H 御嶽]:表示器点灯色変更未施工車。
※2ndLOTライト基板装着車。


クモハ101-56 点灯比較[45H 東京]:ムコ3F-2(表示器点灯色変更施工車)。
※2ndLOTライト基板装着車。

久々の入場に乗じてライト基板の点灯試験を行った。
電球ライト基板とは異なりLEDライト基板は何時点かなくなるかが判らない。
急な出番が訪れても不思議ではなく予備品の機能確認も重要だと考えている。
上記の通り武蔵小金井区,豊田区仕様ではクハ100形が先頭に立つ機会はやって来ない。
点灯色変更対策も見送られたため両表示器は白色発光が目立つ。
ここは先頭車両対応準備を図ったクモハ101-56と大きく異なる措置になった。
なお点灯状態は非常に安定しており導電板を含め予備品としての計算が立っている。




クハ100-67(弁天橋区仕様側面窓セル交換施工)。

クハ100-67のHゴム支持色温度は明灰色系統に改められた。
だが101系0番代2ndLOT側面窓セル装着車が集まるムコ3Fの他11両とは若干雰囲気が異なる。
それでも編成見附を崩す状態からは抜け出せたと思う。
側面窓セル窓サッシ印刷も復活し確実に改善が図れた。
1両だけの異端車はようやく僚車に近くなっている。
別名目で導入したクハ100-86Assy車体だったが十分に代打の役目を果たしてくれた。




クハ100-67+クモハ101-56 (ムコ3F-2:弁天橋区仕様側面窓セル装着車+旧製品LOT窓セル装着車)。

クハ100-67(ムコ3F)の竣工でムコ3F-2は出場を迎える。
新組成のムコ3F-2に目が行きがちだが弁天橋区仕様側面窓セル交換はムコ3F-1にも効果をもたらした。
更には武蔵小金井区,豊田区仕様編成の全車明灰色Hゴム支持車統一も視界に入った。
僅か1両への施工ながら多大な影響を与える入場だったと思う。
この記事についてブログを書く
« クモハ101-56[ムコ3F-2] 旧製... | TOP | 国鉄101系武蔵小金井電車区3F... »